劇場公開日 2025年10月24日

「死が分かつまで、努力は続く…名付けて"ミート・ザ・ローゼズ"!!」ローズ家 崖っぷちの夫婦 とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 死が分かつまで、努力は続く…名付けて"ミート・ザ・ローゼズ"!!

2025年10月9日
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監督らしさ✕脚本家らしさ✕最強タッグ主演はじめ豪華キャストで贈る、夫婦をめぐるこの英国味たっぷりなコメディ映画は、"(わかりあえない)他者との違い"という点を主人公達の設定を活かして国民性でも打ち出す

製作総指揮を兼ねたベネディクト・カンバーバッチ ✕ オリヴィア・コールマンという今までありそうでなかった最高の組み合わせは最強すぎるし、個人的に好きな出演者たちがそれぞれ彼ららしい役柄で揃った最高すぎるアンサンブルキャスト!
ジョークやユーモアのセンスに見える国民性の違い。出る作品出る作品彼女でしかない強烈な存在感で爪痕とたくさんの笑いを残すケイト・マッキノンに、個人的にノリがいつも好きなアンディ・サムバーグ夫婦は、まるで外部(海外・外国人=主人公たち英国からの移住者)から見たときに想像した"まんま"みたいに"ザ・"アメリカンなノリの夫婦!それも、脚本家トニー・マクナマラが豪出身のため一種の記号的なイメージとでも言うか、あくまで当人になるのでなく距離をとった漢字の描かれ方。
みんなドラマ畑から売れたキャスト。オリヴィア・コールマン『ピープショー』、ベネディクト・カンバーバッチ『シャーロック』、アンディ・サムバーグ『ブルックリン・ナイン・ナイン』、チュティ・ガトゥ『セックス・エデュケーション』と、ドラマをきっかけに売れた出演者が多いのも特徴か。そして、出番が少ないのに強烈な存在感を残すアリソン・ジャネイ!キャストこそ豪華なものの、この規模感の中規模作品を大手メジャーが(配信のみでなく)劇場公開するという意味。
衝撃の展開が…喋るな!『ローズ家の戦争』の再映画化に、(政治モノではないときの)ジェイ・ローチ監督らしさとブラックなフィルモグラフィーのクセがすごいトニー・マクナマラ脚本らしさに加えて、豪華キャストのアンサンブルによって、しっかりと個性のある作品に仕上がっていた英国コメディ。展開に納得感か足らない部分もあるけど、今や映画界を代表する遅咲き実力派スター2人がノリノリに言い合うのを見ているだけで本作を観る価値がある!!

P.S. 89年FOX版の同作品は以前に観たことがあるけど、正直かなり忘れていたので新鮮な気持ちで楽しめた。
サントラもBig Thief, Waxahatchee, Courtney Bartnettと普段聴くアーティストや、好きな系統の楽曲が並んでいてよかった。

勝手に関連作品『ローズ家の戦争』『ミート・ザ・ペアレンツ』

崩れない、動画を撮るな

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とぽとぽ