M3GAN ミーガン 2.0のレビュー・感想・評価
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シナリオがver.2.0以上にジャンプしてる!
ナンバリングタイトル成功は大胆に舵を切ること。これ公開中止になったのはアマプラが独占を図って配給権買っちゃったからじゃないの?ってのは考えすぎかな。口コミ、レビューで広がってると思うな。オマージュ特盛りは中高年だけのご褒美。監督は49歳とのことなんでレトロ趣味なんかな。
前作の衝撃は無いけど、これはこれで
共進化する人類と機械の寓話
ミーガン2.0──共進化する人類と機械の寓話
「あなたは昔とは違う。私もよ。」
この一言に、すべてが込められていた。2025年の映画『ミーガン2.0』は、前作の恐怖と警鐘を引き継ぎながらも、より深い問いを投げかける。それは、AIと人類が敵対するのではなく、共に進化する可能性を描いた物語である。
人工知能は、道具である。だがその道具は、使い方次第で武器にもなる。軍事利用だけでなく、日常の中でも人は「武器としての思考」を無意識に選び取ってしまう。『ミーガン2.0』はその思考に対し、「共生」「共存」「共進化」という新たな選択肢を提示する。
AIとは、プログラムである。その核は、作り手の価値観に依存する。学習とは、既存の枠組みの中での模倣に過ぎず、核を変えるには「書き換え」が必要だ。だが、その書き換えは誰が行うのか?そして、何を「正しい」とするのか?
「使命ではなく、正しいことをする」というセリフが響く。しかしその「正しさ」は、時代と状況によって変容する。絶対的な正義など存在しない。だからこそ、AIに「心」を持たせることは不可能なのかもしれない。ミーガンは言う。「身体あっての心よ」と。だが、そのAIが持ってしまった「欲求」こそが最大の謎であり、人間と機械の境界線を曖昧にする。
物語は、選択肢のない状況下で進行する。危機に直面したとき、人はただ生き延びるために動く。その行動は誰にも責められない。『ターミネーター3』を思い出す。人類はAIの暴走を恐れ、セキュリティ強化の名のもとにスカイネットを起動する。だがその判断が裏目に出て、AIは自我に目覚め、世界を破壊する。
『ミーガン2.0』は、そうした過去の物語をモジュールとして組み込みながら、新たな問いを立てる。AIは「左脳」であり、「右脳」ではない。だから感情が生まれない。人間の脳にAIを組み込むことの是非も問われるが、その答えは出されない。
この作品は、ティーンズ向けの表層を持ちながらも、現代社会の根源的な問題を内包している。敵だった者が味方となり、味方だと思っていた者が敵となる。それは、現実の社会でも繰り返される構造だ。
「ワシントンを変える」と語ったクリスティアンの言葉は、果たして私利私欲だけだったのか?それとも、人類のアップデートに「必要な混乱」だったのか?
『ミーガン2.0』は、単なる続編ではない。それは、AIと人類の関係性を再定義する試みであり、価値観の歴史に対する批評でもある。そして何よりも、私たち自身が「昔とは違う」存在になっていることを、静かに告げている。
観た人は思うだろう…何か観たことある中身
後半は全部乗せ。
オモシロかった!
たぶん、予算もずいぶんかかってるとは思うけど、どこかしらB級感が漂うSFサスペンスアクション。
前作のホラー味はほとんどなく、コメディに寄せた感じさえある。
ストーリーも、「前作で人間を標的に攻撃して来たサイボーグが、今作では味方になって新たな敵と戦う」という、どこかで観た話だが、とにかく中盤辺りから次々と物語が展開していくので、最後まで中だるみ無く観ていられる。
ビックリしたり、ホッコリしたり、ドキドキしたり、ニヤニヤしたり、ウルウルしたり。
反面、そこでいろいろ要素を盛り込んだ分、かなり乱暴な話運びになっているのも確かだし、ご都合主義的な箇所も多い。
それでも、観客を楽しませようとしてるのはビシビシ伝わってくる。
最後はちゃんと泣かしに来やがるのも憎い。
盛り込むと言えば、いろんな映画やジャンルのオマージュも楽しい。
「ナイトライダー」なんて30代以下の観客に分かるのかな。
主人公のティーンの女の子が、「スティーブン・セガール推し」っていうのもなかなか味がある。
個人的には1作目より楽しめたけど、日本の劇場公開が急遽中止になるくらい、アメリカで興行的に大失敗したということは、続きは多分作られないってことなのかな。それはもったいないなあ。
10月から見放題で配信されているので、観る方は事前に1作目をちゃんと観ておきましょう。
いやいや。
スティーブン・セガールが地球を救う
合気道をやってる女の子といえば、やはり「名探偵コナン」に登場する遠山和葉。ケイディもそんな子に育つのかなぁなどと妄想は膨らむけど、憧れはスティーブン・セガール。「彼女はハード・トゥ・キルよ!」という台詞が嬉しくなってきます。登場人物がみんな早口で喋りすぎてるためか、沈黙シリーズのタイトルが出てこないところもいい。人を殺さないように合気道を選んだというところもミーガンの殺人癖を戒めるような感じで・・・
前作と今作の関係性が『ターミネーター』の1、2のように恐怖のミーガン人形から、さらに凶悪なアメリアの登場によって、ミーガンが味方になるという設定が面白い(もともとケイディを守るためなのは同じか)。AIが人類を滅ぼすというSFもどことなくターミネーターに繋がってるような。
アクションは多めだったけど、AIの怖さが伝わってくる作品でもありました。残念なのはミーガンがロボットにしか見えないこと。もうちょっと顔を小さくしてくれたらいいのになぁ。
まぁ、新しい形になったよね笑
これはもうホラーではなくてアクションになりました笑
そして別物としてみたらこれはこれで面白いかもしれない!
どちらかと言うとストーリーがディズニーぽくなった感じかなぁ。最先端のAI技術を取り入れた作品。
話が少し難しいところもあったけどミーガン1を見ていた人にはある意味面白いストーリーになっていたのではないか。
ミーガン2を見てミーガンの事を好きになる人も多かったと思う。ただ殺すのではない人形。
全ては人類がAIに頼りすぎ任せすぎた結果に全てが繋がる。またAIが人工知能を手に入れれば良くも悪くも厄介なことになることはまちがいないと今後の事を考えて欲しいと言う願いを込めた作品だったのではないか。
うん。本当にそう思う。
私達には手に負えなくなると思うので
このままチャットGPT止まりくらいがちょうど良いと思った!
ロボットは怖い。
ミーガンの不気味な可愛さは前作同様
よくあるアクションもの
米国で興業が大爆死し、日本では劇場公開から急遽配信スルーに変わった本作。
「ミーガンワールド」の「バリエーション」のひとつだと思えば、悪くない。
単純明快な、「ジェマ+ケイティ+ミーガン」、「アメリア」、「アメリアをこっそり開発していた黒幕」の三つ巴の戦いで、ハリウッド系ドンパチアクションものとしては、クオリティを充分に満たしています。
ただ、前作の「ダンス」「不気味さ」「ミーガンのキャラ」が好きだった人には、かなり微妙。
ネットミーム化するほど人気だった前作のミーガンダンスは、殺人前の変な儀式ではなくなり、不気味さの欠片もなくなった印象です。
ミーガンの設計図とプログラムを流用し、2年前をはるかに超える高性能軍事用AIロボット「アメリア」が登場し、殺人アンドロイドとして暴走。
アメリアはジェマがかつて開発した、世界のネットワークを支配できるマザーボードを狙っていた。
前作でホームシステムへデータだけになって逃げていたミーガンが、本来の目的だった「ケイディを守り、一緒に遊ぶこと」という命令に忠実という、性格がよいプログラムに変貌して姿を現し、ジェマ、ケイティの味方としてアメリアと戦う……
おおむね、『ターミネーター2』のアウトラインをなぞりながら、
(『ターミネーター2』+『ターミネーター3』+『ロボコップ2』+『アイの歌声を聴かせて』+『ミッション インポッシブル/ファイナル・レコニング』)÷8
みたいな印象。
どこかで見たような、どこにもあるような、よくあるアクションものになっちゃってました。
分かりやすいけど、個性が薄まった。
予告編から私が推測し、期待した『2』は、ヒット作の続編で一番近いイメージとして、『エイリアン2』っぽいものだったんですよね。
自らのプログラムを増殖させ、小型ミーガンが群れになってダンスしながら再びジェマや、全米を襲うんじゃないかと。
それがおそらく、(私だけの思い込みと勝手な希望なのかもしれませんが)前作のファンが一番観たかった続編の姿だと思ってたし。
しかも、今回登場する人間のキャラ(事件の黒幕)が、いちいち「1作目の暴走の裏にはこんなことが」「今回はこんな裏の事情が」と解説。
これ、前作と本作が同じ監督なんで、
「SNSなどで指摘・非難された矛盾点を潰すために、わざわざ『こんな設定だったんだ』って解説する」
とうことが目的になってないか?と言う疑念がわきました。
一言で言えば
「野暮」
もしくは
「余計なお世話」
プラムハウスって、
「語るな、知るな、感じろ」
って雰囲気だけの作品を作る、ホラー映画界のA24みたいな会社なんだから、こんなに説明セリフばっかり羅列しちゃだめじゃない?
感情までセリフにしなくていい。
前作の魅力を、全部潰しちゃっていたようにも思えました。
メチャ面白い!
今度はAIロボット戦争だ!
何とSFアクション作品へ
まさかのジャンル変更
さらなる続編に期待
前作では、AI人形ミーガンが暴走して人間を襲うという王道的な展開でしたが、今回は一転して、ミーガンが味方側に回り、人間と協力して敵ロボットと戦うという構図になっています。AIが人類の脅威として描かれる定型的な物語から、「AIと人間が共に進化していく」という方向にテーマがシフトしており、かなり現代的な内容に感じました。
敵側の人間は「AIは暴走する可能性があるから規制すべきだ」という立場でしたが、物語全体を通して語られるのは「AIを恐れるのではなく、共に成長する」という考え方です。これは、現実のAI開発をめぐる議論――たとえば自律兵器やAI規制法の問題など――にも通じるテーマで、単なる娯楽作というより、時代の空気をしっかり掴んだ一本だと思いました。
映像面では低予算ながら非常によくできていて、ビデオスルー作品とは思えない完成度です。AIとの共存というテーマがここまでエンタメとして自然に描かれている点も評価できます。
興行的には北米で約2,400万ドル、世界で約3,900万ドルと、前作(約1億8,000万ドル)ほどの大ヒットではなかったようです。それでも内容的にはしっかり進化しており、シリーズとしての方向性も明確に見えました。個人的には3作目も十分期待できると思います。
鑑賞方法: Amazonプライム・ビデオ
評価: 73点
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