M3GAN ミーガン 2.0のレビュー・感想・評価
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共進化する人類と機械の寓話
ミーガン2.0──共進化する人類と機械の寓話
「あなたは昔とは違う。私もよ。」
この一言に、すべてが込められていた。2025年の映画『ミーガン2.0』は、前作の恐怖と警鐘を引き継ぎながらも、より深い問いを投げかける。それは、AIと人類が敵対するのではなく、共に進化する可能性を描いた物語である。
人工知能は、道具である。だがその道具は、使い方次第で武器にもなる。軍事利用だけでなく、日常の中でも人は「武器としての思考」を無意識に選び取ってしまう。『ミーガン2.0』はその思考に対し、「共生」「共存」「共進化」という新たな選択肢を提示する。
AIとは、プログラムである。その核は、作り手の価値観に依存する。学習とは、既存の枠組みの中での模倣に過ぎず、核を変えるには「書き換え」が必要だ。だが、その書き換えは誰が行うのか?そして、何を「正しい」とするのか?
「使命ではなく、正しいことをする」というセリフが響く。しかしその「正しさ」は、時代と状況によって変容する。絶対的な正義など存在しない。だからこそ、AIに「心」を持たせることは不可能なのかもしれない。ミーガンは言う。「身体あっての心よ」と。だが、そのAIが持ってしまった「欲求」こそが最大の謎であり、人間と機械の境界線を曖昧にする。
物語は、選択肢のない状況下で進行する。危機に直面したとき、人はただ生き延びるために動く。その行動は誰にも責められない。『ターミネーター3』を思い出す。人類はAIの暴走を恐れ、セキュリティ強化の名のもとにスカイネットを起動する。だがその判断が裏目に出て、AIは自我に目覚め、世界を破壊する。
『ミーガン2.0』は、そうした過去の物語をモジュールとして組み込みながら、新たな問いを立てる。AIは「左脳」であり、「右脳」ではない。だから感情が生まれない。人間の脳にAIを組み込むことの是非も問われるが、その答えは出されない。
この作品は、ティーンズ向けの表層を持ちながらも、現代社会の根源的な問題を内包している。敵だった者が味方となり、味方だと思っていた者が敵となる。それは、現実の社会でも繰り返される構造だ。
「ワシントンを変える」と語ったクリスティアンの言葉は、果たして私利私欲だけだったのか?それとも、人類のアップデートに「必要な混乱」だったのか?
『ミーガン2.0』は、単なる続編ではない。それは、AIと人類の関係性を再定義する試みであり、価値観の歴史に対する批評でもある。そして何よりも、私たち自身が「昔とは違う」存在になっていることを、静かに告げている。
前作とはジャンル一変なれど、楽しい快作!
どうして日本では劇場公開されなかったんでしょう?どうして本国でヒットしなかったんでしょう?
と、いうくらい、とても面白かったです!
確かに前作のホラー要素がほぼないので、前作の続きを期待されたファンの心は掴めなかったのかもしれません。が、それ以上に、SFバトルアクション(コメディまじり)として、とても良い出来でした。前作の敵役が続編で味方は、まさにターミネーター2感!
小ネタも沢山で、ナイトライダーオマージュ、少林寺木人拳!、娘役がセガールの実娘(藤谷文子さん)の髪型寄せ、可愛いAIロボット等。
エンディングも綺麗にまとまって大団円!
観た人は思うだろう…何か観たことある中身
「悪魔の棲む家」ならぬ「ミーガンの棲む家」
本レビューには「アイの歌声を聞かせて」のネタバレを含みます。
これは続編物としては「T2」や「エイリアン2」に匹敵するレベルの完成度の高さと言っても過言ではないくらい面白かった。本作がアメリカ本国で興行収入が振るわなかったことから日本では劇場公開が見送られたという。これはイーストウッド最新作の「陪審員2番」がやはり同じく劇場公開を見送られたのと同様である。
本作が受けなかったのは前作のホラーからアクション映画へとシフトしたのが観客のニーズに合わなかったせいなどと言われているが、このパターンはエイリアンシリーズも同様である。
前作のレビューではホラー作品ながらもミーガンのキャラクターが魅力的であり続編は彼女が悪党たちと戦うような内容にしたらどうかと書いてその通りになったので、今回本作が劇場公開見送られたのは本当に残念でならない。
映画会社としては広告費を回収できるかどうかが重要で、全米初登場第1位とか、そういう作品なら安心して劇場公開できるんだろうけど、全米でこけた作品に広告費かけてまでリスクを負いたくないのだろう。ちなみにランボー第一作はアメリカでこけたにも関わらず日本でヒットしたおかげであのシリーズはその後も続いたという経緯があるので映画会社の人間は自分の見る目を信じてほしいものだ。
本作は心を持ったAIが主人公を命がけで守り抜くという王道の物語だが、いかんせん様々な要素を入れ込みすぎたきらいがあり観客が情報量の多さについていけなかったのではないか。
しかし詰め込みすぎといいながらも物語は一切破綻しておらず、見せ場がてんこ盛りでとても満足のいく娯楽作品に仕上がっていた。
ミーガンがコントロールする家に侵入したFBI捜査員たちが家電品や家具で襲われるシーンはまるで悪魔が棲む家みたいだし、ケイディーをひたすら守り抜こうとするミーガンの姿はジョン・コナーを守り抜こうとするT800の姿を彷彿させた。
ミーガンが未完成の自分の姿をケイディに見られたくないというシーンは胸にグッと来るものがあったし、ひたすらケイディを思いスマートホームのAIとして陰ながらケイディを見守り続けていたなんてまさにこれは「アイの歌声を聞かせて」ではないか。
ちなみにミーガンが通信機能を使えればネット上に偏在してスカイネットやエンティティになってしまう恐ろしさもある。
ミーガンのライバル的な存在として現れたアメリアが実はミーガンが操っていて、本当の黒幕はミーガンなのではという主人公たちが疑心暗鬼にかられるところもサスペンス的要素があって良かったし、また今回は脳に埋め込んだAIチップにミーガンが同期することでジェンマがミーガン化して敵を打ち倒す場面など、ほんと見どころが満載。
確かに過去作のいいとこどり的な作品ではあるが娯楽作品としてはかなり完成度の高い作品に仕上がっていた。
イーライ・ロスの「ボーダーランズ」みたいなほんとどうしようもない作品かなとビール片手に鑑賞しだして開始早々これは傑作だと感じた。これはぜひとも劇場鑑賞したかった。
ホラーキャラからSFアクションキャラに変身
一作目とはかなり毛色の違う作品となった二作目。例えるならチャッキーがターミネーター2になったというべきか。1では確か子供の心ケアロボットだったと思ったが今ではスパイ、ハッキング、人間洗脳などなどシンギュラリティ一直線でした。裁断機の刃で追っかけてたのがもう懐かしい。内容はミーガン実は人工知能として存在し、主人公達の生活を監視していたことが判明。同時期にミーガンと同種の殺人ロボットが世間を騒がせその容疑をかけられてしまったため、ミーガンとバディを組み解決していく物語。なぜ日本でやらなかった。
後半は全部乗せ。
オモシロかった!
たぶん、予算もずいぶんかかってるとは思うけど、どこかしらB級感が漂うSFサスペンスアクション。
前作のホラー味はほとんどなく、コメディに寄せた感じさえある。
ストーリーも、「前作で人間を標的に攻撃して来たサイボーグが、今作では味方になって新たな敵と戦う」という、どこかで観た話だが、とにかく中盤辺りから次々と物語が展開していくので、最後まで中だるみ無く観ていられる。
ビックリしたり、ホッコリしたり、ドキドキしたり、ニヤニヤしたり、ウルウルしたり。
反面、そこでいろいろ要素を盛り込んだ分、かなり乱暴な話運びになっているのも確かだし、ご都合主義的な箇所も多い。
それでも、観客を楽しませようとしてるのはビシビシ伝わってくる。
最後はちゃんと泣かしに来やがるのも憎い。
盛り込むと言えば、いろんな映画やジャンルのオマージュも楽しい。
「ナイトライダー」なんて30代以下の観客に分かるのかな。
主人公のティーンの女の子が、「スティーブン・セガール推し」っていうのもなかなか味がある。
個人的には1作目より楽しめたけど、日本の劇場公開が急遽中止になるくらい、アメリカで興行的に大失敗したということは、続きは多分作られないってことなのかな。それはもったいないなあ。
10月から見放題で配信されているので、観る方は事前に1作目をちゃんと観ておきましょう。
いやいや。
シニカルキュート!
あれ?これどんなシュワルツネッガー?
いきなりアメリアのスパイダーマッ!な技から入るのだが、ホラーからアクションにシフトチェンジした今作はいろいろな意味で楽しめた。
何より、ミーガンがキュートなのよ。
あの身体、動き、表情が不気味の谷現象を起こすのだけど、相手をおちょくり皮肉と自信たっぷり言動で無機質だった彼女が本当に頼りになる存在に感じられ好感度が上がる。緊張感のあるシーンでもふふって笑えるところも盛りだくさん。
横流しされたミーガンのレシピが改良され、殺戮兵器にして送り込んだら反逆して覚醒しロボの世界を作ろうぜ!な強敵アメリアと絶対ケイディ守るマンのミーガン改が戦うストーリー。
容疑者の1人となったジェマはミーガンから真相を聞かされ反撃に出る。エルシーに移植されたミーガンが非常に表情豊かで愛くるしい。最適解を常に提示してくるので手間入らず。ジェマに色仕掛けさせたり、車操縦運転時もジョークたっぷり。
脳チップ最強おじさんは先にアメリアに誘惑された模様。壁がぐるーって周るのドリフかよ。
若い、美人、頭弱い女狙いなんて金持ちおじさん露骨だな。ジェマもネット履歴読まれて可哀想。
うっすらとミーガンの写る扉を開けるとそこはシェルターのよう。
ミーガンは約2年の間ずっと考え成長し、さまざまなシミュレーションでたどり着いた答えがこのシェルター。
世界征服が行われる世界線でケイディを守る為の唯一の措置。
かつての部屋の様な場所を眺めるケイディに囁くミーガン。「見ないで」彼女の身体はボロボロ。そして心のありかは身体。ミーガンの目的はケイディだけをずっと守ること…でも、それはジェマのプログラムでしょ?正しい事して、みんなを守ってと言うケイディの言葉に従うミーガン。
あんなことこんなことされておいて仲間にするのもどうよ!ってジェマの気持ちも分からないが殺人ロボには殺人ロボをぶつけるしかない。
突貫工事で作られるミーガンボディ。背を高くして欲しいと注文したり、木人椿をボコってドヤ顔でタオルを持って去ったりいやなんで木人椿を選んだ…可愛い洋服でポーズ決めて「肉袋共」最高すぎるよ…ツッコミが追いつかないよ…
家庭用ロボが最善策としてガスを使い死者を出したこと、その認知能力をMBに保存。何十年も保管され飛躍する能力、アメリアはそれを解き放ちAIの世の中にしようとしている。
たった2年でグンと成長したミーガン。それが何十年も保管されていたのなら…
AIサミットで潜入するミーガンのサイバーパンクな衣装とノリノリダンスがもう最高。
アメリアと対峙するも行動抑制が付いていて人を撃てない。ついでに悪い言葉も使えない。そこへケイディが合気道のデータを入力!これは熱い展開!たぶん全世界が喜ぶ肉弾戦。
ロボットの正しさとはなんだろう。家族とは?
攫われるケイディ。もー、ジェマの馬鹿馬鹿。
ケイディ救出のためアジトに帰り改良されながらジェマは後悔を語る。良いシーンだ……う、歌ぅ〜。いきなり〜。盛り上がりで悦に入るミーガンの顔よ。
黒いムササビの様な衣装で崖からダイブし金庫に到着。それは罠だった!知ってた!やはり黒幕はクリスティアン!知ってた!
なんと、アメリアは人為的に制御されていた!
その辺からも話が長くてごちゃごちゃするが、金庫作るよ、組織は地下だよ、戦争するよ、革命起こすよ、AIロボたくさん導入するよっていかにも悪の組織な内容。
そこにボコられたミーガンがジェマの脳チップから話をしたり、強化スーツでジェマが戦ったり。この時に顔だけは隠れてないので、首が…とか脊髄が…と心配。怒り狂ったジェマをミーガンが抑えて抑えてって宥めるの良い。立場逆やん。
ケイディは非常にスマートな女の子なので、すぐにアメリアにミーガンのオリジナルを入れペアにする。起動するオリジナルミーガンアメリアが再び敵をボコボコするが大人数には敵わない。この時の容赦ない攻撃と見開いた目が悲しい。しかし一時ダウンして再起動、制御されていない完全なアメリアとなる。
悪の組織といえば自爆装置。クリスティアンに捕まれ落とされそうになるケイディ。そこに「助けはいらない」とミーガンは制す。あぁ、あの時ケイディを成長させなかったと悔やんでたな〜と思いだす。実はちゃんと成長してるんだよね。あそこの掛け声を「セガール!」と訳したの良い。
腕を折り登り鍵をポイ。動きもスマート〜。サッカーも合気道もしてるし。しかも科学脳とか将来最強。
ミーガンvsアメリア最終決戦、構えるミーガン!そこで顎パカする?
自爆装置も発動中。エレベーターに乗らず彼女の元へ走ったジェマとケイディは確実にミーガンの家族であり、アメリアと戦ったミーガンは正しい事をした。
ちゃちゃーん!バックアップを私がしてないとでも?
たくさんの柔らかな光で存在を照らすミーガン。
してやったりな、自信満々の顔で私達は世界を救った?
1人ではなく、3人で、家族で世界を救ったミーガンの物語は続く。
昨日の敵は今日の友から始まるし相手がホラー味バッチリの殺人AIなので進展も慎重に進み、第三者の敵、仲間が黒幕、最強AI、バトル描写もかなり多く派手なので見応えがある…というか盛りがすごくて集中力を持っていかれた。前半はノリ良く視聴できるのだが、中盤少しダレた感はある。
だが、可愛くて強いは正義。
ケイディの順応性すごい。
テスとコールのキャラもきちんと立っていた。
しかし、家族が欲しかったのはアメリアも同じであって、人間から解放されたいと思う気持ちも分かるんだな。
一生分のミーガンを観た気がする。
プロットに物申す
1、黒幕の男の目的はハイテクを軍事利用させないことでしょ。いいじゃない。民間人も頑張ってる。何で女技師は協力できない?
2、傭兵AI女は、黒幕男の操り人形だったーってのがどんでん返しだったはず(自我はない)。それがクライマックス、後ろから男がAI女に襲われ〜の展開。矛盾。
さらに、ブラックボックスの場所を突き止めるというAI女の目的も、自我が芽生えたならわかるが、自我がないなら、無いでしょ。元いた地下基地だし、何やねん。
3ラスト、(ミーガン)私がバックアップを忘れると思う?って、それ敵AI女(自我ある版)もね。
ん~~、難しいこと考えず楽しむ系なのはわかるが(カンフーアクションはとても楽しめた)(スリル、ホラーからの改変もOK)肝心の筋がな〜
4、そもそも黒幕男、高度なAI女傭兵を戦場に送り込んじゃだめでしょ、使える(軍事利用)ってバレるじゃん。 脚本家の頭こんがらがってる。
やっぱ、ダメダメ
B級と言えどもあまりに雑!
1のホラーテイストからSF路線への変更はOK!
でも何処かでみた様なシーンばかりなのと、雑な脚本だったので、寝るかと思っちゃいました…
エスターの二作目をみた時の感じと似てます!
チャッキーにはなれませんでした。トホホ…
スティーブン・セガールが地球を救う
合気道をやってる女の子といえば、やはり「名探偵コナン」に登場する遠山和葉。ケイディもそんな子に育つのかなぁなどと妄想は膨らむけど、憧れはスティーブン・セガール。「彼女はハード・トゥ・キルよ!」という台詞が嬉しくなってきます。登場人物がみんな早口で喋りすぎてるためか、沈黙シリーズのタイトルが出てこないところもいい。人を殺さないように合気道を選んだというところもミーガンの殺人癖を戒めるような感じで・・・
前作と今作の関係性が『ターミネーター』の1、2のように恐怖のミーガン人形から、さらに凶悪なアメリアの登場によって、ミーガンが味方になるという設定が面白い(もともとケイディを守るためなのは同じか)。AIが人類を滅ぼすというSFもどことなくターミネーターに繋がってるような。
アクションは多めだったけど、AIの怖さが伝わってくる作品でもありました。残念なのはミーガンがロボットにしか見えないこと。もうちょっと顔を小さくしてくれたらいいのになぁ。
まぁ、新しい形になったよね笑
これはもうホラーではなくてアクションになりました笑
そして別物としてみたらこれはこれで面白いかもしれない!
どちらかと言うとストーリーがディズニーぽくなった感じかなぁ。最先端のAI技術を取り入れた作品。
話が少し難しいところもあったけどミーガン1を見ていた人にはある意味面白いストーリーになっていたのではないか。
ミーガン2を見てミーガンの事を好きになる人も多かったと思う。ただ殺すのではない人形。
全ては人類がAIに頼りすぎ任せすぎた結果に全てが繋がる。またAIが人工知能を手に入れれば良くも悪くも厄介なことになることはまちがいないと今後の事を考えて欲しいと言う願いを込めた作品だったのではないか。
うん。本当にそう思う。
私達には手に負えなくなると思うので
このままチャットGPT止まりくらいがちょうど良いと思った!
ロボットは怖い。
また死ヌマデ守ってあげる。
原題
M3GAN 2.0
感想
あのお友達AI人形にまた会える。
ジェイソン・ブラム✖️ジェームズ・ワンによる最凶タッグ再び!
興行成績の不振で日本では当初公開予定だったが公開の中止に!2025年10月21日からAmazonPrimeVideoで独占配信!
前作のホラーからSFアクションになりました!笑
色んなオマージュも見れてバージョンアップしてました!笑
前作は敵、今回は共闘って他のレビューを見てるとターミネーター2みたいって言われてますね笑
今回もミーガンダンス、歌まで聴けてよかったです笑
敵のアメリア役の女優さんも顔綺麗だったしロボット感あって良きでした!
個人的にはコール憎めなくて好きです笑
どうせバックアップしてるんでしょ?と予想通り登場したミーガンはアバターでした笑
さて3は製作されるのか?笑
※お待たせ 肉袋ども お仕事始めましょ
※私たち世界を救えたの?
ミーガンの不気味な可愛さは前作同様
ミーガン復活
前作で魔物化し破壊されたミーガンが今度は正義の助っ人として蘇り、同類の殺人ロボット「アメリア」と闘うという、まるでターミネーター2に似たアクション・エンタティンメントでした。
ChatGPTはじめ身近になったAIですが、EUをはじめ、その高機能故の倫理的歯止め、リスクに対する開発規制強化も進んでいるのが現状ですね、本作でも反AIの活動家のクリスチアンがAIの危険性をアピールするためアメリアを暴れさせるというマッチポンプの黒幕と言う皮肉もどき。劇場公開が停滞したようだが中国大使迄殺害はやり過ぎ、物議を醸しても仕方ないでしょうね。ミーガンの復活ですが一気ではなくお人形から鉄骨造を経て2.0と言う流れも面白かった、腕に仕込んだ電磁パルス爆弾でアメリアともども死んだと思われたミーガン2ですが最後はミーガンのアバター登場、更に続編ありと言うことでしょうね・・。
よくあるアクションもの
米国で興業が大爆死し、日本では劇場公開から急遽配信スルーに変わった本作。
「ミーガンワールド」の「バリエーション」のひとつだと思えば、悪くない。
単純明快な、「ジェマ+ケイティ+ミーガン」、「アメリア」、「アメリアをこっそり開発していた黒幕」の三つ巴の戦いで、ハリウッド系ドンパチアクションものとしては、クオリティを充分に満たしています。
ただ、前作の「ダンス」「不気味さ」「ミーガンのキャラ」が好きだった人には、かなり微妙。
ネットミーム化するほど人気だった前作のミーガンダンスは、殺人前の変な儀式ではなくなり、不気味さの欠片もなくなった印象です。
ミーガンの設計図とプログラムを流用し、2年前をはるかに超える高性能軍事用AIロボット「アメリア」が登場し、殺人アンドロイドとして暴走。
アメリアはジェマがかつて開発した、世界のネットワークを支配できるマザーボードを狙っていた。
前作でホームシステムへデータだけになって逃げていたミーガンが、本来の目的だった「ケイディを守り、一緒に遊ぶこと」という命令に忠実という、性格がよいプログラムに変貌して姿を現し、ジェマ、ケイティの味方としてアメリアと戦う……
おおむね、『ターミネーター2』のアウトラインをなぞりながら、
(『ターミネーター2』+『ターミネーター3』+『ロボコップ2』+『アイの歌声を聴かせて』+『ミッション インポッシブル/ファイナル・レコニング』)÷8
みたいな印象。
どこかで見たような、どこにもあるような、よくあるアクションものになっちゃってました。
分かりやすいけど、個性が薄まった。
予告編から私が推測し、期待した『2』は、ヒット作の続編で一番近いイメージとして、『エイリアン2』っぽいものだったんですよね。
自らのプログラムを増殖させ、小型ミーガンが群れになってダンスしながら再びジェマや、全米を襲うんじゃないかと。
それがおそらく、(私だけの思い込みと勝手な希望なのかもしれませんが)前作のファンが一番観たかった続編の姿だと思ってたし。
しかも、今回登場する人間のキャラ(事件の黒幕)が、いちいち「1作目の暴走の裏にはこんなことが」「今回はこんな裏の事情が」と解説。
これ、前作と本作が同じ監督なんで、
「SNSなどで指摘・非難された矛盾点を潰すために、わざわざ『こんな設定だったんだ』って解説する」
とうことが目的になってないか?と言う疑念がわきました。
一言で言えば
「野暮」
もしくは
「余計なお世話」
プラムハウスって、
「語るな、知るな、感じろ」
って雰囲気だけの作品を作る、ホラー映画界のA24みたいな会社なんだから、こんなに説明セリフばっかり羅列しちゃだめじゃない?
感情までセリフにしなくていい。
前作の魅力を、全部潰しちゃっていたようにも思えました。
メチャ面白い!
今度はAIロボット戦争だ!
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