劇場公開日 2025年7月19日

炎はつなぐのレビュー・感想・評価

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近年で1番観てよかったと思える作品でした

2025年9月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

癒される

写真が動いてるようなとても美しい映像。
そこに広がるのは、私たちがまだ知らない職人さんたちの世界です。

「和ろうそく」や「蚕種」。言葉は知っていても、どうやって作られるのかは、意外と知らないのではないでしょうか。

この映画は、そんな伝統工芸に携わる職人の仕事場をそっと覗かせてもらうような、心おどる社会見学のような体験をさせてくれました。

そして映画を見ていくうちに、ある素敵な発見をします。一つの仕事が、遠く離れた別の誰かの仕事に、ちゃんとつながっていること。
それは、伝統的職人の世界は生活の中で受け継がれた技術が元となっているからなのでしょう。

監督が見つけたとっておきの「宝物」のような、その不思議なつながりを知ったときの感動を、観ている私たちも分けてもらうことができるのです。

「へぇ、そうだったのか!」という作り手の驚きを、まるで自分の感情のように感じられる。

そんなドキュメンタリー映画と出会えました。

おそらくこの作品は、年を経るごとに、その重要度も増していくと感じます。

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ワクワク探検隊

4.5日本の伝統技術の素晴らしさ

2025年8月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

和蝋燭を一本作るために、様々な伝統技術が使われて、その日本の伝統技術が支えている事をドキュメンタリーで。そしてその作る過程で出てきたものを“捨てる”のではなくて”副産物“としてまた別のものに姿を変えていく、この自然と一体化された日本古来の技術。日本はいつのころからか使い捨てが当たり前に。日本は元々は自然と一体化していた、無駄をしない生き方。それが今も息づいていることに美しさを感じた映画

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taju

自然界の生態系の如き伝統産業の繋がり

2025年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 これは凄く面白い掘り出し物のドキュメンタリーでした。

 和蠟燭1本を誰ががどうして作っているのかを調べる内に、それが日本の伝統手工業の職人さんや農家に思わぬ形で次々と繋がって行きます。

 「へぇ~、そんな物を育てている農家があるのかぁ」
 「普通は目に見えないそんな物を手作りしている人が居たのかぁ」
 「それをそんな所に使うのかぁ」

監督の好奇心と共に歩む内に自然界の生態系を俯瞰する様な興奮を覚えました。

 でも、そんな手工業は後継者もなく間もなく消滅しまいそうに思えます。ところが、上映後の監督の「後を継ぐ人は現れている。これらが途絶える事はない」の力強い言葉には明るい希望も窺えました。

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La Strada