劇場公開日 2025年11月21日

金髪のレビュー・感想・評価

全83件中、1~20件目を表示

4.0日常にひそむ理不尽や偏見を風刺する笑いが心地よい刺激

2025年11月28日
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鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

知的

坂下雄一郎監督の過去作では「決戦は日曜日」しか観ていなかったが、あちらは政治と選挙、この新作では義務教育と教師・生徒を題材に、「世の中そういうものだから」と普通は流してしまう常識的・伝統的なあれやこれやの中に、言われてみれば確かに変だ、理不尽だという問題を風刺する点が共通するように思う。坂下監督はほとんどの過去作でも脚本を自ら書いてきたようで、さまざまな業界や分野に興味を持ち問題や課題を見つけてコミカルに風刺する資質に感心させられる。

岩田剛典と門脇麦が演じるカップルの、惰性で長年付き合ってきたけれど女性側があれこれ我慢できなくなってぶっちゃける流れに、似たような自身の過去の失敗を思い出し胸の奥がきゅっとなる男性観客も少なからずいるのではなかろうか。

岩田剛典と田村健太郎の飲み屋での会話も、テンポのいい掛け合いが笑いを誘う。田村健太郎といえば、マイナーな映画ではあるが「猫と塩、または砂糖」での主演がすごく良かったのを思い出した。調べたら今年の出演映画は「港に灯がともる」「おいしくて泣くとき」「秒速5センチメートル」「佐藤さんと佐藤さん」と本作、配信の「新幹線大爆破」も含めて実に6本!地味目だけど巧い役者さんで、引っ張りだこなのだろう。

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高森郁哉

3.0楽しい会話劇だが、終盤の失速が惜しかった

2025年12月5日
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鑑賞方法:映画館

自己愛が強くおじさんになる恐怖を抱えるサラリーマン教師が、生徒の金髪騒動に巻き込まれる。

セリフ量の多い会話劇は最後まで楽しく飽きさせない。

でも、30代男性の人間的な未熟さをほくそ笑む内容は、どの層が喜んで観るのかなと思いながら。

生徒役でちょこちょこと、だけど重要な役回りで、「カラオケ行こ」のライバルの子が出てた気がした。子役の名バイプレイヤーだ。

終盤30分の失速が惜しかったというか、いらなかった。このくらいの長さを作ってくれという、プロデューサーの圧でもあったのだろうか。

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minavo

2.0私には合わなかった

2025年12月2日
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鑑賞方法:映画館

あの延々と続くモノローグを聴いているうちに、申し訳ないが
だんだんと睡魔に襲われてしまいました。

ハッと目が覚めても相変わらずのモノローグ…映画の日(1000円)で良かった。

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プリズナー No.6

2.0ナンノコッチャ?

2025年12月1日
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鑑賞方法:映画館

難しい

カワイイ

話を端折り過ぎてて、ストーリーがうまく追えなかった。
主人公は基本的にウザいwので
共感しづらく、立ち位置も被害者なのか黒幕なのか中途半端。

流出映像や映画館での密談?などの描き方をみるに、
制作陣はマスコミ、SNSの怖さをあまり理解していない様子。
当事者なのに、身辺無防備過ぎだろ(笑)

「決戦は日曜日」は面白かったので、
もう少しコメディに寄ってもよかったのではないかと。

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YOU

2.0「サッカー代表がみんな年下だよ」

2025年12月1日
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楽しい

という台詞があったけど、プロ野球の監督がほとんど年下になってきた今日この頃。

面白かったです。

恋人との会話、特に雨の中で老後暮らしは田舎と都会とどっち?とか旧友との居酒屋でのくだりなんか。門脇麦ってやっぱり芸達者だわ。

snsもワイドショーもしゃぶり尽くすだけで旬を過ぎたら見向きもしない。

現場を知らないお偉いさんの発言ひとつで方向性なんてガラッと変わる。

それらもうまくブラックな糖衣錠にして。

ただ途中から疲れて来ました。校則が学校生活に与える影響なんて微々たるもんじゃないの?という考えが頭に浮かんで。

あと先生に階段から突き落とされましたとの虚偽報告した生徒。あれはアカンでしょ。フィクション・娯楽作品とは言えあれは無いわ。

まぁ現実は日教組とマス・メディアが日本の左傾化を煽動し、それは現在進行形であることを鑑みると、校門でひとりスピーカーでがなり立ててたオッサンに共感しますね個人的には。

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ケンドー鹿児島

3.0キンパツー パツキーン (金髪じゃ)いかんのか いかんでしょ

2025年12月1日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

2025年映画館鑑賞117作品目
11月29日(土)イオンシネマ石巻
FSシネマチケット1300円

監督と脚本は『ピンカートンに会いにいく』『決戦は日曜日』『君の顔では泣けない』の坂下雄一郎

ロケ地
千葉県流山市
流山市立南流山第二小学校
流山市立北部中学校
東京都千代田区
MYメディカルクリニック大手町
東京都豊島区
フガールカフェ

舞台は埼玉県本川市(架空)のとある中学校

粗筋
生まれつき茶髪の生徒が学校側から黒く染めることを要求され不登校になった
それに怒った同じ中学の生徒の坂緑は金髪にし学校側に抗議を示した
坂に賛同した他の中学生も金髪に染めて登校し学校は大騒ぎ
ネットにも取り上げられ地元の教育委員会どころか国まで動く事態に
坂のクラスの担任教師市川健太は責任を取らされる
教師復帰を目指し市川は坂と協力し芝居を打つ

主人公市川曰く金髪の話ではないらしい
市川個人の話
オジサンになったことを認めない30歳の男の話

市川の心のつぶやき
居酒屋で親友駒井との会話
恋人美咲の毒舌
教え子板緑の反論
面白い

板緑(いたろく)
実際に存在する苗字だがかなり珍しい苗字
板緑家のその身内だけの苗字だろう

途中で急展開
市川と板緑が共闘する
脚本的に問題がある
それはそれでいいのだが上映されている映画館のスクリーンを前にして作戦会議するのはいかがなものか
映画はスマホで観るタイプなら映画館に来るんじゃないよ
スタバとかコメダでやれ

日本人で金髪は悪というイメージがついたのは自分的には上田馬之助
本人は良い人だったりするんだけど
世代的に不良といえばリーゼントで金髪のイメージはない

所謂ブラック校則がテーマの一つなんだろうけど中学になった途端になぜ髪型とか髪の色に対して異常にうるさくなるのか
高校もそうだ
しかし小学校や大学はそれほどうるさくない
これはおそらく校内暴力が中高で社会問題となり対策として校則を厳しくし徹底的に管理し不良を排除しようという動きが今も続いているのかもしれない
その時は画期的な改革だったかもしれないがもはや時代錯誤
革命家は革命が成功すると体勢を維持するために保守的となりさらなる改革路線は停滞しやがて歪みが生じて組織は崩壊するものだ
髪型なんて各家庭の躾に任せて学校は勉強を教えることに集中するべきなのだ
教師は余計な仕事が多すぎる

天パなのでいろいろと不愉快な思いをした
階段の踊り場から突き落としたい教師もいた
やらなかったから今がある

30歳でオジサンかどうか
まあオジサンだろう
イチローがまだオリックス時代で20代のとき少年野球教室で自分で自分をオジサンと言っていたことを思い出す
しかし高齢者から見たらまだまだ若い
僕から見たらひとまわり下の綾瀬はるかはまだまだ若いと感じるが10代から見たらクソババアなのかもしれない
若さとは相対的なものなのかもしれない

天才子役白鳥玉季がやっと15歳になった
大人の階段を順調に昇っている
僕は途中で転げ落ちたけど
うまく表現できないが彼女の声が太くなった気がする
女の子も声変わりするものだ
母になるはまだ早いが子供を叱る立場で子供の声では嘗められる
15歳だけどもう子供じゃない
子供かもしれないが女児ではない
白鳥玉季これからますます楽しみな逸材

白鳥玉季の金髪に見慣れてきて黒髪に戻すと違和感を覚える
芥川龍之介の『鼻』のような現象だろうか
紗倉まながABEMAとかに出演するときずっと服を着てると違和感を覚えてしまうのも同様か

脚本的には微妙だがコメディーとしてはわりと楽しめた
星3が妥当だろう

配役
中学教師の市川健太に岩田剛典
市川の生徒で金髪デモの発起人の板緑に白鳥玉季
市川の恋人の赤坂美咲に門脇麦
市川の同僚教師の中本に山田真歩
市川の同級生で親友の駒井に田村健太郎
赤坂の同僚の西原に内田慈
学年主任の栗原に阪田マサノブ
生活指導の教師の新山に盛隆二
校長の三上に信太昌之
母親が学校に抗議にやってくる生徒の木原に本間里彩
暴力沙汰の当事者になる生徒の片岡に浅井陽人
賛同する女子生徒の相田に木村日翠
賛同する男子生徒の上田に理功
賛同する男子生徒の池上に阿久津慶人
先生の自宅に来る生徒の黒崎に坂本いろは
先生の自宅に来る生徒の落合に岩上瑞輝
先生の自宅に来る生徒の宍戸に希咲うみ
金髪ストレートの生徒の剣崎に谷水陽南
後半に加わる生徒の関口佐々木告
後半に加わる生徒の想田に米満寧花
祖父が文部科学大臣の別のクラスの生徒の津田に後聖人
市教育委員会の指導主事の志村に梅田誠弘
市教育委員会の指導主事の椎名に足立智充
校門で訴える活動家の大竹に前野朋哉
文部科学大臣の実田に高見周市
内閣総理大臣の久賀孝に松井工
板緑の父の板緑智也に川島潤哉
板緑の母の板緑直美に梅舟惟永
木原の母に徳橋みのり
インフルエンサーに佐々木陽平
テレビの討論者に大原康裕
テレビの討論者に久松信美
テレビの討論者に原泰義
YouTuberに澁木稜
テレビ番組の司会に秋吉孝勇
金髪で登場するもすべっている芸人にみなもとらい
金髪騒動を知らない男に駒木根隆介
アナウンサーの声に田邊詩織
TVアナウンサーに橋口秀一
TVのアナウンサーに川合千里

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野川新栄

4.0「金髪イェ~イ!」突然の金髪騒動の強烈なインパクト。 実は様々な問題提議をエンタメ化していて面白い。必見!

2025年12月1日
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ITOYA

3.5シナリオがパンフレットに掲載されていて復習できました。白鳥玉希さんの今後に期待したいです。

2025年12月1日
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よし

5.0ルールや年齢の象徴としての髪

2025年12月1日
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ルールを変えたい人、(事なかれ的に)守りたい人、
両方の視点からルールに囚われる人たちを
シニカルに描いている面白く深い作品。

ルールを変えようと強く主張しても、
その声を聞いたほとんどの人は、一過性の周りの空気に流されるだけで
直ぐに興味を失って飽きてしまうとか、
年をとること(慣習)から逃れようとして自意識過剰に
もがく姿が逆に往生際悪くカッコ悪くみえるとか、
日本人論、大衆論的な内容をコミカル、かつ鋭く批評的に描いている。

特に恋人との会話、アラサー男子ふたりの居酒屋トークでは
話者にフォーカスして固定した構図で早口で独白するシーンが、
漫才のようにノリツッコミ的な感じもあってすごく面白い。
岩田さんの容姿や語り口は主人公のキャラクターにぴったり。

人間関係の距離感を示すような横方向の構図や、
全般にやや幾何的で無機的な背景も作品の雰囲気を高めている。

ピアノの低音とリズムのシンプルな音楽は
シニカルな作品のテイストにしっかりハマっていて
流れる冒頭の数分から面白い映画だと予感させられた。

主人公が新たな気持ちで一歩前に進む
ラストのオチのセリフは映画全体のメッセージを要約した象徴でお見事。

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HK

2.0事なかれ主義の先生の末路は

2025年11月30日
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中学校教諭の市川が勤務する公立中学校で、担任クラスの生徒数十人が
髪を金色に染めて登校してきた。
生徒たちは校則への抗議だと主張し、学校中は大騒ぎになる。
子どもじみた反抗と高をくくっていた市川だったが、
活動の発起人である板緑に「なぜ髪を染めてはいけないのか」と問われ、
「校則だから」としか答えることができないでいた。
この騒動はネットニュースに取り上げられ、教育委員会や文科省、
さらには総理大臣まで動き出す騒動へと発展。
そのことを毎日愚痴っていた恋人の赤坂からは
「あなたは子どもじみている」と説教をされて疎遠となり、
市川は公私ともに窮地に立たされる。

といったあらすじ。

予告を観たとき、もっとコメディかと思ったんだけど、全然違った。
先生も生徒も真面目にぶつかり合っていた。

ただ、先生の当たり障りのない回答連発にはうんざり。
その「心の中のつぶやきを出せよー」と思いながら、
「いざとなると出せないよな」とこちらも自問自答。
結局、何がしたいのか、どう思っているのかわからない。
そして、自分の保身のために動く先生だったの?笑

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よっしぃ

4.0市川先生は気楽でいいですね。

2025年11月29日
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斬新

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マーマレード

3.5まあまあ面白かった

2025年11月29日
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ズンマ

4.5なかなかに面白い

2025年11月29日
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正直、岩ちゃん目当てで
かっこ悪くなるおじさん岩ちゃんを見てみたいなと鑑賞

いやいや、何をどうしてもイケメンは隠せないのですが。

それに反して映画の内容が思ったよりも面白く

劇中でも
何回も言う
これは金髪の話では無い俺自身の話しだ、

ほんとに色々な事に巻き込まれながら成長する

三十代中間管理職のはなし。

中間は、学校での立場も三十代という若くも無い、ジジイほどでもない。の中間。

曲もストーリーも完全オリジナルなのかな

なかなかに面白い映画だったー

やってる映画館すくなー

いま、激戦区だもんね、映画。

ロングランの国宝に
めきめき上げてきてる爆弾に
後ろから来たタクシー

面白いねー映画って

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悠々同盟

4.0シニカルさをこんな風に活かすのか

2025年11月28日
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鑑賞方法:映画館

坂下雄一郎監督は前作の決戦は日曜日を観て、その映像やシナリオなどがとても良くて、過去作を観たくて鎌倉まで行ったりしたが、満員で結局観れなかった。
モノローグの多様や愚痴をこぼす友達など映画を相対化する仕掛けがたくさんある。コメディって演じる人の存在感によるものも大きいななども考えていた。ラストの40分ぐらいの多展開はどうなんだろう。それでもこんなシニカルタイプでメジャー映画を撮る監督は珍しく貴重だ。

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タカシ

3.5オマツリサワギニ

2025年11月28日
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ブレミンガー

3.5なかなか健闘した会話劇は、実にいい加減な世間を際立たせた

2025年11月27日
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これは当初、白鳥玉季を観に行ったつもりだった。
しかし岩田剛典の達者な演技と、何より脚本(台詞)のおもしろさに持っていかれた。

白鳥については、もともと『流浪の月』で末恐ろしい子役が出てきたものだと思い、その後は『どうする家康』で凄みのある茶々を演じ、NHK土曜ドラマ『水平線のうた』では阿部寛とからむ準主役を演じていたのを観るにつけ、やはり只者ではないと思っていたからだ。

そういう意味では担任教師・市川の位置づけはまったくノーマークだったのだが、蓋を開けてみれば、いやこれ、岩田の独壇場ではないか。しかも見事。

岩田剛典は『虎に翼』で初めて知った。EXILEだったんですってね。猪爪寅子(演:伊藤沙莉)の法学部の同級生で、紳士ヅラをした上から目線のマンスプレイニング野郎の花岡悟を見事に演じていた。

この物語でも、それがさらに一歩進めて(笑)「あーこれ絶対、公立校のヤル気がないのにやってるふりをする教師が言いそうな小役人的な屁理屈だよねーと思える独白」になり、さらに加えて「自分をオジさんと自覚しないイタい独白」が、これでもかとオンパレードされる。

そして当然、板緑(白鳥)ら中学生たちと会話がまるで噛み合わない。
さらに恋人である門脇とも決定的にすれ違って滑りまくる様子には、席で何度もくすくす笑ってしまった。一度は大爆笑。
台詞、演技、演出、編集が上手くて、絶妙な間も計算されている。
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ストーリーやテーマには、レビューでも毀誉褒貶があるようだ。
しかしこの映画は、そもそも校則の是非や、ルールを守るか否か、あるいはステロタイプな「SNSの危うさ」を問うているのではない。

要は「世間」や「権威」や「ムーブメント」というものはイカサマに近いレベルで不安定、不確実で、つまりは付和雷同の不毛なエネルギーが繰り返されるだけの滑稽な現象に過ぎない、と言っている。
合理的な理由が説明されないルールに対し「おかしい」とシンプルに疑問を投げかけ、疑問を取り下げず、金髪をやめない板緑だけが、ダラダラと流れ去っていく思考停止&付和雷同の淀みの中に動かぬ杭となっている。

その「いい加減な世の中」の代弁者であり代表者が市川教諭だ。
いい加減な世の中の代表らしく、職員会議でも生徒への説明でも市の教育委員会の聞き取りでも、実にいい加減な不毛な言葉でその場しのぎをしまくり続ける。

この板緑と市川の対比によって、2人をめぐるすべての「周囲」のいい加減さが強烈に際立って見えてくる。

では、最後に2人は、鑑賞者にカタルシス(解答)を与えてくれるのか?
そうは行かない。
だから不満なレビューが出るのかもしれないが、要は「あとは自分で考えて」と問われるからモヤモヤするのである。
それは、観る側のネガティブ・ケイパビリティが問われている。

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LukeRacewalker

4.0映画は映画館で観るタイプです

2025年11月27日
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笑える

楽しい

主人公・市川先生が中身のない上っ面な発言を繰り返す場面には既視感がありました。2021年放送のNHKドラマ「今ここにある危機と僕の好感度について」の松坂桃李さん演じる主人公も、その場しのぎの発言で結局詰んでしまうのですが、このドラマがとても面白かったので、「金髪」も楽しく拝見しました。
金髪の首謀者・板録が誰ともつるんでいないことに違和感があったのですが、デジタル世代にとっては自然なことなのかな?そんな時代の変化には好感を持っています。
世の中には理不尽がいっぱいです。それとどう折り合いをつけるのか、それを学べるのも“校則”の役割だと思います。板録も市川も負けたわけではないはず。この経験を糧とし強くなる、みたいな。
現実味がありつつも、非現実的なコメディ映画です。

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ネコノケ

3.5ゆったりムズムズリアル

2025年11月26日
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TIFF観客賞、意外と面白いのか?と期待してたら、あれ、こんなに上映館少ないんだ!岩ちゃんなのに?とびっくり。しかし気になってたので遠征して鑑賞。

もっと世にも奇妙な物語的なトーンを想像してたが金髪が主題ではなくちゃんとリアルな人間模様だった。

ドラマや小説で、人って日常会話でそんなに素敵なセリフ言えるものなの??っていつも感じてたのからすると、そうですよねえ、むずかしいですよねえ、わかりませんねえ、がんばりましょう〜、とか本当にどうでもいい返しばかりをする登場人物たちがとてもリアル。その意味のなさ、進まなさにムズムズしつつも苦笑しっぱなし。唯一飲み友さんだけがハキハキ喋る役?で輝いて見えた。大人になりきれない、若さを正しいと思ってしまう、自分への言い訳、慣習変えるのは面倒、思い当たることも多々あり恥ずかしくなる。

面白かったしみてよかったけど、まあ家で1.5倍位で見てもよかったなとは思ってしまった。あのゆったりとした間がこの映画の肝なんだろうけど、現代はせっかちでいけない。

岩ちゃんが全然かっこよく見えなかったのがよかった。門脇麦ちゃんの反撃も強いというか半分筋通ってるのかよくわからなかったけど、いい。白鳥玉季ちゃん、子役で色々お見かけしてるはずなんだけど、一番ピンと来たのは極主夫道の向日葵ちゃん。目力がありなかなかよかった。

ほんと、校則ってなんなんでしょうね。無意味な地毛証明はともかく、高校大学とどんどん自由になっていくから、社会の理不尽なルールに従う練習くらいは一度しといていいと思うんだけど。でもそれを壊してみる練習もまたいい気もする。世の中所詮言ったもん勝ちなとこも大いにある。でも自分が教師だったらやっぱりめんどくせー!って思う気がする。やはり教師は向いてない!

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alv

3.5言葉にしづらい

2025年11月26日
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難しい

斬新

映画「金髪」。
見落としかねない映画ではあったが、なんか引っかかるものがあって鑑賞。
非常に興味深い映画であったのだが、それを言語化するのが難しい。

ブラック校則?の問題で生徒が金髪にして、というのが出発だけど、主人公が言うとおり、「金髪」の映画ではない。
じゃあ、主人公の言うとおり、主人公個人の話かと言えるのか、というとそんなこともない。
途中で、生徒と主人公が組んでいたりして、「え」と思わず声が出ちゃったし。
最初から、この映画でスッキリさせようとして作っていないので、スッキリしないのは映画として出来が良いのだろう。

俳優では、門脇麦さんは別格として、岩田剛典さんが意外と(失礼)良かった。
今どきの30歳くらいの平凡な人を、EXILEの人が演じているのが、個人的に斬新でした。
あと、白鳥玉季さんは、多分、私は初見だが、大化けしそうな感じ。

テーマ曲の不穏さが、この映画の不穏さとマッチしていて、良かったです。

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もりっし
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