ファウンテン・オブ・ユース 神秘の泉を探せ

配信開始日:2025年5月23日

解説・あらすじ

「シャーロック・ホームズ」「アンジェントルメン」のガイ・リッチー監督が、「クワイエット・プレイス」のジョン・クラシンスキーと「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマンを主演に迎えて手がけたアクションアドベンチャー。疎遠になっていた兄妹が、伝説の「若返りの泉」を求めて世界を駆け巡る冒険を描く。

伝説の「若返りの泉」を探し求めるトレジャーハンターのルーク。数々の難関を乗り越えるためには、優れた頭脳を持つ妹・シャーロットの協力が不可欠だった。2人は亡き父の遺志を継ぎ、歴史に隠された手がかりを頼りに、永遠の命をもたらすとされる神秘の泉を追い求めて世界を巡る。

脚本は「ゾディアック」「マーダー・ミステリー」のジェームズ・バンダービルト。共演に「ゴジラvsコング」のエイザ・ゴンザレス、「スター・ウォーズ」シリーズのドーナル・グリーソン、「教皇選挙」のスタンリー・トゥッチ。「スクリーム」シリーズのクリエイティブチーム「レディオ・サイレンス」(マット・ベティネッリ=オルピン&タイラー・ジレット)が製作総指揮を担当。Apple TV+で2025年5月23日から配信。

2025年製作/125分/アメリカ
原題または英題:Fountain of Youth
配信:Apple TV+
配信開始日:2025年5月23日

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映画レビュー

2.0若返りの泉

2025年7月5日
PCから投稿

洋画の追いかけっこやカーチェイスでは露天商をひっくりかえすのがつきもので露天商というものはだいたいユーラシアの下の方で非シルクロードでグローバルサウスで、早い話が白人どもはアジアの繁華街の露天商をひっくりかえすのがアドベンチャーだと思っている。

ジョーンズ博士に拾われたショートラウンドしかり、白人の思考回路ではアジアには孤児がうじゃうじゃいるから、活きのいい奴を拾えば一緒に冒険ができることになっている。牽強付会だがロバートダウニージュニアはプレゼンターのキーホイクァンを一瞥もしなかった。

この映画もタイの露天商や生活環境を壊しまくる追いかけっこからはじまる。どうだろう。有色人種のヒーローが白人の街でどけどけどけと叫び白人たちの売り場と売り物を破壊しまくりながら追いかけっこなりカーチェイスなりする映画があるだろうか。キーホイクァンが白人の子供といっしょにアドベンチャーする絵が成り立つだろうか。

──という白人の優越感にたいする嫌悪感をおぼえたことと、なんでクラシンスキーなのか。クラシンスキーはいい役者だ。しかしなんで彼なのか。インディに変わるような新しい考古学者のヒーロー像を模索していたのは間違いないにしても考えすぎている気がするし、性格もドライすぎた。
ニコラスケイジのナショナルトレジャーって良くなかったですか。ヘンだけど切れ者でかっこよくてニコラスケイジの真骨頂だった。アクションアドベンチャーのヒーローの理想値が彼とすると、ここの主人公は自らの野望のために侵す無秩序ばかりが目立った。
細かいことを言うようだが、冒頭の追いかけっこでBBQ露天商のスクーターを盗むんだが、盗まれたほうはどうすりゃいいですか。アクションアドベンチャーのヒーローが必ずしも正義の味方であれ、博愛の聖人であれとは言わない。にしたって、なんで庶民の生活を破壊しながら突っ走るの、って話。

それから話がふつうすぎる。インディジョーンズ風の焼き増し。善悪どっちもできる器用なドーナルが欲かいて、敵の姐さんが味方に回って、なんてか後出しジャンケンと御都合主義だった。
ガイリッチーは玄人受けする映画も手がける一方アラジンもやる。スナッチもつくれるし大衆映画もつくれるガイリッチーの演出力に疑いはないが「流されて」しまうこともあるんだな。
案の定imdb5.7、rottentomatoes36%と39%。コケたが、とはいえガイリッチーはクオリティの高い映画を連発しているので打率的にぜんぜん許せる。
日本映画だと巨匠がコケるどころか巨匠たちが全員そろいもそろってクソ映画しかつくらないのが当たり前の現象だから日本の映画人にコケたガイリッチーを揶揄する資格はないと思う。

ただしこの映画は白人の優越意識が出ててヤだったし、バンコクイギリスウィーンからギザ、世界をまるで砂場のように行き来し、湯水のように使われる製作費用をひしひし感じる反面、率直に言ってつまらなかった笑。ちなみに260億円かかったんだってさ。

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津次郎

2.0実に勿体無い、惜しい作品。

2025年6月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

場面ごとに切り取ってみると、高揚感を感じさせてくれるシーンが多々あるのだが…そういうシーンがテンポよく良いリズム感によって次につながっていく感じが全くなく、ぶつ切りになってしまっている。例えば、終盤の遺跡の扉を開く謎解きに向き合う場面。大変ワクワクさせられる場面なのだが、途中で遺跡の外で展開されている出来事のシーンが長々と挟まれて興が削がれてしまった。あのシーンを思い切ってカットするか、うんと短くするかすれば、その後にワクワク感が持続しただろう。そんなふうに流れが途絶えてしまうような場面が多々あって、撮りようによってはうんと面白い作品になっただろうな、と思わされた。脚本の時点でもっとスリムにするか、編集の時点で思い切ってシーンの取捨選択をするかしていたら、良品になっていただろう。

こういう類の作品を見るたびに、「インディ・ジョーンズ」シリーズがいかに類い稀なものであったかを思い知らされる。いつか、匹敵するような作品に出会えるだろうか。

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