あの夏、僕たちが好きだったソナへのレビュー・感想・評価
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笑いあり涙あり、ちょこっとホラーあり?
恋愛だけでなく友情や夢もあったり、笑える部分もあったりと楽しく鑑賞できました。
ジヌ目線で物語が進んでいき、勉強のノートの字が綺麗だったからというあたりのきっかけから徐々にソナに惹かれていきます。大学が離れてしまい、それでも会いに行ったり来たりと交流を続けますが、ジヌは子供心を持ち続けソナは大人になっていくため2人の感覚のズレにより大きな喧嘩で離れてしまいます。台風が来た際に故郷にも影響があると心配したジヌがソナへ電話をして、その際に2人の恋愛感情が過去のものになっていく描写がすごく感傷的で心に残りました。
時がたちジヌは自分の夢を現実にし、2人の恋愛をマンガという形にし遠い過去として捉えています。そんな時にソナの結婚式に呼ばれ、心から祝福し、そしていつまでも自分は子供心を持つよとソナに伝えます。
ソナジヌだけでなく、友人たちや親たちのキャラクターも上手で、青春のあの頃を思い出せる良い作品です。
ちなみに途中でホラーシーンがちょこっとありますが、そちらも気合が入れられています(笑)
コリアン・グラフィティ‼️
韓国を舞台にした男5人女2人の甘酸っぱい青春グラフィティ‼️中心となるのは、将来の夢もない "幼稚" なジヌと、クラスのマドンナであるソナ‼️この二人のはっきりしない、焦ったいラブストーリーに、他の個性溢れる5人が絡み、終始楽しく鑑賞できました‼️ジヌの背中に滲む青いインクや、料理上手な専業主夫のジヌの父親など、思わずウマいなぁと思わされるポイントもあるのですが、やはりラストはジヌとソナに結ばれて欲しかった‼️物語の流れを見ると、ジヌとソナがお互い愛し合っている事は明白で、ソナが別の男性を結婚相手に選んだとして、ソナの心情の変化をキチンと描写すべきだと思います‼️チョット納得いかない‼️ジヌと新郎のキスシーンは笑えましたけど‼️
結婚が運命共同体を作るための契約なら、恋愛がこのように進化しても驚けない
2025.8.13 字幕 イオンシネマ京都桂川
2024年の韓国映画(101分、PG12)
原作は2011年の台湾映画『那些年,我們一起追的女孩/You Are the Apple of My Eyes(監督:ギデンス・コー)』
クラスのマドンナに恋をした高校生の青春を描いたラブロマンス映画
監督はチョ・ヨンミン
脚本はクァク・ジェヨン&キム・ジンギョン
原題は『그 시절, 우리가 좋아했던 소녀』で「その頃、私たちが好きだった女の子」、英題『You Are the Apple of My Eyes』は「あなたは私の大切な人」という意味
物語の舞台は、2002年の韓国・春川
東春川高校に通う2年生のク・ジヌ(ジニョン)は、クラスメイトの優等生オ・ソナ(ダヒョン)に恋をしていた
それを悟られないように過ごしていたが、ソナはクラスの人気者で、ジヌの親友のテワン(イ・ミンゴ)、ヒョンジュ(イ・サンウン)、ドンヒョン(キム・ヨハン)からも好かれていて、ライバル心を燃やすソウルからの転校生ソンビン(ソン・ジュンヒョク)も同じ想いを共有していた
誰もが出し抜く訳もなく、ただ同じ空間にいられる幸せを享受していて、ソナの親友ジス(キム・ミンジュ)とともに爽やかな青春を過ごしていた
ある日のこと、技術・家庭の授業にて教科書を忘れたソナに気づいたジヌは、そっと自分の教科書を差し出し、自分が忘れたことにして罰を受けることになった
ソナはそのお礼のために授業をまとめたノートを渡し、ジヌは彼女の字の綺麗さからそれを最後まで読んでしまう
そして、勉強に興味を持ち始めたジヌは、ソナに教えてもらいながら、同じようにソウル大学を目指すようになっていくのである
映画は、卒業アルバムとジヌのモノローグから紡がれる回想録で、社会人になった彼がソナの結婚を機に青春時代を振り返るという構成になっていた
タイトルが「あの夏、僕たちが好きだったソナへ(原題日本語訳:その頃、私たちが好きだった女の子)」というタイトルになっていて、その恋愛が今は終わっていることを示している
それゆえに、この恋愛がどうして終わってしまったのかを紐解くように紡がれていて、結婚式での新郎(ソン・ウヒョン)へのキスシーンでの回想には「後悔」が入り混じっていた
あの雨の夜、もし自分が彼女の元に戻っていれば、という想いが残っていて、それをどのように消化したのかが描かれていた
ジヌは「ソナが好きだった頃の自分が好き」と紡ぎ、ソナは「ずっとジヌに好きでいて欲しかった」と思っていた
その想いはある意味では保護されるまま時間を過ごし、別々の未来へと向かっていく
ジヌは「好きな女が愛した男との結婚を祝福する」という持論を持っていて、そこには「自分が幸せにする」という概念はなかった
交際を始めることで変わってしまうものを恐れているのか、これ以上の珠玉の時間がないと感じているのかはわからないが、人を愛することに重きを置くジヌと、愛されることに重きを置くソナがいて、この2人の恋愛がうまくいかなかったのは不思議でならない
想いが成就することによって冷めてしまうかもしれないという怖さがあって、それが一歩を踏み出せない理由になっているのだが、そのことが分かりながら他の男性と結婚するソナの心理は理解し難いところがある
ただし、彼女の結婚が続くかどうかは新郎側の気持ちに依る部分があると思うので、どうなるのかはわからないかな、と感じた
いずれにせよ、日本でもリメイクされた青春映画で、個性的なキャラが満載の良作だったと思う
この恋愛感覚は一般受けしない印象があって、どうして別の男と結婚するのかは理解できない部分は多い
だが、彼らが本当に愛しているのは、恋愛をしている自分であり、それはある種の恋愛観のひとつであると思う
その一歩先に行くことで壊れるぐらいならと考えているのだが、この感覚が共有される世代が増えていくと、恋愛=結婚とはならない価値観が生まれてくるのだろう
かつて親が決めた相手と結婚するという時代から、自由恋愛結婚のムーブメントが来て、今度は恋愛と切り離された結婚観というものが生まれている
この結婚にどのように辿り着くのかはわからないが、昨今の婚活というのは運命共同体を選ぶ作業となっていて、それは相互理解の上で成り立つ契約となっている
そういった時代性を含めると、恋愛と結婚が切り離されているというのは理解できるので、そう言った価値観というものも浸透してきたのかな、と感じた
日本と異なる点が面白かった。
韓国の「常識」が観たくて、鑑賞。
先生の態度は当時あれが常識的だったんだろう。教室には太極旗が掲げられてた。
韓国の家庭でも奥さんの方が強いのが常識らしい。
一番好きだった人と結ばれるとは限らないのは、日本と一緒だった。
若かりし日を少し思い出した。
夫婦で行ったけど、男性に刺さるのかも?自分にはブッ刺さり!
妻がTWICEが好きで、自分も一回ライブ行ってTWICE好きになっていたため、ダヒョン見たさで一切の前情報なしで観に行きました。
、、、めちゃくちゃ面白かった!
男主人公のジヌにめちゃくちゃ共感しました。ブッ刺さり。
「すごい人間になる」と言いながら、大学に入ってから何から何まで空回りしている感じも、厳しい社会(兵役)の中で少しずつ大人になっていく様子も、そこから今度はマンガ家として夢にチャレンジする感じも、本当に共感しました。
そして、特に大学あたりでは、ソナにとっては幼く見えてしまうことも、、、分かるなーって感じ。。。
男は精神年齢の成長が遅いのだ、、、
ジヌからすれば、ソナと結ばれない歯痒さもあるんだろうけど、でもソナを通じてジヌは成長していて、それを感謝して次のステップに行く、、、。
歯がゆいけど、それでいいんだと思います。
男としては仕事のモチベーションが上がる映画でした。
こういう気持ちになれた映画は初めてで(こういう映画を観たことがないからというのもあるw)、たまに見返したい!と思える映画でした。
楽しくまぶしく甘酸っぱい王道の青春映画
ジヌの回想だから、若干のバイアスがかかって深刻な思い出が除外されているのかもだけど、真剣に考えるのは将来に向けての大勝負、「大学修学能力試験」のことくらいで、後はあまり何も考えていない。仲の良いお気楽な仲間たちがいつもそばにいる、おバカな、はじけるような高校生生活が楽しくてまぶしい。
試験が終わった後の解放感は私も覚えがあって、彼らの浮き立つ気持ちが我が事のようでした。
ソヌが好きで好きでたまらないのに、どうしても伝えられないジヌ、ソヌが「受験に失敗しちゃった」と泣きながら電話してきた時点で、ソヌの気持ちが分かっただろうに、なんでもう一押ししなかったかなあ。思うようにできないのが青春でもありますが。
高校卒業して別々の大学に行っても「トモダチ」として続いていたのに、卒業後も高校時代と相変わらずのジヌと、就職して人生の新しい局面と向き合うようになったソヌでは、価値観が違ってくるのは明らか。結婚せずそれぞれ別の道を歩んでいくのが良かった。
仲間内で他のメンバーの引き立て役になりがちな太めのイエローと地味なソヌの親友が、才能豊かでだれよりも早く相思相愛の仲になって、その道で成功しつつあるのがとても良かった。
このジヌの回想は、いつの時点でのものか。
ソヌの結婚式時点らしいが、なんだか半端で、もう少し後の40~50代での回想の方が良かった気がする。
楽しくまぶしく甘酸っぱい王道の青春映画でした。
ダヒョンが美しくて見とれてしまった。
映画館の観客層がいつもと違って、若い女性の2人連れが目立ったんですが、誰目当てだったのかしら。
本命じゃ無いのも又良し
脚本、編集の妙を感じた作品ですね。それと韓国映画の常套、良い意味で、を満喫しました。邦画版は記憶に無いんですが、先行き不明ストーリーで最後まで楽しめました。メンバー全員のキャラが素晴らしいですね。それぞれのスピン・オフ作品が十分作れます。ラストは、彼がテーブル席にさっと滑り込んだのにはビックリし、唖然となり、えっ誰と?と息を飲みました。青春時代の心の微妙な移り変わりのラブコメですね。笑いのセンスも高いと思いますよ。BGM、ソング、各シーン相当に素晴らしかった。
青インクで滲む僕のシャツ。
キャラ、性格と違う男5人とクラスのマドンナ的な存在ソナと友情と恋の話。
ソナに見惚れる男4人と女に興味なしの自称天才ジヌだったが、ある授業で教科書を貸した事を機にソナとジヌの距離が縮まり始めるが…。
男5人組のリアルだと少し考えられない違うキャラの組み合わせ、明るい高校生達のふざけあう友情、恋、青春と何かいい!
序盤だと大人に見えたジヌ、ソナの身代わり、友人をかばったりと…恋心を持つと少し幼稚っぽくなってしまいソナとジヌのすれ違い。
これは作品だけどジヌもっとソナの気持ち察せよ~!だったかな、大学入試のマークシートミスで夜の呼び出し、その呼び出されてる時点で君は大切な存在って分からない!?って思っちゃった。興味ない男を女性は呼び出さないでしょうしね、きっと。
ずっと楽しい気持ちで観れた本作面白かった!
【”男子高校生は食欲と睡眠欲と性欲で出来ている。”今作は焦れったい高校生男女二人の恋を軸に親友5人との友情と成長も描いた、韓国版男女7人春夏秋冬恋物語なのである。あー焦れったい!】
ー 今作は、ギデンズ・コー監督による「あの頃、君を追いかけた」のリメイクである。すっかり忘れていたが、優等生・ソナ(ダヒョン)が後ろの席から授業中にジヌ(ジニョン)の背中を青いボールペンで頻繁にチョンチョン突くシーンで思い出したのである。ー
■将来の夢は特になく、男友達4人とおバカな遊びばかりしているジヌ(ジニョン)は、クラスの優等生・ソナ(ダヒョン)がテキストの忘れ物をしたときに彼女に自分のテキストをさっと渡し、代わりに先生に怒られた事からソナとの距離が縮まって行く。
男友達4人の憧れの存在だったソナと少しずつ心を通わせるが、もう一歩が踏み出せないジヌ(と、ソナ)。
別の大学の学生になりながら、二人はずっと連絡を取り合っていたのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。そして相変わらず自分の想い出を絡めています。>
・”男子高校生は食欲と睡眠欲と性欲で出来ている。”
劇中のナレーションだが、全くその通りである。昔、男子高校生だった私が言うのだから間違いない。
だが、私と今作に登場するジヌを含めた5人との決定的な違いは、私には小学校高学年からガールフレンドが居た事である。エッヘン。
私は、今の言葉で言うと”肉食系男子”になるのだろう。”欲しいものはズルをせずに手に入れる”がモットーで、これは今でも変わらない。
故に学年一の美少女と言われていた女の子(ホントだよ)と、私が生徒会委員長、彼女が副委員長になった際に、速攻でお友達になったのである。
夢は婦長さんになりたいと言っていたけれど、実現したのかなあ。(遠い眼・・。)
・故に今作でも、モー、ソナとジヌの関係がじれったい事、じれったい事。どう見ても、ソナも漢気があるジヌの事が好きなのに、何で最後の一言”好きです!”を言わないかなあ。けれども、そこがこの映画は良いんだよね。
・今作では、二人の親友である5人の男女が、いつも一緒に居る姿も良いのだなあ。先生に怒られて変な格好で廊下で立たされている時や、馬乗り(韓国でもあるんだね。)をする時もソナとジスは、少し呆れた顔をしながら傍に居るんだよね。
・7人が”大学修学能力試験”を受けた後に、開放感から皆で海に行って遊ぶシーン。常に勃起している絶倫テワンを中心に冬の海辺ではしゃぐシーンも良いな。青春であるよ。
けれども、夜にジヌに掛かって来たソナの電話・・。
・裸族の料理上手のお父さん(パク・ソンウン:実は韓国の名優だが、実生活でも奥さんを演じたシン・ウンジョンに劇中、頭が上がらない。健気に洗濯ものまで畳んでいる。凄く可笑しい。)の美味しそうな料理を前に駆け出して行くとそこには暗い顔をしたソナがションボリ座っているのである。
”マークシートの順をずらしてしまったみたい。30点も予想より低い。”
と言って涙ポロポロ。
韓国の学歴社会のモノ凄さを垣間みせつつ、ソナが本当に困った時に電話する相手は、ヤッパリジヌなのである。
そして、ソナは教育大学へ。ジヌはソウルの大学へ。けれども二人はずっと連絡を取り合っているのである。
・ジヌが兵役に行っている時に起きた地元で起きた水災害。ジヌは直ぐにソナに電話するしね。で、今だ!と思ったらソナの電話は電池切れ。あー、ジレッタイ・・。
■で、ソナの結婚式。ヤッパリ相手はジヌじゃない。けれどもここでジヌは笑顔でウエディングドレスのソナを見ているのである。
そして、7人の集合写真を撮るシーン。”ソナとキスしたい人は新郎とキスをして!”という言葉を聞いて真っ先にダッシュで新郎の唇を奪ったのはジヌだった。私も含め、周囲からクスクス笑いが漏れるが”最初から、ソナに好きと言えばいいじゃない!”とかここで言わないのが、お約束である。
そんなジヌが着ているシャツの背中には、うっすらと青い色が滲んでいるのである。上手いなあ。
そして、ラストに流れる現在の7人が夫々の特性を活かし、働くシーンもコミカルで良かったなあ。
<今作は、焦れったい高校生男女二人の恋を軸に親友5人との友情と成長も描いた、韓国版男女7人春夏秋冬恋物語なのである。あー焦れったい!>
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