「【”男子高校生は食欲と睡眠欲と性欲で出来ている。”今作は焦れったい高校生男女二人の恋を軸に親友5人との友情と成長も描いた、韓国版男女7人春夏秋冬恋物語なのである。あー焦れったい!】」あの夏、僕たちが好きだったソナへ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”男子高校生は食欲と睡眠欲と性欲で出来ている。”今作は焦れったい高校生男女二人の恋を軸に親友5人との友情と成長も描いた、韓国版男女7人春夏秋冬恋物語なのである。あー焦れったい!】
ー 今作は、ギデンズ・コー監督による「あの頃、君を追いかけた」のリメイクである。すっかり忘れていたが、優等生・ソナ(ダヒョン)が後ろの席から授業中にジヌ(ジニョン)の背中を青いボールペンで頻繁にチョンチョン突くシーンで思い出したのである。ー
■将来の夢は特になく、男友達4人とおバカな遊びばかりしているジヌ(ジニョン)は、クラスの優等生・ソナ(ダヒョン)がテキストの忘れ物をしたときに彼女に自分のテキストをさっと渡し、代わりに先生に怒られた事からソナとの距離が縮まって行く。
男友達4人の憧れの存在だったソナと少しずつ心を通わせるが、もう一歩が踏み出せないジヌ(と、ソナ)。
別の大学の学生になりながら、二人はずっと連絡を取り合っていたのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。そして相変わらず自分の想い出を絡めています。>
・”男子高校生は食欲と睡眠欲と性欲で出来ている。”
劇中のナレーションだが、全くその通りである。昔、男子高校生だった私が言うのだから間違いない。
だが、私と今作に登場するジヌを含めた5人との決定的な違いは、私には小学校高学年からガールフレンドが居た事である。エッヘン。
私は、今の言葉で言うと”肉食系男子”になるのだろう。”欲しいものはズルをせずに手に入れる”がモットーで、これは今でも変わらない。
故に学年一の美少女と言われていた女の子(ホントだよ)と、私が生徒会委員長、彼女が副委員長になった際に、速攻でお友達になったのである。
夢は婦長さんになりたいと言っていたけれど、実現したのかなあ。(遠い眼・・。)
・故に今作でも、モー、ソナとジヌの関係がじれったい事、じれったい事。どう見ても、ソナも漢気があるジヌの事が好きなのに、何で最後の一言”好きです!”を言わないかなあ。けれども、そこがこの映画は良いんだよね。
・今作では、二人の親友である5人の男女が、いつも一緒に居る姿も良いのだなあ。先生に怒られて変な格好で廊下で立たされている時や、馬乗り(韓国でもあるんだね。)をする時もソナとジスは、少し呆れた顔をしながら傍に居るんだよね。
・7人が”大学修学能力試験”を受けた後に、開放感から皆で海に行って遊ぶシーン。常に勃起している絶倫テワンを中心に冬の海辺ではしゃぐシーンも良いな。青春であるよ。
けれども、夜にジヌに掛かって来たソナの電話・・。
・裸族の料理上手のお父さん(パク・ソンウン:実は韓国の名優だが、実生活でも奥さんを演じたシン・ウンジョンに劇中、頭が上がらない。健気に洗濯ものまで畳んでいる。凄く可笑しい。)の美味しそうな料理を前に駆け出して行くとそこには暗い顔をしたソナがションボリ座っているのである。
”マークシートの順をずらしてしまったみたい。30点も予想より低い。”
と言って涙ポロポロ。
韓国の学歴社会のモノ凄さを垣間みせつつ、ソナが本当に困った時に電話する相手は、ヤッパリジヌなのである。
そして、ソナは教育大学へ。ジヌはソウルの大学へ。けれども二人はずっと連絡を取り合っているのである。
・ジヌが兵役に行っている時に起きた地元で起きた水災害。ジヌは直ぐにソナに電話するしね。で、今だ!と思ったらソナの電話は電池切れ。あー、ジレッタイ・・。
■で、ソナの結婚式。ヤッパリ相手はジヌじゃない。けれどもここでジヌは笑顔でウエディングドレスのソナを見ているのである。
そして、7人の集合写真を撮るシーン。”ソナとキスしたい人は新郎とキスをして!”という言葉を聞いて真っ先にダッシュで新郎の唇を奪ったのはジヌだった。私も含め、周囲からクスクス笑いが漏れるが”最初から、ソナに好きと言えばいいじゃない!”とかここで言わないのが、お約束である。
そんなジヌが着ているシャツの背中には、うっすらと青い色が滲んでいるのである。上手いなあ。
そして、ラストに流れる現在の7人が夫々の特性を活かし、働くシーンもコミカルで良かったなあ。
<今作は、焦れったい高校生男女二人の恋を軸に親友5人との友情と成長も描いた、韓国版男女7人春夏秋冬恋物語なのである。あー焦れったい!>
共感&コメントありがとうございます。
なるほどオリジナル尊重の時代設定なんですね。納得です。
あと、同監督の他作もご紹介いただき、ありがとうございます。
ちょっと興味がありますが、刈谷まで1時間…。迷いどころです。


