MOON GARDEN ムーンガーデンのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
サラ(オーギー・デューク)とアレックス(ブリオン・デイビス)の夫婦。
仲が悪い。
ある夜、いつも以上に激しい口論となる。
一度は寝付いた幼い娘エマ(ヘイヴン・リー・ハリス)も目覚め、ふたりの口論をドア口から見てしまう。
その激しさに驚いたエマは、階段から転落し、瀕死の重体となってしまう・・・
といったところからはじまる物語。
「少女が囚われた迷宮・・・」との謳い文句、様々なダークファンタジーの巨匠が挙げられています。
少女が遭遇する迷宮は、瀕死の世界、というわけ。
設定自体に目新しさは感じない。
瀕死の幻想世界と過去の思い出、それに現実世界が綯い交ぜになるのだが、それほど語り口は上手くなく、同じ趣向の繰り返しのように感じ、後半はちょっと飽きちゃったかなぁ。
全編35mmフィルム撮影(それも使用期限切れなので色合いが微妙)、ノーCG&ストップモーションによる特殊撮影、と現在においてはオールドスタイルのファンタジー。
この手の作品は、かなり観てきたからなぁ。
と、『ラビリンス 魔王の迷宮』『レジェンド 光と闇の伝説』『ドリームチャイルド』あたりの80年代作品を思い出しました。
マライア・キャリーの楽曲「ウィズアウト・ユー」が効果的に使われています。
娘のPV
あの歯カチカチ空っぽ男が実は父親で、娘(と妻)にとって父親なんて所詮お呼びじゃない、という自嘲映画と言ってしまうのはひねくれ過ぎかも知れんが…
たまたま目にしたり夢に出てきたりしたような様々な不快な物や状況の映像をおもちゃ箱的に並べているのだが、最も不快なのは自己愛丸出しでモンペ化確実の母だったりして。
主演子役はなかなかの好演。
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