コンスタンティンのレビュー・感想・評価
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禁煙団体からのクレームを受けそうなオカルト・アクション
悪魔祓いの私立探偵コンスタンティンが魔界の陰謀と対決するオカルト・アクション。人間の罪に耐えかねた天使とサタンの息子が組んで、人間の自律復活を企むという、いかにもキリスト教の人達が発想しそうなお話。ラスト、コンスタンティンの自己犠牲に気付くサタンの台詞に、ある意味楽屋落ちの可笑しさが出ている。地獄落ちが決まっていたコンスタンティンが天国に導かれることに怒るサタンによって復活を遂げる皮肉。しかも肺がんの腫瘍もきれいに取り除いてもらうのだから、お話が出来すぎている。禁煙団体からクレームがきそう。キアヌ・リーヴスは役にピタッと嵌り、「マトリックス」三作品の成果が表れている。
ロンギヌスの槍
神話のヒーローもののようでもありエクソシスト、エイリアン、ゴーストバスターズ、ドクターストレンジの臭いもするおかしな世界観、マーベルのSFヒーローものより科学が苦手な年寄向きと思ったら原作はDCコミック(Hellblazer/Alan Moore)だった。ロンギヌスの槍まで出てきたのだからエヴァンゲリオン・ファンにも大うけだろう。「ジョン・ウィック」のコンチネンタルホテルの掟は本作のクラブ・ミッドナイトのルールをキアヌが教えたのだろうか。サタンの復活阻止はシュワルツェネッガーの「エンド・オブ・デイズ」に似た印象だがこんなハッピーエンドのやり方は観たことがない。あれこれ既視感はあるのだが承知のパロデイなのだろう盛りだくさんのアイデアは素晴らしい。
原作者のアランは若い頃からのハッシッシ常習者らしいが劇中で執拗に喫煙に拘るのは自虐ネタなのだろう。
とても常人ではこのぶっ飛んだキャラクターやプロットは作れまい、キアヌがいいのは勿論だが初監督とは思えないフランシス・ローレンス監督の画作りの巧みさ、いやはや恐れ入りました。
コンコンと痰を吐いて、ティーンと鼻をかむ
映画館でこれほど咳払いが多かった映画も珍しい。これは、タバコ嫌いの客と、上映中の禁煙にイライラして、ちょっとだけ肺がんを心配する愛煙家とが、映画館という空間で均衡を保った一瞬だったのだ!それにしても喉が乾いた・・・
ガブリエルとルシファー双方に敬意を払い、自分を地獄行きに決めた神に対して腹を立てているコンスタンティン。普段の生活は「どうせ残り1年の命なんだ。デイヴ・ブルーベック・カルテットの“Take Five”を聞きながらタバコをふかすのが一番さ」と言いそうな雰囲気が漂っている。一度地獄を見ている上に余命1年を宣告されたので、何が起こっても怖くないという表情も上手く演じていたキアヌ。彼を慕っているチャズ(シア・ラブーフ)もいい味出していましたし、ヘネシーという名前の神父が酒を飲めないというのも面白かった。そしてガブリエル(ティルダ・スウィントン)の男でも女でもないという雰囲気と、翼の造詣が迫力あってよかったです。スウィントンってこんな役が多い?
ストーリーは宗教的だが、神よりも天使やサタンが中心になっていて、神父ではないダークなエクソシストの物語。終盤を迎えるまでは面白い展開だったし、強力な必殺技が聖水だったというのも良かった。一番良かったのは椅子を借りて見た映像とメキシコでの謎が繋がったシーンでしょうね。一方、映画を引き締めるためにタバコがサイド・ストーリーとして常に登場してはいるが、それよりもコンスタンティンのライターが重要な伏線となっていた。そしてエンドロール後の映像によってわかる、コンスタンティンよりも重要なあの人の存在が・・・
タバコはよくない、自殺はよくない、と言う裏のテーマも感じ取れたのですが、あからさまな○ボロの看板や終盤の慌しいどんでん返しによって、この映画の真意はどこに?と疑問が残ってしまいました。序盤ではきっちりと鏡に閉じ込めたのに、アモンはどこへ消えたのかという注意を怠っていたのも不自然だった。なんといっても一番の謎は、レイチェル・ワイズに腋毛があったかどうかという謎かもしれないが・・・
〈公開時 映画館にて〉
信仰心
天使やサタンが人間服を着て現れるし、全能感あるサタンが隣の部屋で起きてる事をコンスタンティンに言われてから知るというような不思議さはあるものの、コンスタンティン無双という感じの作りではないとこに世界観の丁寧さを感じた
エピソード作りやすそうな作品なのに続編が出てないのが勿体ない
All of you... go to hell. キアヌ厨二病全快!
1人で勝手に「キアヌ・リーブス強化月間」の第四回は「コンスタンティン」です。良いですよね、「コンスタンティン」!キアヌが厨二病全快な感じがしてカッコ良いです。多分当時はまだ厨二病とかいう言葉なかったかもしれないですけど。なんと言うかキアヌのニコ中悪魔払い師がとってもサマになっています。
もともとがDCのアメコミ原作だけあって各自キャラクターが立っていますよね。コンスタンティンもメチャクチャ強いって訳じゃなくって、けっこう頑張って悪霊倒してるのも良い。ラスボスには結局負けるし。ガブリエルって受胎告知やムハンマドへの御告げで有名な天使なのに堕天させちゃって各方面から怒られなかったのでしょうか?そして、レイチェル・ワイズがチェーン・リアクションの時より何だかあか抜けて美人になってる気がします。
ところで1:09:05の所でコンスタンティンがレイチェル・ワイズ扮するアンジーを、本名の「レイチェル」で呼んでる気がするんですけど・・・こんな間違いありえますかね?そこだけ字幕もでないんですよね。これは気のせい?気になります。Amazonプライムに上がってるんで、誰か検証して欲しい!
若キアヌがカッコいい
続編に期待
なかなかいい映画だった。
登場人物のキャラクターを丁寧に丁寧に描写している。
生まれながらにして、自分を支える「現実の喜び」が欠落しているジョン・コンスタンティン 。
宿命的に、自分がやった仕事の結果を評価されにくいというお気の毒な傾向を持っている。実績が「現実の幸せ」を支えてくれないのだ。
例えばサラリーマンなら実績勝負だから、それが評価されないことは致命傷だ。更に「有終の美」も飾れないときて、満足した結果で定年退職(人生の終わり・天国行き)というのも許されない。
但し!何かに取り組んでいるそのときは素晴らしい才能を発揮する。
彼の生き方は確かに難しいけれど、宿命の機微によって自分の意思を超えた役目を与えられている。
神と悪魔のどちらにも所属せず、単独でも生きられるような才能、知力、世渡り術などを与えられているのだから。
いやほんと、これは最大の武器。
ガブリエルの傲慢、ルシファーの卑屈、それらを逆手に取ったコンスタンティン が実に「天晴れ」なのだ。
あのメリケンサック、欲しいな。
いい!
魅力が詰まった世界観!
一番驚いたのがサタンが白いスーツを着ていること。
勝手に黒い異形の姿をイメージしていたので、白いスーツの紳士なおじさまが出てきて愕然。
白がそのフランクさに秘めた恐ろしさと貫禄を際立たせていて妙にいい。好きです。
サタンをわざと自傷して呼びだすのもいい。
全体としては、映像がとにかくクールで美しい。
その世界観にとことん浸からせてくれる。
聖水の雨降らせるとか炎で一斉に使い魔を葬るのとか。
序盤で鏡に悪魔を映して割るのもかっこいい。
たらいの水に足浸けて黒猫抱いて地獄に行くのも滾った。けど、一番は助手と一緒に呪文唱えるシーン!
キアヌリーブスは黒い服が似合いますね!クールでニヒルな役柄もよくハマってる。
そして美しいハーフブリード。
ガブリエルは彼女なりに人間の輝きを引き出そうとしてるのだと思う。
神に近い者は人に試練を与える。そして人を強くする、あるいは強いものだけを残す。
ガブリエル人間になってたけど、その後が気になる。
バルサザールもいいですね〜コインを指の間で転がすのが格好いい!やってみたい。
彼も美しいのですが、その美しさが憎たらしさに拍車をかけていて実に良い。
コンビニ店員やってた人が羽を広げるシーンも好きでした。あなたもか!ってビックリ。
案外普通の生活してるハーフブリードもいるんですね。
他の登場人物も全て魅力的です。助手や神父、ビーマンにパパ・ミッドナイト。みんなキャラが立ってる。
サタンがジョンの天国行きを止める演出にもビックリしました。
ジョンは元々地獄行きが決まっていたけど、天国に行きたくて利己的にエクソシストをやっていた。
でも、ここで初めてアンジェラを心から助けたくて本当の意味で自分を犠牲にしたから天国行きにしてもらえたのかな。
ジョンはあのまま天国に行きたかったのか、それとも生きることの喜びを見出せたのか…
ラストのキスしそうでしないところも好きです。
ストーリーは世界観が大き過ぎるために大味だけど、もっとこの世界のことを知りたいと感じた。いい作品。
エンドロール後に少しの救い。挿入歌も格好いい!
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