「オカルト・ファンタジー好き必見」コンスタンティン 葵須さんの映画レビュー(感想・評価)
オカルト・ファンタジー好き必見
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タイトルシーンから独特な地獄のイメージを表現しており、これから視聴する映画でどういうものが見れるのかわくわくしながら視聴開始となる。本作はジョン・コンスタンティン(俳優:キアヌ)とアンジェラ・ドッドソン(俳優:レイチェル・ワイズ )のダブル主人公を起用しており、それぞれ余命少ないエクソシストとして悪魔の躍動の予感にどう対応するか、自分の力から眼をそらしていたが妹の死をきっかけに力と向き合わされることになるという様を視聴者は見守ることとなる。二人の動きは悪魔の人界への着々とした侵攻をトリガーとしており、侵攻についても時折主要シーンを離れて『運命の槍』の動きを表現したシーンを挟むことで物語全体の緊張感を自然に高めることに成功している。ハーフブリードであるガブリエルの言動や行動を見れば、少なくとも今作の天界側の者は人類の味方では無いという理解に至ることができる。つまり、彼らは人類を見下し、敵対する悪魔との勢力争いのついでに裁こうとする傲慢さを理解することができるのだ。対して、最後に印象的に登場し、今回のカタストロフィーを防いでくれた(それは人類のためでは無いが)ルシファーについては、人類を自らの糧と見ながらも、言動からは天界側のような傲慢さはなく、親しみを感じるほどである。今作のそういう天界、地獄側の者のスタンスは私が思っていた印象とマッチしており、そういう面からいって、今作はキリスト教絶対押しであったり、悪魔主義では無いという意味で見るに悪くはないとおすすめする次第である。
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