「地味なキアヌが悪魔を祓う、リアリティは○。」コンスタンティン アルさんの映画レビュー(感想・評価)
地味なキアヌが悪魔を祓う、リアリティは○。
圧倒的な肉体的強さでもなく、強力な技でもなく、
生身の人間が到達出来そうなレベルなのが新鮮。
キアヌのアクションを期待していると肩透かしに。
天使と悪魔、天国と地獄、均衡というバランス、
キリスト教の分かりやすい世界観も入り込み易い。
悪魔を祓う際に使用するジョンのアイテム類も、
想像しやすいゲームに出てきそうな名前が良い。
だがそんな事は気にならない程に物語は練られ、
起承転結、伏線も最後に回収して心地良い。
ラスト30分で一気に加速する衝撃の展開も見所。
レイチェル・ワイズ演じるアンジェラとの、
ラブシーンも無いくらいにストイックな作品。
[ドクター・ストレンジ]で凛とした演技の
エンシェント・ワン役ティルダ・スウィントン。
上記の作品で一気にファンになったのだが、
今回は三大天使の一人、ガブリエル役が格好良い。
15年以上昔の映画とは思えないCGと完成度。
ジョンの''人間''という強さと弱さのバランス、
エンドロール後のワンシーンまで必見。
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