劇場公開日 2005年4月16日

「続編に期待」コンスタンティン Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0続編に期待

2019年6月21日
iPhoneアプリから投稿

なかなかいい映画だった。
登場人物のキャラクターを丁寧に丁寧に描写している。

生まれながらにして、自分を支える「現実の喜び」が欠落しているジョン・コンスタンティン 。
宿命的に、自分がやった仕事の結果を評価されにくいというお気の毒な傾向を持っている。実績が「現実の幸せ」を支えてくれないのだ。

例えばサラリーマンなら実績勝負だから、それが評価されないことは致命傷だ。更に「有終の美」も飾れないときて、満足した結果で定年退職(人生の終わり・天国行き)というのも許されない。

但し!何かに取り組んでいるそのときは素晴らしい才能を発揮する。

彼の生き方は確かに難しいけれど、宿命の機微によって自分の意思を超えた役目を与えられている。
神と悪魔のどちらにも所属せず、単独でも生きられるような才能、知力、世渡り術などを与えられているのだから。
いやほんと、これは最大の武器。

ガブリエルの傲慢、ルシファーの卑屈、それらを逆手に取ったコンスタンティン が実に「天晴れ」なのだ。

あのメリケンサック、欲しいな。

Raspberry