「ハードな小池ルパンの期待通りの最新作」LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)
ハードな小池ルパンの期待通りの最新作
「何をおいても次元がカッコいい! あの痺れるラストだけで価値がある!!」と言いたくなる『次元大介の墓標』から始まった、俗にいう小池ルパンの新作
同時に96年以来の単独長編2D劇場版(注釈が多いね)である『不死身の血族』の前日譚でもある
しっかりと劇場版へのヒキを残しつつ、単独作としてもこれまで同様のハードな作風をしっかりと感じられる一本だ
極寒の地ロビエト連邦の空港に降り立った銭形
荷物チェック中に爆破事件に巻き込まれた銭形の目に写った犯人の姿はルパン三世だった・・・
過去に作られた多くのルパンアニメの銭形であれば「ルパンがこんな事件を起こすはずがない!」と即座に言うところだが、今作はそうではない
なぜなら設定として銭形とルパンの関係性、ある種の信頼関係ができる前なのだ
ルパンは「とっつぁん」と呼ばないし、銭形もICPOではなく日本の公安警察
作風と同様、ルパン一味と銭形の間に慣れ親しんだ緩い雰囲気はない
物語自体も53分という尺の中で、呆気に取られるほど急展開の冒頭からラストまで洗練された仕上がりだ
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