「劇場で観たかった」LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
劇場で観たかった
これまでのOVA & 配信の『LUPIN THE IIIRD』シリーズ(『次元大介の墓標』『血煙の石川五ェ門』『峰不二子の嘘』)と同じく、配信版は30分×2の前後編形式で構成されていました。
これ、爆破シーンがすごい迫力なんで、劇場の大スクリーンで観たかったなというのがまず先に立ち。
小池監督の『LUPIN THE IIIRD』シリーズの特性(※)で、かなり好みが分かれるかもですが、しっかりとルパンでした。
(※ルパンファミリーのかなり若い時代で、世界情勢は東西冷戦<今回のモデルはソビエトとアメリカ>を背景。銭形は日本の公安警察でインターポールにはまだ完全には所属しておらず協力体制どまりだし、割と簡単に人が死ぬ。モンキー・パンチさんの漫画原作や、初代グリーンジャケットなTV第一シリーズと、劇場第1作『ルパンVS複製人間』のよいとこ取りし、ハードボイルド&スタイリッシュで、暴力に満ちた作風。)
なんかこう、偽ルパンの正体といい、続編の『不死身の血族』ってタイトルといい、本作の裏にいる真の敵って『VS複製人間』マモーとなにか関連してないか? という疑念もむくり。
……いや、たしか『次元大介の墓標』のラストシーンに、マモーを連想させるキャラ(ハワード・ロックウッド)がちょろっと出てたはずだから、これは企画の最初から明確に「『vs複製人間』へ連なる前日譚」を前提としたシリーズなんでしょうね。
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