大長編 タローマン 万博大爆発のレビュー・感想・評価
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デタラメである素晴らしさ
作り手の情熱?
こだわりが強すぎるのはよーくわかります。テレビのシリーズと映画と。
長期にわたりここまでめんどくさそうな作業をよく続けたなー。
時間軸が、70年代レトロを現在として、2025を未来として、ややこしいくらいごちゃ混ぜで。
デタラメな世界観をシュールに並べ続け、色彩の派手さとかすれ感を感じる質感。わざとらしいセリフ回し。手作り感あふれるバッジや衣装や小物たち。クドさを押しつけてきてるのに気がつけば飲み込まれてしまってる。
タローマンの絶妙に鈍いうねりの動き。マイムの方にしかできない動きですね。アクション俳優にはできない完璧なデタラメ動き!
で、メッセージの濃さ。便利でコンパクトで無駄のない現代に、あえて過去からの喝をいただいたようです。
好き嫌いは分かれるかもですが今の映画にはないエネルギーを感じました。
なんだこれは!タローマン!!
なんだこれは!
1週間経ってるのに映画館が満席!前の方数席しか残ってなかった!嘘でしょ!鬼滅とスクリーン間違ってない?
しかもタイトルが言い難い!(声に出して言ってみて下さい😊)
内容は余りにタローマン。万博と万博を繋ぐ105分のお祭りでした!
ものっすごい情熱を感じた。
メッセージ性が変に強いのもあの時代っぽい。
けど、正直、やっぱり105分は長く感じた。
70分くらいならなぁ。45分でならもっと評価したかな?
ほんと、「なんだこれは!」な作品だ!(褒め言葉)
#タローマン
なんだこれは!は至上の賛辞
3年前にNHKで放映されていたなんて知りませんでした!
やはりNHK侮れませぬな…
なんだこれは!?と、とりあえずポスターと岡本太郎というだけで劇場へ。
いやー、なんだこれは(笑)!本放送見たかった!
本当に70年代に制作されたのかと見紛うほどの色彩と映像。
くどいくらい死語を飛ばすカウボーイサイボーグに、あ、わざとなのね!と気付くけど、それにしてもよく出来てます!
こだわりが詰まったチープな映像、縄文土器を捏ねだすとこは大爆笑
太陽の塔や片目になった坊やから出るビームが可愛過ぎる♥
いくらでもAIやCGで綺麗な映像を作れる時代に、あえて粘土や紙芝居でここまでの映像を作るのは、熱烈な岡本太郎愛と努力と根性と捻くれ具合を感じます。
でも最終的なテーマはとても素晴らしく、岡本太郎の言葉も全てが刺さります。
まじでスタッフのみなさんGJ!!もう一度観に行きます!
ところでデタラメな動きが妙に映画泥棒と親和性が高いのですが、タローマンと未来から来たサイボーグの中の人、映画泥棒の人じゃない??気になる…
デタラメ革命
健全な未来へのメッセージ
真面目に感想を考えるのが馬鹿らしくなる映画
岡本太郎と万博とでたらめの面白さ
岡本太郎や太陽の塔、1970年頃の特撮、NHKのタローマンを知ってる人は一層楽しめると思います。
監督もスタッフもよくこのべらぼうな作品を作ったなぁという驚きを感じつつ、岡本太郎の言葉の持つエネルギーに力をもらいました。マイナスに飛び込め、など最近なかなか言わないけど、それもありだな、と思いました。
また最後の山口さんの解説が分かりやすいです。
なんだコレはっ❗️
事前にあまり情報を入れずに鑑賞。
始まってすぐ、まさに「なんだコレはっ❗️」です。
70年代の映像解像度、編集、台詞、岡本太郎テイストのキャラクターが、デタラメべらぼうな世界がくりひろげられます。
常識にとらわれて真面目に見てたら、この世界にはついて行けません。
ずっとニヤニヤ見ていたのに物語が進むにつれ、モラル、常識とデタラメ、べらぼうの対立は現代のホワイト社会の風潮を反映していて、不覚にも胸に刺さってしまいました。
終始このデタラメな世界に圧倒されて、気がつけば全ての登場人物が愛おしくなって、タローマンワールドにハマってしまいました。
帰り道には自然と「爆発だ♪爆発だ♫」と口ずさんででいましたとさ。
風来坊のキャラは「怪傑ズバット」のオマージュですかね。
岡本太郎画伯へ・・だけではないリスペクト満載
ところどころ出て来る岡本画伯のセリフ(っぽい文章)だけでなく、多分画伯が考えたであろう太陽の塔の命を吹き込んだ。それ以外にも円谷監督へのオマージュと思える怪物が次々出て来たり、墨流しのバックはウルトラQ、もちろん「科特隊」の面々もそれぞれ出ていて、当時を知っている者には懐かしさ満開。
外国映画のオマージュも忘れていない。タイムトラベルは「ドクター ストレンジ」の場面そのままだし(這って出入りするのはご愛敬)、身を捨てて溶岩に飛び込むのは「ターミネーターⅡ」で有名(サムアップは無かったが)。しまいにティラノザウルスまで。
その他探せばもっとあるのかも知れないが、基本他作品へのリスペクトに溢れている。本作はふざけまくっているようで、「芸術論」や「SF論」、「文明論」まで問いかけていると感じたのは考え過ぎか?
100か0で良い
健全な歴史改竄
岡本太郎
1911年生まれ
漫画家の父岡本一平と小説家の母かの子
の間で時代を考えれば全く互いに
好きな事をやる家族で自由奔放に育ち
絵は好きだったが何の為に描くのか
迷いながら東京美術学校で学ぶ中で
留学中本場で見たピカソの抽象画に
衝撃を受け戦後には
シュールレアリズムの大家
として突き進み1970年の大阪万博では
総合プロデュースを任されるなど
(実は1964年の東京オリンピック
のメダルデザインも任されている)
丹下健三ほか戦後を代表する
デザイナーとして地位を築く
有名なのは近鉄バファローズの
キャップのロゴをデザインした年
あの巨人のキャップより売れたというから
その世間への人気ぶりがわかる
交友関係も広くテレビ出演も
バラエティなど多岐にわたり
昭和生まれには
指圧の浪越徳治郎
発明のドクター中松と並び
「テレビでよく見る"三大"変なおじさん」
として記憶されている(勝手認定)
誰かさんが一時期名乗ってた
「ハイパーメディアクリエイター」
の正真正銘だったと言えるだろう
という岡本太郎が遺した
数多の芸術作品を奇獣とし
1970年当時放送されていた
というあるはずのない記憶で
特撮映画を作ろう
という謎発想で生まれた「タローマン」
遅れながら観に行ってきましたが
どうだったか
アクの強いノリに果たして
ついていけるのだろうかと
不安でしたが
監督の藤井亮氏
生年を見ると1年違いの同世代
解説する山口一郎氏も同世代
そう
自分も作り手も1970年の大阪万博
リアルで知らない世代なのです
太陽の塔などのモニュメント
しか知らない世代
過去を想像しながら
ある意味さぞ夢があった
イベントだったのだろうと
思いながら作ったんだな
という感じは
シンパシー覚えるところ
あって面白かったです
ちりばめられた岡本太郎の
あまりに多すぎるので書かないが
ある意味ひねくれで
ある意味ポジティブで
ある意味でたらめで
ある意味べらぼうな
格言がほぼセリフで現れ
「~と岡本太郎は言っていた」
「~と岡本太郎みたいな事言わないでください」
という言い回しがギャグになっている
(~とガ〇ダムがそう言っているってのみたい)
作りは前出のNHKのショート番組よろしく
特撮風仕立てでいきなり100分尺は
ムチャではないかと思ったが
やや長いかなと思いつつ
シナリオ自体はちゃんと映画らしく
なっていました
60分くらいでもよかったかもね
岡本太郎氏がこの映画を
観たらなんと言うだろうか
ただのオマージュで
創造性がないじゃないかと怒るか
なんだこれは!と喜ぶか
また想像にふけるもよし
よくやり切ったと思います
たまにはこういう映画もよき
分からない事こそが正しい
抜群のセンス
美大生の抜群のセンスをひけらかされているような感じが延々続く。作っている人が一番楽しんでいる感じだ。でたらめと秩序が対立し、でたらめをよしとしているのだけど、真にでたらめな人や物は、でたらめかどうかなど気にしない。お題目を全編に渡って聞かされて続ける。高い美意識と抜群のセンスで統一された世界観で大変整っている。
刺さる人、刺さらない人
私には刺さりました。よくもまあこんなデタラメな映画を作ったと言うこと。それは、そこに資金を出した人がいたということ。しかも、このデタラメな映画を多数の上映館で封切ると言うこと。すべてが常軌を逸しています。これこそカンヌに出して欲しい。
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