大長編 タローマン 万博大爆発のレビュー・感想・評価
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べらぼうに完成度の高いでたらめ
ガチャのタローマン連れて関西万博へ行く予定
なんだこれは!あのテレビ版から、どうやって長尺映画にするのかなぁと思ったけど、あのまんま長尺になってたwしかも、きちんとしたストーリーがある!なんだこれは!
ノンが意外に可愛くて、グッズ作ってほしくなってるし。帰りにグッズのアクスタ買おうと思ったら余裕で完売でした。パンフレットだけ買って、悲しみの中ガチャ3回まわしたらくつろぐタローマンとわしのビルタローマンと水差し男爵出てニッコリ。
どのキャラもみんな好き。残さず溶かす博士にはマジで声出して笑ったwあと風来坊さん結構馬鹿なのが物理的にわかるとことかwちょっと感動的なお話も差し込んでくるし、社会的なテーマもガシガシ入れてくるのにでたらめは忘れてない。べらぼうに楽しかった!
岡本太郎の作品や言葉をふんだんに盛り込んでくるスタイルも相変わらずなので、今岡本太郎のことを知りたい熱が上がってます。良い映画だ。半世紀経ってるのに、岡本太郎の作品の普遍性や新鮮さも炸裂してて、これを人に広めたくなる気持ちがわかる。
いやとにかく笑ったわ。ちゃんとした映画になってるのも笑えてきたわ。これは確かに何度も見たくなるし、3Dメガネ自作して持参して2回目観たくなるw
映画館でこそ味わえる楽しさも入ってて、べらぼうだったwそのうち円盤でおうちでテキトーに流しまくりたい。音楽も良かったし。
【パンフレット A4 表紙込み44P 990円】
ネタバレアリなので鑑賞後にどうぞ
写真やキャラ紹介がたっぷり載っててビジュアル推しのパンフレット。ページのデザインもそれぞれ、全ページに漂う昭和感。昭和100年に発行されたパンフレットって感じして良いです。
カラーコピーして3Dメガネ作りたくなるおまけページとかある。監督、プロデューサー、監督補3人の対談がかなりたっぷり。臨場感があって面白い。スタッフやキャストからのメッセージも暖かくて、みんなで楽しんで作った感じが伝わってきました。岡本太郎の作品紹介を見てると、美術館に行きたくなる。エンドロール、タローマンのせいでよく見えなかったとしても、パンフレットを買えば全部ゆっくり見れますよ。テレビ版の紹介やグッズの紹介、劇中写真でラストを思い返せる仕様。満足度高かった。
◇ゲイジュツの秋は爆発だ!
昭和100年(2025年)、大阪・関西万博が開催されています。私は行けておりませんが、賛否両論から無関心までリアクションは様々まだら模様です。
大阪で開催の二つの万博。1970年大阪万博テーマは「人類の進歩と調和(Progress and Harmony for Mankind)」高度経済成長期、科学技術の進歩、調和に対して楽観的な進歩史観が感じられます。一方、2025年大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン((Designing Future Society for Our Lives)」未来社会を冷静に客観的に分析しながら、デザインという抽象的な言葉で曖昧にボヤかしている不穏さが漂います。
映画『大長編 タローマン 万博大爆発』は「1970年代頃に想像されていた未来像」としての2025年が舞台。「芸術は爆発だ!」の岡本太郎にとって未来はどのようなイメージだったのでしょうか。
——昭和な勧善懲悪特撮ヒーローものの着ぐるみに、爆発、炎上の単調なアクションでありながら、過度にローテクを誇張する“古さ”が逆に前衛として立ち上がります。「そんなアホな〜」とツッコミ入れたくなるような意図的にヘタウマな世界観。過去も未来も正義も悪も人間も奇獣も入り乱れた混沌映像がそこにあります。
「万博とは?未来とは?」の問いかけそのものを、タローマンが全て破壊してゼロから感じ取り再生してくれる映画です。岡本太郎の原初のパワーを体内で爆発させるのです。
なんて、堅苦しい言葉は抜き。
気取らず笑えばいいし、「なんでもあり」に懐かしさと大らかな気持ちがわき起こり、止まらなくなるのでした。
ここまでやるかの遊び心
深夜のEテレでみて「なんだこれは!」と目が点になり、連続攻撃を喰らううちにやみつきになってしまった者です。
まさか映画を上映するなんて、と思いつつもついつい劇場へ行ってしまいました。
内容は、まぁ予想どおりで最初から楽しく爆笑していましたが、105分の長編はけっこう疲れました。ところどころ意識が飛んで記憶がありません。
でも、この、全力でバカバカしい作品に取り組む遊び心は大好きです。
みんなの期待どおりの型にはまったことが大嫌いなタローマンを応援するのは大変だなこりゃ、でした。
私は岡本太郎の美術作品や名言をそんなに知りませんが(太陽の塔はすごいと思います)、作品に出てくる「〇〇、と岡本太郎も言っている」の台詞にはハッとさせられるものもあります。でたらめな中でチョイチョイ登場する実は大事なこと、を発見するのもいいですね。
あんまり褒めると、真面目に見て怒り出す方がいるかもしれないので、すべての方にはおすすめできませんが、「なんだこれは!」とびっくりしつつも楽しめるような心のゆとりを持てる観客が多いと素敵だなぁと思います。
爆発だ!
とってもつまらなかった
いかにもNHKがやりそうなズレたウケ狙いな作風。
未来なセットや岡本太郎な怪獣は好きだけど「作られすぎた」70年代な演出がずれまくってたなぁ。役者の台詞回しやポーズ、あれは5分番組なら笑えるけど長編でやられると飽きるし鼻についた。井口昇監督の「電人ザボーガー」のリメイクとか上手く昭和していて馴染んでいたけど本作は「 終わらないレトロ感CM」な感じで観ていて辛かった。なにしろ長い、説教じみた歌もダサいししつこい。オレは岡本太郎は大好きだ。財団がよくもまぁこんな駄作に協力したなぁ。映画作品じゃ無いんだよな、単に尺の長いプロモーションビデオ。役者もタツノコプロのキャラのパクリやら意味不明の外人子役やら痛過ぎる展開だった。「ゾンビ3D」以来久々の帰りたくなった作品。
タイトルなし(ネタバレ)
まさかの今年の映画で上位に食い込んでくる程面白い作品だったとは!
最初の感想はストーリーちゃんとしてるんかい!でしたね。
2回見ると地底の太陽とかの細かい伏線とかもあったりして結構ちゃんとしてる。その上でべらぼうででたらめなのがすごい。
個人的にエランの顔が好きすぎる。常識人間一級の証明証みたいなホログラムで顔出てくるの毎回笑っちゃう。1人だけコマ撮り?ってくらいカクカクしてるのすごい。
あとエランの娘と一緒にいる先生ロボットみたいなのも好き。ビルみたいな塔を乗って鎖で繋いで動かしてるだけなのにめっちゃアクションするあれそんな動く訳なくて好きすぎる。そんな動く訳ないだろ。
明日の神話も映画の怪獣感あっていいし、でたらめ8兄弟もテンション上がった。テンペラー星人の時のウルトラ六兄弟まんまだろあれ。なんでタローマンで鳥肌立たなあかんねん。
何より星に帰っていたタローマン好きすぎる。2025年のタローマン本人やんけ。何助っ人ですよみたいな感じで出てきてんの?ほんと好き。
あとは存在しない記憶のタローブレスを使った変身シーン。あそこの山口一郎もはやホラー。
何だこれは!のエネルギー
NHKの深夜にタローマンがぼーっと佇んでたり、寝転んでる短い番組を予備知識無しに見て、何だこれは!とほんとに思った事があった。今回あれがちゃんと映画になってるって?という好奇心で鑑賞。
べらぼうめな暴れ具合と、そこそこいいかげんで、ひらめきによるエネルギーで何かやっちゃったほうが、世界も人生もそこそこ面白いんじゃない?って岡本太郎先生の芸術達が、スクリーンで暴れてる面白作品。
皮肉にもAIによる効率化で無駄を省き官僚を排除しろというアメリカ政府が直面している過激で行き過ぎたイーロン・マスクと彼に影響を与えた思想家の話を観たばかりで、ものすごくタイムリー。
いいかげんや無駄が生み出すエネルギーや、笑いがある方が自分には合ってるね。人間の世界なのだから、ひらめきやハプニングがある方が面白いでしよ。
きっと大変だったと思う、この映画をまとめ上げた監督に拍手。
ちゃんと教育番組でびっくり‼️した
「タローマン」は1970年代に芸術家岡本太郎の作品を
世に知らしめる為に作られた教育番組。という程で
2022年に作られた作品です。
テレビ📺で公開された5分番組の方は見ていて
映画も番組みたいなはちゃめちゃななんだろうなと
思っていたのですが、はちゃめちゃははちゃめちゃ
なんですが、岡本太郎の名言と怪獣になった作品たちが
無理矢理感なく教育番組として感動する作り込まれた
作品に仕上がっていました。
もちろん年代的にウルト○マンタタ◯ウや
エ◯スに影響されたと思われる特撮アクション映画と
しても、家族愛映画としても素晴らしい作品でした。
この評価を見た方は映画館限定ギミックもあるので
ぜひ映画館へ足を運んで欲しいです!
私も監督さんがいつか応援(しない)上映をしたいと
言っているので、その時は2回目見にいこうかなと
思っています!
ネタが細かく深い
岡本太郎のファンであればニヤニヤしてしまう映画。
それ以外の人にとっては本当に「なんだこれは」となる。
B級調のヒーローモノっぽく撮っているところが、またニヤリとさせるポイント。太郎さんのフランス滞在時の話がわかれば、さらにニヤニヤできる。
ジョルジュ・バタイユとの親交からか、政治結社活動のような内容も盛り込まれている。
あの組織はそこから来てるのかな?
後、太郎さんはフランスかぶれなのでシャンソン風の歌唱はそこからだよ
所々にそうした要素がちりばめられていて、なかなか楽しい。
大阪万博1970年から、昭和100年にあたる今年に再び万博をやるということが肝で、これすらもネタにしてしまう岡本太郎は、やはり一筋縄ではいかない人だ。どうせなら、敏子さんのことも取り上げてほしかった。敏子さんが逝去されてから今年で10年になる。
年代的にも、今年はなかなか興味深い。久々に太郎さんの本を手に取ってみたいと思った。「毒を持て!」――これはとても重要なキーワードだと思う。
最近は“毒抜き”がずいぶん進んできているので、ここでまた太郎さんの書籍を読み、毒をためていきたい。
正直、特撮でなくても良いとは思う。
それでも岡本太郎のはちゃめちゃぶりは十分に伝わる。
こんな0か100の作品は、太郎さんらしくていいんじゃないか。
死してなお魂を繋ぎ、時代に衝撃を与え続ける岡本太郎――やっぱりすごい。
なんだこれは!自分の感性が問われる
70年代特撮ヒーロー番組のテイストを生かしたまま、岡本太郎の思想をNHKエデュケーショナルが映像化した2022年の『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』(全10話)の劇場版作品。昭和100(西暦2025)年に再び万博が開催されるという時代を意識して制作されたそうだ。
自宅のテレビが白黒の時代に『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』などを見ていて、当然のように大阪万博(私の中では1970年に終了している)にも実際に行っている世代からするとノスタルジー感満載の絵作りがなされ、岡本太郎の世界観とその精神が思う存分活かされているのはテレビ版と共通。
なお、テレビ版の各エピソードのタイトルを並べてみると以下の通り:
・でたらめをやってごらん
・自分の歌を歌えばいいんだよ
・一度死んだ人間になれ
・同じことを繰り返すくらいなら死んでしまえ
・真剣に、命がけで遊べ
・美ってものは、見方次第なんだよ
・好かれるヤツほどダメになる
・孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ
・なま身の自分に賭ける
・芸術は爆発だ
これらを眺めるだけで制作者が伝えたいメッセージが透けて見えるようだ。そして、やはり劇場版でもキーワードになるのが「でたらめ」だ。
だからこそ、起承転結のある理路整然としたプロットなどを本作に期待してはいけない。とはいえ1時間半を観客が耐えられるように持たせなくてはならないので、整える部分と壊す部分の按配が難しかったと監督・脚本(その他諸々)の藤井亮も述べているが、予めその世界観を知っていないと若干の戸惑いを覚えるかもしれない。
本作で描かれる「でたらめ」と「秩序」の対立は、70年の万博における「人類の進歩と調和」というテーマに対するアンチテーゼとして縄文の土偶を思わせる太陽の塔を打ち建てた岡本太郎の対極主義そのもののようだ。
過去の知識の蓄積を小綺麗に整理して文章でもイラストでも音楽でも生成してくれるAIによって世の中が支配されつつある(あるいは、喜んでその手中に落ちて行こうとする者たちが後を絶たない)現代において、人間はこれまでなかったものを生み出し、そこに美しさを感じることができるのか?理性では理解不可能なものに直面したときに「なんだこれは!」と喜びに打ち震えることができるのか?自分たちの感性がまさに問われている。
ちなみに、読み応え、見応え満載で、往年の児童雑誌を彷彿とさせるパンフレットが秀逸なので、劇場でマスト・バイ。
タローマンの世界に浸れるならストーリーは気にしない…
…つもりでしたが、毎回5分のテレビ版と比べて100分の劇場版は蛇足が多く間延び感が半端なくなかなか苦痛でした。
テーマはざっくり言うと「でたらめ」と「秩序」のバランスを社会と人間がどう保てばよいかという内容だったと思うのですが、このテーマが強調され過ぎでいささかクドい。
終始なにかにつけて、でたらめでたらめ…のオンパレードにはちょっと辟易しました。
テレビ版は5分間という限られた尺のせいで盛り込んだテーマがかえってクッキリ&スッキリと伝わってきたことを考えると、タローマンは劇場版にする必要はなかったように思える。(せめて60分程度?)
ちなみに長編ともなるとタローマンがどのようなキャラクターなのかよくわかります。岡本太郎のキャラなのでこれでよいかもしれませんが、野生的で奔放、知性があまり感じられず、ヒーローというよりもわがままな子供のような印象で、この点もあまり受け入れられなかった。
他に気になった点として、未来から来たサイボーグ(名前は忘れた)が70年代ではスムーズで華麗な動きを見せていたのが、2025年に戻ったとたんにC-3POのような、なんともぎこちない動きになってしまいなんとも違和感があった。(その違いについて上手く理由付けがされていると面白かったのだが)
それとテレビ版の女性隊員役の俳優さんが映画版では見られなくてそこが最も残念でした。
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