「大爆発」大長編 タローマン 万博大爆発 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
大爆発
短編ドラマ10話を経てからの劇場版。
5分作品を105分は正気か?と思いましたが、でたらめな作風ならそこんとこ余裕かと思い鑑賞。
万博開催中に万博大爆発というタイトルを添えた製作陣に大拍手。
はっきりとしっかりと狂っている作品でした。
岡本太郎の名言を頼りにしながら進撃しまくり、昭和100年な事をいい事に時代を超えまくるとんでもねぇ作品でした。
初っ端から縄文人という怪人と戦うタローマン、縄文土器に感動して自分も街の一部を壊して使用しながら縄文土器作成に勤しむ様子は意味不明で面白かったです。
しかも色んな怪人が怒涛の勢いで参戦してくるんですが、そこはでたらめなタローマン、あり得ないくらいパンパパンとぶっ倒していきますし、なんなら怪人たちを活かして朝食作りに移行する肝の座りようが面白すぎました。
そこから未来のCBGのエランという人物が2025年からやってきて、タローマンの力を借りたいという感じなんですが、タローマンが素直に応じることはなく、連れて行こうとしたら変に暴れてみたり、対策をうったかと思ったら全部吹き飛ばしていったり、結局反対のことをすれば喜んで未来へ行ってしまうというでたらめさを見せつけてくれて中々にお腹いっぱいです。
未来に行ってからもタローマンのデタラメっぷりは相変わらずで、もうなんなら人間サイドが奮闘する描写が多いくらいサボりまくりなんですが、決めるところはしっかり決める、というか増殖したり意味不明なパワーアップしてみたりとやりたい放題で、オチの付け方すら水を差すようなおバカっぷりを爆発させていて笑いっぱなしでした。
70年代の特撮の表現が素晴らしく、当時を体験していない自分でもその時代にタイムスリップしたようなタッチで戦闘シーンやミニチュアをたくさんやってくれるので手作りな感じがヒシヒシと伝わってきて最高ですし、それにすら抗うようなタローマンのヌルヌルした動きも人間味がありつつ、程よく気持ち悪さも兼ね備えていてこれまた面白かったです。
タローマンがエンドロールを邪魔しまくるのでこんな大変な作品を作った製作陣のお名前が拝めないのが惜しいところですが、あのタローマンを仕向けたのは製作陣なのでなんとも言えないところです笑
一郎さんの解説パートもタメになるなぁと思いつつ、時折顔を出すタローマンオタクな一郎さんが微笑ましくも思えつつ。
5分尺でまた狂っているものを観せてくれるのかな〜と続編を今から待ち侘びている自分がいます。
皆さんせーの「なんだこれは!」チャンチャン。
鑑賞日 8/26
鑑賞時間 14:15〜16:15
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