カーテンコールの灯のレビュー・感想・評価
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地味シブな中年男女たちが織りなす珠玉の傑作
名作『セイント・フランシス』のチームによる、一見シンプルで飾り気のない人間ドラマなのだが、思いがけず巧妙に構築された脚本で、少しずつ明かされる情報が多く、説明しようとするとすぐにネタバレになってしまう。これは困る。地味だからと見過ごすのは非常にもったいない稀有な映画だというのに、説明を少し失敗するだけで稀少でそこはかとない魅力を減じてしまうのだ。とりあえず出だしはいい安い。家庭に問題を抱えている偏屈な中年男が、町の劇団が上演する「ロミオとジュリエット」に参加することになり、なんとロミオ役に選ばれてしまう。その先には劇団の人たちとの交流や、家族が抱えている複雑な事情が明かされていき、「ロミジュリ」の物語と幾重にもリンクしながら、ほんのりとした希望へとたどり着く。いやあ、オーソドックスな感動話といえばそれまだなのだが、繊細に丁寧に作り上げることで、語り尽くされた物語もたちまち息を吹き返す。それは古典である「ロミジュリ」が何度も上演され、映像化され、語られ続けていることにも似ているのかも知れない。
演劇を通じて浮かび上がる家族の痛みと再生の道
じっくり味わいの沁みる良質なヒューマンドラマである。あらかじめ言っておくと、キャストは無名だし、題材も派手なものとは言い難い。それに序盤は、トラブルメーカーの娘を巡って両親が頭を悩ませる場面から始まり、事情を知らない我々からすると多少の”とっつきにくさ”もほとばしる。だが、メインの父親が地域劇団に足を踏み入れていざ「ロミオとジュリエット」の世界にのめり込み始めると、途端に何か言いようのない魅力の実が育ちはじめる。これまで演劇に縁もゆかりもなかった彼が物語に触れ、輪の中で役柄を見つけ、演技へ情熱を捧げることで、いつしか彼ら3人家族がひたすら辿ってきた大きな悲しみの旅路が浮き彫りになっていく。この脚本と構成の妙。溢れ出る感情。キャストが無名だからこそ先入観なく内面に溶け込むことができる尊さ。幕が上がる。演劇モノ特有の高揚感が物語を席巻していく。世代を選ばず、多くの観客の心に灯をもたらす良作だ。
期待値ゼロからの☆5
全く期待していなかったが、掘り出し物の一作。☆5
冒頭の問題児の娘にドン引きしてしまい、いまいち感が漂い。親父の不可解な言動に、観賞したのは失敗だったかなと思った。
ところが、物語が進むにつれて、家族の抱える問題が浮き彫りになり、彼女や彼の行動の理由が判明してくると、がぜん面白くなる。
さりげない伏線と、それがゆっくりと回収されていく演出は秀逸だと思う。これは間違いなく、掘り出し物の一作である。
昨日、遠い山なみの光をみたが、こちらの作品もいいのだが(☆4.5)、いかんせん、不親切。
分かる人だけわかればいいという鑑賞者に丸投げ作品で、そこの謎解きがいいと思われる人もいるようだが、一回の鑑賞で、そこまで読みきれる人が居るとは思えないのだ。作り手は、何年もかけて準備し入念に考察して作っているはずだからね。
小説ならありだろうが、映画の娯楽性を完全に無視している一人よがりの作品と言われても仕方がないと思う。
それに比べると、本作品は、映画というものをよく理解して、娯楽性とヒューマニズムをバランスよく映像化しておりすばらしいと思う。
久しぶりにいいものを見せていただいと思う。
裏ファイト・クラブ
セルフ・コンパッションやらサードプレイスやら今っぽい「ケア」の文脈で語ることはできるのかもしれないが、その道筋は険しくささやかであるし、丁寧になされる必要があるということをきちんと描いている。/人間は感情や本能という野性に根ざしたものに触れながら生きる必要があるが、それは感情を暴力的に暴くことでもないし(感情表現のワークの乱暴さと終盤の娘による主語の切り分けと丁寧さとの対比)、肉体に暴力的に介入することでもない(「インディマシー・コーディネーターが必要だ」)。そういった意味で、『ファイト・クラブ』の裏面もしくはアップデート版という感じがした。『ファイト・クラブ』が近未来的ディストピア風世界として描いたものが、古典への回帰という形で示されるのも面白い。/最初、いろんなことが断片的に置かれていくんだけど、人間にとって出来事は常に断片で、他人とは常に不可解なので、そういった描き方も人間に寄り添ったものだと感じた。/ジュリエットを演じる役をしていた俳優、どっかで見たと思ったら『逆転のトライアングル』で大変そうだった人だ!
映画とは直接の関係はないけど恥ずかしい点
こんな思い、どれだけの人に通じるのか分かりませんが。
例えば、こじんまりした講演会に参加したとします。お話の途中で講師の方から突然、
「では、その事について皆さんがどう考えるか、お隣の方と話し合ってみて下さい」
と求められる事があります。僕はこれが無茶苦茶苦手なのです。背景も個性も考えも分らぬ初対面の人と話し合って下さいと急に言われても、そんな事恥ずかしくてできる筈はありません。講師の方もその雰囲気を察して、
「初めての方とでは緊張するでしょうから、アイスブレイクとして『最近観た映画、読んだ本』でお話を始めて下さい」
と仰います。でも、そのわざとらしさが一層恥ずかしくて堪らず、その場から逃げ出したくなるのでした。誰とでも自然な笑顔を交わす事が出来るアメリカ式の対話スタイルなのかなと想像します。
そこで本作です。一家に起きた何か只ならぬ出来事をきっかけにバラバラになった家族が、アマチュア演劇のグループに加わる内にその傷が癒され、一家の出来事も明らかになって来るという物語です。穏やかで暖かなお話はとても心に染みるのですが、僕が強く心に残ったのは演劇の稽古場面でした。それがまさしく「おとなりの方と話し合って下さい」型のトレーニングなのです。
「えっ?お芝居と直接的関係は無い様に見えるけど、こんな事もしなくちゃならないの?」
と僕は客席で身を捩ってしまいます。例えば、人前で衣服を脱いで裸になるなんて事はお芝居ならば僕は別に恥ずかしくはありませんが、心を裸というこのトレーニングは耐えられそうにないなぁ。
ちなみに、映画自体は大変よい作品でした。
オーボエによるオーケストラのチューニングで幕を開ける
なぜ、オーボエによるチューニングが選ばれたのかは、劇中で明らかにされる。
大きな悲劇を経験し、それと向き合うことができないでいた家族。父親の(転職を余儀なくされたらしい)迷える道路作業員ダン(キース・カプフェラー)が素人劇団に参加することにより、一筋の光明がさしてくる物語(原題はGhostlight-舞台にさす一筋の光)。ダンを演じたキース・カプフェラーも、あくまで素人として劇に参加することもあり、一貫してOld School(古い人間)として振る舞った。
前半、一番目立ったのは、ダンを劇団に誘ってくれた小柄のプロ俳優リタ。演じているドリー・デ・レオンは、フィリピン系らしい。ダンの妻シャロン(実の奥さんタラ・マレン)や娘デイジー(本当の娘キャサリン・マレン・カプフェラー)が劇に関与するようになると、目立たなくなったことにも、好感が持てた。
後半は、デイジーがよかった。それまで、16−7歳なのに、タバコや酒を飲み散らし、学校でもブーたれているだけだったのが、演劇、ミュージカルが出てきた途端、生き生きする。
劇の途中、建物の外で雨が降ってきた時、なぜか、あのオーボエの音が思い出された。
ただ、それだけの映画なのだけれど、郊外の平屋の家、運転台の後ろが網目のトラック、奥さんのシャロンが教員だったらしいことなど、リアリティがあった。
夏の夕暮れにぴったりの映画として、おすすめ!
地味だけど、終盤は胸に響く作品
賛否が話題の雪風は回避してカーテンコールの灯を観たが大正解。よくある悲劇からの家族の再生と絆がテーマだが、建設作業員の父ダンが知らない女性からの誘いでアマチュア劇団に参加。ロミオとジュリエットに出演しロミオ役に。紆余曲折ありながらもダンは居場所を見つけ、ロミオとジュリエットのロミオ役をダンがよくこなした。居場所を見つけると人は輝くとこの作品を観て再認識。素晴らしかった。
ロミオとジュリエットと主人公家族の物語の重ね方が秀逸
主人公ダンの娘が荒れていて、妻との関係も微妙になっている
壊れかけの家族であることが冒頭からわかるのだが
後半になって亡くなった息子がいて、
その息子と心中をはかろうとしたクリスティーンとその両親と
法廷で争っていることがわかる。
その家族同士の状態がロミオとジュリエットと重ねて描かれるのだが
それはダンがアマチュア劇団に入ることで紡がれていくのだから、
唸ってしまった。
※この辺りは本サイトの作品紹介でも書かれているが、私は未見で臨んだからこそ
余計に面白く感じたのだろう
娘からロミオの気持ちになってみてと言われ、実践するダン。
であるがゆえに、ロミオへの共感はできない、
できないけど相手の立場になって考えることを通じて
現実世界でもクリスティーンを赦すダン。
そしてロミオの演技(憑依と言ってよいかも)もやり遂げることができたのだ。
そしてダン家族も前を向いて生きようとする・・・的なところでエンディング。
思わず涙が出たし、
本作のポスター&予告からは、コメディかなとミスリードされていたので
私の先入観とのギャップも感動につながったのだと思う。
それにしても主人公家族俳優は、本当に家族というのだから驚き。
本作のリアリティはそこからも滲み出ていたのだろう。
佳作ですがリタが無理
偶然シロウト劇団に参加したダンが、突然見舞われた家族の悲劇と「ロミオとジュリエット」を重ね合わせて、徐々に心の平静を取り戻していく話。
問題行動ばかり起こす娘と、情緒不安定気味でいきなりキレたりする父、母はまあまあ感情を制御しているようだが、「訴訟の件」がたびたび話に出てきて、家族に何か大問題があるのを匂わせるが、思わせぶりでなかなか「問題」が明らかにならず少々じれったい。
明らかに息子を亡くした際のPTSDを発症しているダンが、ジュリエットの死を描写するシーンが自身の体験と重なって、心かき乱されるのが、見ていてつらい。
デイジーは自身のセラピーにかこつけて、父親のセラピーを狙ったんだろう。
一番の重症者は、長男と最後に会って、そして発見した父親なのは明らかだ。
エピソードのひとつひとつ、まとめ方があまりうまくなく、ピンボケ気味。
もう少し要領よくまとめられなかったかと思ってしまった。
ダン一家が、親子にしては年が離れすぎているような気がしたが、実際のファミリーだったのか。
それも含めて、映画全体になんとなく内輪の甘さやなれ合い感があったような気がする。
ダンの奥さんのシャロンが良い妻良い母なだけで裏もなく、問題児の娘もあっさり、家族思いの良い子になっているし。
ロミオとジュリエットをかみ砕いて理解していく過程で、相手を亡くした若い恋人同士の互いの悲しみを知ったダンが、生き残った息子の彼女の心中を理解し訴訟を取り下げる気持ちに至ったのはわかるが、自分から家族を巻き込んでお金も時間も使って無理くり続けてきた訴訟を、証言の場で相手の子は悪くない、といきなり相手の弁護士の前で言って終いにするのか。その場を無難にやり過ごしてお開きになってから家族と弁護士に自分の意思を伝えるなど、もう少し現実的な描き方がなかったか。ダンが自分勝手で、いきなり責任転嫁されたようになったシャロンが気の毒。
そして、まったく個人的な好みの問題だが、リタが無理。
俳優ドリー・デ・レオンの持ち味なのかもだが、年をとっても(少年みたいな)キュートな女性、を始終オーバーアクトで演じていたように見えて、生理的に無理でした。
ダンに色目使っているように見えたし、シャロンに対してバチバチに見えたし。
どうしてもジュリエットにキスができない元・ロミオ役だった彼が「50歳のジュリエットには無理がある」と言ったのは、もしかすると「彼女」がダメだったのを控えめに言ったんじゃないかと思ってしまった。
50歳のジュリエットと腹の出たおっさんのロミオだと、仲間内での教材なら納得だが、観客に見せる前提だとぶっちゃけコメディーかパロディーとして見られてしまうような気がする。
イギリスは庶民が作る玄人はだしのシロウト〇〇が発達しているようで、「シロウト〇〇」を舞台にした人々の話は、イギリス映画でよく見かけるし作り方が上手い。
本作もイギリス映画なんだと思っていたらアメリカ映画でした。
アラばかり書いてしまいましたが、良いお話でした。佳作です。
レビューの少なさは、やはり映画の出来を表すバロメーター
この製作チームの前作「セイント・フランシス」がたいへんに良くって、この度も映画館へと足を運んだ僕。
しかし特に前半、
上手く流れを作っていない散らかったエピソードの数々。その羅列でちょっと残念でした。
脇役が多過ぎたのです。
「そこに花を植えるな!触るな!」と怒り狂う父親の痛みはひしひしと伝わります。なぜならその木の根元は息子が死んだ場所だからですね。
僕も「蘇生」をやった事があります。10年、くびつりということばは言えなかったから。
仕事にも、家庭でも、そして演劇の練習においても、PTSDのゆえに足が地に着かない。ふわふわして心ここにあらずのあのお父さんでした。
でもせめて、芝居の発表会の日には、カタルシスが解けて大声や大泣きがあっても良かったと思うのは僕だけだろうか。
妻と娘に肩を抱かれての、帰宅のシーンで終わりです。
微妙なハーフトーンと、地味で隠れた心のひだを表現したかったのだろうけれど、テーマの大きさを消化出来ずに制作陣まで試行錯誤をしてはならない、という
これは失敗作かなぁ。
本当の親子が主人公を演じたのも、撮影現場の甘えや “なあなあ感”を生じさせるのですね。鋭さが無い。
ふだんは観たことを後悔するレビューは書かないのだけれど、鑑賞メモとして。
素人が初めて劇で演じるという役を演じて
中年世代の「ロミオ&ジュリエット」
チラシには「今年最高の作品」と記してあったので鑑賞しましたが、私にはあまり響きませんでした。
心に傷をおった家族が再生するお話し。家族である父、母、娘を演じているのは本当の家族ということにビックリしました。イキがあっていましたね。
家族におきた悲劇が、ドラマが進むにつれて明らかになっていきますが、途中よく解らないシーンなどかあって、その意味が後になって「なるほどねぇ、そういう意味だったの?」というパターンが多くて、観ていてしんどくなってきました。娘がトラベルメーカーになった理由も後から判明。
とあるきっかけで町の小劇団で父親が「ロミオ&ジュリエット」のロミオ役を演じることになりますが、芝居の結末に納得いかない理由なども徐々に判明してくる筋書き。こういう展開は、それなりに良いのですが、ミステリーやサスペンスドラマなら納得できますがこの作品ではどうかな?と思ってしまった。
演劇を通して家族が再生していく姿や演劇仲間との交流を経て父親が変わっていく姿は感動でしたが、上述したように伏線回収がドラマ後半になっているのが個人的にはしっくりきませんでした。
カーテンコールの灯
爽快な映画で興奮する、スッキリする。
悲しいストーリーに泣ける。
社会派の重厚な作品に考えさせられる。
映画は千変万化、多種多様。
それが素晴らしい。
鑑賞後に何を思うか。
それが楽しみの核かと、勝手に思ってます。
さて、本作。
金かかってません。
ハッキリ言って、良い意味で小品です。
ですが、エンディングでスクリーンが暗転した時、涙が流れそうになりました。
悲しいわけじゃない、嬉し涙でもない。
未だに消化してませんが、おそらくは安堵したんだと思います。
上映館も期間も少ないかとは思いますが、機会があったら、お勧めです。
★マイナス1は、原題を邦題に変えたセンスの無さです。
これを掛けてくれたフォーラムさん、いつもありがとう。
カーテンコールの灯を絶やさない — 経営者としての決意と大阪の熱
舞台の最後、すべてが終わったその瞬間、観客が総立ちになるカーテンコール。その灯は、ただの拍手ではない。演者の努力、裏方の献身、そして観る者の心がひとつになる“結晶”だ。経営の世界にも、あの灯と同じものがある。日々の決断、仲間の挑戦、顧客の満足、それらが積み重なった先に、初めて“拍手”が鳴る瞬間がある。
私が起業を志したのは、大阪という熱気と人情が交差する街で、人との縁に背中を押されたからだ。人が集まり、笑い、泣き、支え合うこの街で、ただ数字を追うだけのビジネスではなく、誰かの心に火を灯すような事業をしたいと思った。飲食店も、キッチンカーも、コンサル事業も、全てはその延長線上だ。
カーテンコールの灯は、決して一人では灯せない。チーム、顧客、地域があってこそ。大阪という舞台で、経営者として、今日もまた誰かの心に届く“演目”を届けていきたい。拍手は最後に。今はまだ、幕が下りるその瞬間まで、全力で挑み続ける。
ドラマはそこにある
今期ここまで最も観にきてよかった映画だな
エンディングにそっとGhostlightの文字が出てきた時、原題を知らずに見ていたのでタイミング含め、なるほど、と思った。それ含めての全体設計がうまかった。
冒頭からしばらくはイカれた娘の素行がかわいらしいアメリカのインディペンデントコメディのようにも見えるが話が進むとまさかの展開。おっさんの仕事の工事現場と街の素人演劇の練習場が近いところからはじまる心の傷を持ったおやじとシェイクスピア劇のケミストリー。それが日本っぽい(大泉洋がでてきそうな)泣けますよ、的なわざとらしい大芝居ではなく、ささやかに、丁寧に設計されていてとてもいい。とにかくキャスティングと芝居の生な感じがとてもいい。お父さんのグッと堪える感じもいいし、奥さんの衣装や髪型、リアルな佇まいもすばらしい。最初ボーッとみていた花壇の喧嘩のシーンも後で(ラストで映る)見えた時にはそういうことだったのか、と胸が締め付けられる。中盤の「演劇やってる」のがバレるところがコメディ的にも面白いが、その直後の娘のカラオケのシーンがほんといい。途中、一瞬「ありがとうトニエルドマン」を思い出したりもしたが、あれもカラオケのシーンがほんとよかった。カラオケのシーンがいい映画は傑作になりがち。で、この映画もそう。クライマックスではさもない街の市民演劇のおっさんとおばさんの『ロミオとジュリエット』の公演が高校を借りて行われるだけなのだが、稲光はするは、静謐感もただ事ではない。高校での上演らしいトイレ休憩の様もいいが、これだけ深みのある『ロミオとジュリエット』があるだろうか、というくらいに手を握って成功を願わずにはいられない。そしてラストの夜明けにこの原題の意味が、本当に灯がともるように浮かび上がる。素晴らしい映画だった。
タイラー、、、?、、、、!!
皆さんのレビューを拝見しているとよく『セラピー』というワードが出ているのでハッ!としたのですが、
序盤でリタに鼻を殴られ血を流し怒って出て行った元ロミオ役の柄シャツのイケメンさんの役名は『タイラー』でしたね( ̄ー ̄)ニヤリ
『セラピー』『タイラー』『柄シャツ』『暴力』『イケメン』というワードで【アノ映画】のテーマとも繋がり、ニヤニヤしてしまいました笑 【アノ映画】では集団セラピーよりも外に出て自己破壊をすることが救いになる、という過激な描き方でしたが(*^^*) 自分で自分を救う、という意味では繋がっているので、監督さん夫婦の遊び心なのかとフフッと勝手に嬉しくなっちゃいました^_^
こちらの作品は、親としては心痛いテーマを時に軽やかに、そして深く沁み入るように描いた良作でした、、、! 帰ってカミさんに映画の内容を話すときも目頭が熱くなりました、、、
今更恥ずかしながら、『古典(クラシック)』というものが何故何百年も人々の心を揺さ振るのか、分かった気がしますm(_ _)m 敬服です、、、!
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