劇場公開日 2025年9月12日

「落書車とプーリー音が鳴り止まない」Dear Stranger ディア・ストレンジャー カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 落書車とプーリー音が鳴り止まない

2025年9月15日
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鑑賞方法:映画館

難しい

Dear Stranger ディア・ストレンジャー

日本の大地震で全ての家族を亡くした男が辿り着いた家庭は、
日本語と台湾語と米国語で話する家庭、他者の子を身もごりした女性結婚しその子が成長した子供との三人暮らし。

子供は本当の実父親を知らずにいる。

子は鎹(カスガイ)と言うけれど、虚偽している夫婦には子供は楔(クサビ)でしかない。

この刹那的な選択が、夫は廃墟研究に、妻は人形劇に、子供はゲームに夢中となり亀裂を大きくさせて行き、糸の切れたタコの様な子供は浮遊を始め、孤独な実父は復讐心から悪戯や強盗に子供を誘拐する。

この辺りで、結末は見えてしまった。
この後は冗長となり、締めて欲しかった。

ところが、思いもよらないラストが待っていた。

偽父親の落書車と死亡実父の落書車が交差点で衝突事故を起こすのだ。

廃墟に美を観るのは、恥なのか怒りなのか、それとも…

賢治は、自首をしたのか?子息の罪を被ったのか?

それとも、ドニーは暴発、自殺したのか?

ストレンジャーですか?

レビュー35

(^∇^)

Dear Stranger ディア・ストレンジャー

「ディストラクション・ベイビーズ」「宮本から君へ」の真利子哲也が監督・オリジナル脚本を手がけ、
「ドライブ・マイ・カー」の西島秀俊と「薄氷の殺人」のグイ・ルンメイが夫婦役で初共演した、
日本・台湾・アメリカ合作によるヒューマンサスペンス。

ニューヨークで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編ニューヨークロケで描き出す。

ニューヨークの大学で廃墟の研究をしている日本人助教授の夫・賢治と、
人形劇団のアートディレクターとして夢を追いながら、老いた父のかわりに地域密着型ストアを切り盛りしている台湾系アメリカ人の妻・ジェーン。

仕事や育児、介護に追われ余裕のない日々を過ごしていたある日、幼い息子・カイが行方不明になってしまう。
警察は誘拐事件とみて、夫婦それぞれから事情を聴取する。
悲劇に翻弄されるなかで、ふたりがこれまで胸に秘めてきた本音や秘密が浮かび上がり、夫婦間の溝が深まっていく。

Dear Stranger ディア・ストレンジャー
2025/日本・台湾・アメリカ合作

カール@山口三
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