「他人たちのストーリー」Dear Stranger ディア・ストレンジャー Koichiさんの映画レビュー(感想・評価)
他人たちのストーリー
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舞台はNYC。主人公の賢治はNYCの大学で建築学を教える。冒頭の授業シーンはバベルの塔の崩壊で共通言語を失った人間は共同作業ができなくなった、というシーンがストーリーの全てを含む。
共通言語の象徴の息子が消えて家庭とか家族と言う共同作業がどんどん崩壊していく。
登場人物は皆、何かの崩壊をなんとか止めたいと思いながら双方向で繋がれない事態に陥る。それがストーリーの設計図。個々の小さなシーンも全てそのテーマで通されている。主人公夫婦、妻の親子、妻の両親、保育園と父親、保護者と主人公、警官と主人公、犯人と実の息子、整備工場の親父と娘…皆お互いがストレンジャーズ。
エンディングは崩壊の後の希望か、それとも完全な廃墟か… 何処へ行こうが地獄には違いないのかもしれないが。
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