ベートーヴェン捏造のレビュー・感想・評価
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配信でも良かったかも…
前半はテンポも良く出演時間が少なくとも見覚えのある俳優さんやミセスの方等が次々出てきてある程度は楽しめました。
しかし山田裕貴さん(シンドラー)の語りが多く淡々と進むので後半になるにつれ少し飽きがでて来ました。そこにベートーヴェンの聞き覚えのあるメロディが流れてきてウトウトしてしまった場面もありました。
バカリズムさん脚本という事もあり期待し過ぎたのかもしれませんが、皆さんの演技力で何とか纏まっている感じでした。
「怪物」の柊木陽太君も成長した演技でした。清塚さんのピアノは素晴らしくエンドロールでは聴き入ってしまいました。
配信を待っても良かったかな〜って思いました。
笑い不足
清塚信也さんのピアノを楽しむ映画
バカリズムさんの脚本、古田新太さんのベートーヴェン、これは見ておかねばで鑑賞。
狂信的なファンだと、ああなってしまうのか、美化しすぎにも程があるというお話。
バカリズムさんの作ではない、あくまで脚本だから
「クスッ」はあるけど、昨今のテレビドラマを期待していくと、物足りないかもしれません。
ベートーヴェンを掘り下げるなら、変態じみた曲もあるのだから、そういう曲を「こんな曲作ってるんですよ。本当はこんなに変な人なんですよ」って出してくれば、もっと分かりやすいのに。
あと、ベートーヴェン=第九はほんと勘弁して欲しい。
個人的には清塚信也さんにリース役(井ノ原快彦さんがやっていた)やって欲しかったな。
絶対、饒舌に語りそうだもの(笑)
とにかく、清塚信也さんのピアノが心地よい映画でした。
入れ子構造の面白さ
コミカルな味付けだけど至って真面目です
ベートーヴェンを詳しく知りませんが、だいぶ前にテレビで観た映画(タイトル覚えてません)では、晩年の彼の弟との確執や甥への執着の話で、気難しく嫉妬深い人物のように描かれていたと記憶しています。
本作ですが、日本の中学校のある日の放課後、一人の生徒が音楽室で先生からベートーヴェンの話を聞くことになります。
知ってるか?「運命」のジャジャジャジャーンは、運命が扉を叩く音なんだよ…
ベートーヴェンの神聖なイメージは、熱烈な崇拝者である秘書のシンドラー(山田裕貴)によって作り上げられたものである、という後の研究報告書がベースです。
古田新太さんが、下品で小汚いオッサンとしてベートーヴェンを演じましたが、初対面こそ上着にゴミくずがくっついてだらしない感じを出してましたが、後はそんなに汚い印象は無かったです。
意外だったのは、てっきり師弟の固い絆みたいな話かと思っていたのに、シンドラーの思いは一方通行で、ひたすら奉仕する彼をベートーヴェンは何とも思っていなかったことです。
偉大な天才を、自分の理想の人物としてプロデュースしたい欲望で突き進み、見事に成功した彼の笑顔が印象的でした。
でもシンドラーの眉毛はもっと貧相にした方が良かったと思います。
中学校の先生たちと当時の人物を一人二役で演じるところが「大河への道」と似ていますが、キャスティングは良かったです。
<おまけ>
私は普段クラシックを聴きませんが、数年前に関ジャムという番組でベートーヴェンを取り上げていて、「運命」のジャジャジャジャーンは休符から始まる、つまりンジャジャジャジャーンなのだと知りました。途中の部分を聴くと確かにそうでした。(高校で音楽を選んだ人には常識かもしれません)
休符から始まる(拍の裏から始まる)曲はリズミカルな効果があります。”lemon”がそうですね。
これをベートーヴェンが編み出したのかどうかは忘れましたが、その他にも、現代音楽の基礎を作った天才なんですね。
ベートーヴェンが悪く描かれてなくて安心しました
ベートーヴェンピアノソナタのファンとしてはベートーヴェンが悪く描かれていたら嫌だなと思ってみていましたがそんなことはなく、ちょっとクセ強めで気難しいところはあるけど、お高く止まることもなく愛嬌のある気さくなおじさんとして描かれていて安心しました。
何が真実か、どこまで真実かは結局わかりませんが、ベートーヴェンという天才の人物伝と当時の時代背景のドキュメンタリーとしてはわりと楽しめます。ベートーヴェンの曲がたくさん出てきますが特に曲の解説などはないので知っている人だけがニヤけることができますが知らなくても楽しめます。
コメディタッチですがストーリー全体としてはわりと真面目な映画で、バカリズムっぽさを期待すると期待外れかもしれません。
伝記モノとしては面白く見れる
バカリズムだから絶対話題作と思ってたのに、旅行中見逃してる間にあっという間に1日1上映に。慌ててみにきたが、思ったよりしっかり伝記物、で確かに人は選ぶなと納得。
山田くん推しで楽しみにしてたのだが、この作品で表情の演技力を今まで以上に感じた。難しい心情の変化良く出てたと思うし、あの目力に狂信者の境地が見てとれた。でもあの特徴的な声と喋り方で山田くんはいつも山田くんだ。それがいい。
そして豪華キャストもまた。エンケンさんがエンケンさんのままドイツ人を演じてたのが妙にマッチして楽しかった。小手さんとか小澤さんとか野間口さんとか8番出口!の河内さんとかこれでもかというくらいに出てくるのが良い。古田新太は最早小汚いベートーベンにしか見えない。
前半結構笑えたのでもう少し後半も軽くてもよかったかなーというのと、シンドラーの話とはわかっているけどベートーベンの生前の物語もう少し長くてもいいのになー。いまいち、なぜそこまでして阻止しなければいけないのか感情移入はできなかった。女侍らせようが、ウェイターに食事ぶっかけようがさほどダメージはないような。。
ただ題材としては全く知らなかったし、むしろ実際?の出来事をこんなに楽しく見せてくれたことには感謝。あの厚みを見ると絶対読まないけど、実際の書籍にも興味をもった。せめて原作くらい見てみてもいいな。
ちなみに後日配信された時向けにメモとして、第九初演から2年後に呼び戻されるまでの一番大切な紆余曲折は寝てました、自殺未遂とかハテナだったので後で必ず見るように。。
利にならないことを暴く暇あったら天ぷらそば食べよ
人は多面体なのだから見る角度により全く違うものに見える。ましてや見る方の人間が色眼鏡をかけていたり、視力が悪かったり、盲信していたり、執拗に観察していたりどんな見方をしているのかわかったもんじゃない。だから真実はひとつじゃない。
『羅生門』の映画『藪の中』の小説のように死人が語ることはできないのだから、真実は藪の中でいい。
利にならないことを暴いて真実を晒すのは野暮の極みだ。それもまた真実かどうかもわからない主観かもしれないのだから。
死んだヴェートーベンの気持ちなんて誰にもわからない。彼の残した崇拝するべき素晴らしい音楽だけが本人を物語ればよいのかもしれない。
ましてや歴史上の人物だったら?例えば織田信長捏造なら、本作のように関係者が亡くなるのを待って出版する必要もなくずっと前に亡くなった人物の捏造は容易い。大河ドラマでも映画でもコミックでも捏造しまくりだ。
それでは今を生きている有名人とその関係者だったら?永野芽郁捏造だって日々頭の中で勝手にやっている人もたくさんいるだろう。
その人に才能や輝きがあればそこだけを見ていればいいという人も少なくないだろう。
オール日本人キャストでヴェートーベンの時代の人物を演じるのは舞台ならまだしも実写映画では本来なら厳しい。ところが音楽室の教師と生徒の会話という二重構造になっているため、それを「アリ」な世界観とスイッチを入れてしまったらもうバカリズムの罠に喜んでかかりに行こう!
コメディ的な笑いではなく、面白さ。人というものの輪郭をデッサンするかのような興味深さがどんどん増していくことだろう。
特にラストシーンは山田裕貴の背後にヴェートーベン古田新太が見えるだけでなく、背後にバカリズムが見えた。山田裕貴のシンドラーの語るセリフはすべてバカリズムが語っているように感じた。
染谷将太のジャーナリストセイヤーの決断が、まあそういうことよな。正しいことを追求するのは実は視野が狭く、大きく物事を見ると正しくなかったりすることもあるんだなあ。
年末に脳裏をよぎる、♪天ぷらそば食べよう!だって大きな捏造だけど大目に見ようw
それが人類の平和かもね。ピース(*^^)v
絶妙に気持ち悪い演技がよい
バカリズムさん脚本なのでコメディを期待してましたが、その要素が冒頭でしかあまり感じられなかったのはちょっと残念。
山田裕貴さん演じる秘書が、次第にベートーヴェンへ心酔していく過程が丁寧に描かれており、その様子は良い意味で不気味さを感じさせました。劇中でベートーヴェンが亡くなる場面もありますが、その死をきっかけに、秘書の中で「理想化されたベートーヴェン」と「実際に存在したベートーヴェン」が溶け合い、次第にその境界が曖昧になっていきます。やがてそれが彼にとっての“正史”となり、その像を否定する者や邪魔立てする者に対して敵意を剥き出しにする姿は、人間的でありながら深みのある描写でした。
結局のところ、人が誰かをどう受け取り、どのように印象を抱くかは千差万別であり、その人物が実際にどんな人であったかは、本人やごく近しい人にしかわからないのかもしれません。
山田裕貴の狂愛演技が最高
古田新太さんヒロイン?
想像に反し真面目な映画でした
爽やかに気持ち悪い山田裕貴
色眼鏡で見てしまったが故の評価
本当にタイトルだけで見てればもう少し評価はよくつけられたと思う
バカリズムのファンという程ではないが、お笑いとしては非常に好ましく思ってる
そのバカリズムが監督をやってるのならあのじシュールな笑いをどう映画に吹き込むかという勝手な期待をしたが結果
思ったよりも淡々と話が進む
各々のキャラクターを非常によく表現してるし、へーほーなるほどね、といった求めてたものと違う反応が起こって期待の部分が萎んでいった
映画としては破綻してないし、最後のオチもこのタイプの話としては良いと思う
とはいえ、最初にかいた通りの理由で自分にはこの評価が妥当かなと思ってしまった
ある意味では変に色を出さない良さ、独りよがりで作品の根底を壊さなかったという点においては大人の作品だったのかなという感じ
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