ベートーヴェン捏造のレビュー・感想・評価
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伝記モノとしては面白く見れる
バカリズムだから絶対話題作と思ってたのに、旅行中見逃してる間にあっという間に1日1上映に。慌ててみにきたが、思ったよりしっかり伝記物、で確かに人は選ぶなと納得。
山田くん推しで楽しみにしてたのだが、この作品で表情の演技力を今まで以上に感じた。難しい心情の変化良く出てたと思うし、あの目力に狂信者の境地が見てとれた。でもあの特徴的な声と喋り方で山田くんはいつも山田くんだ。それがいい。
そして豪華キャストもまた。エンケンさんがエンケンさんのままドイツ人を演じてたのが妙にマッチして楽しかった。小手さんとか小澤さんとか野間口さんとか8番出口!の河内さんとかこれでもかというくらいに出てくるのが良い。古田新太は最早小汚いベートーベンにしか見えない。
前半結構笑えたのでもう少し後半も軽くてもよかったかなーというのと、シンドラーの話とはわかっているけどベートーベンの生前の物語もう少し長くてもいいのになー。いまいち、なぜそこまでして阻止しなければいけないのか感情移入はできなかった。女侍らせようが、ウェイターに食事ぶっかけようがさほどダメージはないような。。
ただ題材としては全く知らなかったし、むしろ実際?の出来事をこんなに楽しく見せてくれたことには感謝。あの厚みを見ると絶対読まないけど、実際の書籍にも興味をもった。せめて原作くらい見てみてもいいな。
ちなみに後日配信された時向けにメモとして、第九初演から2年後に呼び戻されるまでの一番大切な紆余曲折は寝てました、自殺未遂とかハテナだったので後で必ず見るように。。
「ホットスポット」を期待すると…
全く予備知識の無いまま鑑賞。バカリズム氏のドラマはほぼ観ております。
キャストがキャスト、脚本が脚本なのでコメディかと思って鑑賞したらしっぺ返しを喰らいます。レイトショーで観たので客は6人ほど…私の席の3つ前にカップル…そのカップルはおそらく爆笑コメディだと思ったのでしょう途中で退席しておりました。私も一応コメディを期待して観に行ったのですが途中で笑いどころを探すのを止め、素直な気持ちで作品に没入。ジャンルとしては(歴史)サスペンスですね。実際に殺人事件が起きる訳ではありませんが主人公が念じているかの如く主人公に有利に「死」が深く関連してきます。(歴史)サスペンス、実在したクラッシック音楽家を扱った作品として名作「アマデウス」が浮かんで来ますが、この脚本だとどうしても両作品を比較してしまいます。私としては当然「アマデウス」に軍配が上がる訳ですが、バカリズム氏はその作品の存在を当然知っているに違いなく何故この作品の脚本をシリアス路線にしたのか(所々コメディ要素はありますが…)…原作者やら製作者やらとの絡みがあるにせよ「アマデウス」に喧嘩を売って勝てる訳がないとは思わなかったのか…そんなつもりで作った訳でもないのか…新生バカリズムを見せたかったのか…色々首を傾げます。
どうせなら「脚本バカリズム」と脈打たずにエンドロールで分かる様にした方が作品は生きたと思います。「脚本バカリズム」と脈打ってる以上はコメディとして観に行く人は当然存在する訳で…退席したカップルの気持ちも理解が出来ます。
総評…シリアスだろうとコメディだろうとクラッシック嫌いには全く受け付けない作品ですが、ストーリー的には私は充分満足出来ました。
最後に…
バカリズム氏にはぜひこの原作で大爆笑コメディに振った作品を作ってもらいたいものです。どうせなら「ベートーヴェン捏造」を捏造しちゃえば良いのに…とも思います。
⭐️はまぁ半分で…
利にならないことを暴く暇あったら天ぷらそば食べよ
人は多面体なのだから見る角度により全く違うものに見える。ましてや見る方の人間が色眼鏡をかけていたり、視力が悪かったり、盲信していたり、執拗に観察していたりどんな見方をしているのかわかったもんじゃない。だから真実はひとつじゃない。
『羅生門』の映画『藪の中』の小説のように死人が語ることはできないのだから、真実は藪の中でいい。
利にならないことを暴いて真実を晒すのは野暮の極みだ。それもまた真実かどうかもわからない主観かもしれないのだから。
死んだヴェートーベンの気持ちなんて誰にもわからない。彼の残した崇拝するべき素晴らしい音楽だけが本人を物語ればよいのかもしれない。
ましてや歴史上の人物だったら?例えば織田信長捏造なら、本作のように関係者が亡くなるのを待って出版する必要もなくずっと前に亡くなった人物の捏造は容易い。大河ドラマでも映画でもコミックでも捏造しまくりだ。
それでは今を生きている有名人とその関係者だったら?永野芽郁捏造だって日々頭の中で勝手にやっている人もたくさんいるだろう。
その人に才能や輝きがあればそこだけを見ていればいいという人も少なくないだろう。
オール日本人キャストでヴェートーベンの時代の人物を演じるのは舞台ならまだしも実写映画では本来なら厳しい。ところが音楽室の教師と生徒の会話という二重構造になっているため、それを「アリ」な世界観とスイッチを入れてしまったらもうバカリズムの罠に喜んでかかりに行こう!
コメディ的な笑いではなく、面白さ。人というものの輪郭をデッサンするかのような興味深さがどんどん増していくことだろう。
特にラストシーンは山田裕貴の背後にヴェートーベン古田新太が見えるだけでなく、背後にバカリズムが見えた。山田裕貴のシンドラーの語るセリフはすべてバカリズムが語っているように感じた。
染谷将太のジャーナリストセイヤーの決断が、まあそういうことよな。正しいことを追求するのは実は視野が狭く、大きく物事を見ると正しくなかったりすることもあるんだなあ。
年末に脳裏をよぎる、♪天ぷらそば食べよう!だって大きな捏造だけど大目に見ようw
それが人類の平和かもね。ピース(*^^)v
絶妙に気持ち悪い演技がよい
バカリズムさん脚本なのでコメディを期待してましたが、その要素が冒頭でしかあまり感じられなかったのはちょっと残念。
山田裕貴さん演じる秘書が、次第にベートーヴェンへ心酔していく過程が丁寧に描かれており、その様子は良い意味で不気味さを感じさせました。劇中でベートーヴェンが亡くなる場面もありますが、その死をきっかけに、秘書の中で「理想化されたベートーヴェン」と「実際に存在したベートーヴェン」が溶け合い、次第にその境界が曖昧になっていきます。やがてそれが彼にとっての“正史”となり、その像を否定する者や邪魔立てする者に対して敵意を剥き出しにする姿は、人間的でありながら深みのある描写でした。
結局のところ、人が誰かをどう受け取り、どのように印象を抱くかは千差万別であり、その人物が実際にどんな人であったかは、本人やごく近しい人にしかわからないのかもしれません。
山田裕貴の狂愛演技が最高
古田新太さんヒロイン?
想像に反し真面目な映画でした
楽しく見れました!
バカリズムさんのドラマが大好きで見に行きました。他の方も仰る通りバカリさんテイストはほとんどありませんでしたが、それでも良い作品でした。ベートーベンを神格化して、そしてあまりにも依存しすぎて、没後も後世に真実の…ではなく理想のベートーベン像を残そうと執筆や隠蔽に没頭しすぎた元執事の話。この作品を見ると、昔の偉人達って実際に映像が残っているわけではないので、全員真実をねじ曲げられてるんじゃないの?って思ってしまいます。俳優さんを贅沢に使ってましたね。テルマエロマエ見たいに敢えて顔の濃い役者さん達を集めなくても、学校の先生と生徒の会話シーンから違和感なく見入る事が出来ました。
爽やかに気持ち悪い山田裕貴
真実は捻じ曲げられる
観ようかどうしようか迷ってた作品
時間があったので鑑賞してきた
レビューを先に見ていたので「バカリズム=コメディ」では無いことを理解していたので良かった(笑)
まぁ所々クスッとする場面はもちろんあったけど
レビューであまり期待してなかったせいか、思っていたより楽しめた
シンドラーがだんだん狂気じみてくるのが面白かった
最後の中学生と先生のやり取りにはなるほどと頷いてしまう
プロデュースって言葉が確かに合ってる
現実のその人とそうであってほしいその人
「こうだったら面白いのに」「きっとこんな人でこんな感じだろう」という事が繰り返されていくと、それが真実のような感じになっていくのかも
人の思いや感情が「その人」を創りあげていってしまうのかもしれない
ミセスの涼ちゃん(ショパン)も観れたので大満足(笑)
色眼鏡で見てしまったが故の評価
本当にタイトルだけで見てればもう少し評価はよくつけられたと思う
バカリズムのファンという程ではないが、お笑いとしては非常に好ましく思ってる
そのバカリズムが監督をやってるのならあのじシュールな笑いをどう映画に吹き込むかという勝手な期待をしたが結果
思ったよりも淡々と話が進む
各々のキャラクターを非常によく表現してるし、へーほーなるほどね、といった求めてたものと違う反応が起こって期待の部分が萎んでいった
映画としては破綻してないし、最後のオチもこのタイプの話としては良いと思う
とはいえ、最初にかいた通りの理由で自分にはこの評価が妥当かなと思ってしまった
ある意味では変に色を出さない良さ、独りよがりで作品の根底を壊さなかったという点においては大人の作品だったのかなという感じ
バカリズムってことで期待しすぎた
原作は読んでません。
と、いうかエンドロール見るまで原作があるのは知らずてっきりバカリズムさんが作った創作なのかと思ってました。
に、してはバカリズムの世界観が今回は控えめすぎだろと思ってましたら、やはり別の方の原作があってバカリズムさん的にも原作の世界観を壊さないようにしたのかもしれません。
福田監督みたいに原作ぶっ壊して自分の色を出しすぎるのもたしかによくないですからね。
今作を見に行ったキッカケはやはりバカリズムさんが脚本てことで
元々、バカリズムさんの作るドラマが好きだったのでその感じなのかなと思って見に行きましたが内容的にはその感じではなく自分としては物足りないものでした。
なんというか、映画なのになんというか大どんでん返しとかあるわけでもなく見て心温まるとかスッキリするわけでもなく自分が映画館に映画を見に行く際に求めるポイントが何も詰まってなくて自分にはハマりませんでした。
唯一、良かったのは染谷さんがめっちゃブチ切れるとこはなかなか見れない彼の姿だなと思ってちょっと見てて釘付けなりました。
しかしなんというか今月やってる映画はどれもハマらないなー。好みの問題なんだろうけども。
休みを楽しく過ごしたい人に!
古田新太ベートーヴェン最高!
真実ってなんでしょうね?
歴史の定説は
時代と共に何度も覆ります。
私達が学んできた
歴史上の人物達の定説も
100年後200年後にはほとんど
覆っているかも知れません。
「今」の定説(常識)を
学んでいるだけなんだな~
と改めて実感いたしました。
人間には
少なからず必ず
バイアスがかかります。
私も自身の中にある
バイアスで落ち込む事があります。
シンドラーの
「ベートーヴェンこそ我が命!」
と言わんばかりの
迷いのない極端な
バイアスがある生き様は
何故か
羨ましくも思えました。
「嘘から出た誠」
とはまさに
この事なのかも
知れません。
「嘘」でも
迷い無く確信を持って言われると
多くの人々は信じてしまいます。
真実を見抜く目を
持ちたいですが
簡単ではありません。
確信を持って語られる
「嘘」の力
凄いと思いました。
しかしながら
私は
シンドラーが脚色した
ベートーヴェンよりも
欠点が沢山ある
ベートーヴェンの方が
血が通っている人間に見えて
とても親近感が湧き
大好きになりました!
(古田新太さん最高でした!)
長所も短所も全て
その人の個性なんですよね。
「真実に勝るものはなし!」
真実以上に説得力があるものは
ありません。
嘘は必ずいつかはバレます。
長所も短所もどちらも自分自身
不器用でも
自分の気持ちに嘘が無いように
正直に生きていきたいと
改めて思いました。
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