ベートーヴェン捏造のレビュー・感想・評価
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口を塞がれなかったパパゲーノ
アメリカの司書さんもそこそこ狂人で草。
人が適当に書いたメモ的な文字ってずっと読んでると気が狂うよね…分かる…。手紙みたいに読まれること前提なら耐えられるんだがね。
私の知ってるベートーベンが夢男子の書いた2次創作とか言われると、あ、夢小説って日本固有の文化じゃなかったんだなって…なんか勝手に日本文化みたいに思っててすみませんって…なったね。
そういう話だよね?
いやもしかしたら1800年代に日本人も夢小説書いてる人が居たかも分からんけど。
世界共通なんだね!
………そういう話だよね…?
クスッと笑える、歴史映画
テンポよく、とても面白い!
原作も読みましたが、脚本が良く、とてもテンポよくて引き込まれました。キャストや設定はコミカルでしたが、第九のコンサート本番のシーンは迫力あり、涙が出そうに感動しました。本人はこんなに相性悪かったのに、こんなストーカー気質の実直すぎるファンがいてくれたからこそ、ベートーヴェンは永遠に英雄になれたんだな〜と、なんだか感無量。良い方の捏造だったから結果オーライで良かった!
ベートーヴェンの実像と虚像
ベートーベンの伝記改ざんにまつわるミステリー劇
劇場で何回も予告観ても、日本人俳優がコスプレしてふざけてるようにしか見えず、脚本もバカリズムさんということでキテレツコメディかなと気楽に観に行ったら、偉人にまつわる伝記が、後世の誰かによって改ざんされていくという話をしっかり見せてくれる良作でした。
子どものころ読んだ伝記の偉人が、実はこんな面もあったなんて話がありますよね。野口英世さんが女遊びが好きだったとか。
後の世に名前を残してる偉人たちも、美化するのに都合が悪いことは意図的に描かなかったということがあったことは想像できます。それを捏造とまで言うかどうかとは思いますが。
以前、子どもと一緒に図書館に行った時に今時は伝記モノのコーナーに「ボブ・マーリー」があってビックリしました。大麻のことも書いてあり2度驚きました。そこは避けて通れなかったんかい。
こちらは原作未読ですがそもそもおもしろい話なのは想像がつくし、バカリズムさんの脚本がカタい内容の原作をうまくオブラートに包むように作用してるんじゃないかしらと。
豪華な俳優陣以外はとことん削ぎ落とした作り(具体的にいうと背景はほぼ合成)なので、そこにイチャモンつけるのも理解できますが、ベートーベンのオーケストラ曲を劇場の音響で聴くからこその面白み。これは配信だと全部がチープに感じて伝わらないでしょうね。
語りべの役割の山田裕貴さんが劇中劇で、主人公シンドラーを演じ、モノローグで心の声を語りまくり。ここまでモノローグ多くても観ていられるのは、字幕なしの邦画ならではだよなあと思いました。ジャズアニメ「BLUE GIANT」の時も思いましたが、この方、声の芝居も抜群ですね。
劇場で観ないとおもしろさが伝わりにくい作品だと思いますので、機会がありましたら映画館での鑑賞をオススメいたします。
配信でも良かったかも…
前半はテンポも良く出演時間が少なくとも見覚えのある俳優さんやミセスの方等が次々出てきてある程度は楽しめました。
しかし山田裕貴さん(シンドラー)の語りが多く淡々と進むので後半になるにつれ少し飽きがでて来ました。そこにベートーヴェンの聞き覚えのあるメロディが流れてきてウトウトしてしまった場面もありました。
バカリズムさん脚本という事もあり期待し過ぎたのかもしれませんが、皆さんの演技力で何とか纏まっている感じでした。
「怪物」の柊木陽太君も成長した演技でした。清塚さんのピアノは素晴らしくエンドロールでは聴き入ってしまいました。
配信を待っても良かったかな〜って思いました。
ブラックジョーク
クスクス…………こっっわっ…て感じです。
ベートーヴェンの音楽もバカリズムも好きです。
ベートーヴェンがどんな人なのか、どこからどこまでが本当なのか考えちゃう感じでした。
最後のオチもよかったです。
俳優さん達もすごく良かった。
しっかりバカリズム色になってて、見やすかったしすごく面白かったです。
エンディングの清塚信也さんの熱情の演奏は最高過ぎました。これだけでも価値がある気がするくらいです。
笑い不足
清塚信也さんのピアノを楽しむ映画
バカリズムさんの脚本、古田新太さんのベートーヴェン、これは見ておかねばで鑑賞。
狂信的なファンだと、ああなってしまうのか、美化しすぎにも程があるというお話。
バカリズムさんの作ではない、あくまで脚本だから
「クスッ」はあるけど、昨今のテレビドラマを期待していくと、物足りないかもしれません。
ベートーヴェンを掘り下げるなら、変態じみた曲もあるのだから、そういう曲を「こんな曲作ってるんですよ。本当はこんなに変な人なんですよ」って出してくれば、もっと分かりやすいのに。
あと、ベートーヴェン=第九はほんと勘弁して欲しい。
個人的には清塚信也さんにリース役(井ノ原快彦さんがやっていた)やって欲しかったな。
絶対、饒舌に語りそうだもの(笑)
とにかく、清塚信也さんのピアノが心地よい映画でした。
考え出すとどんどん怖い
最初ぼやーっとしたCG背景が気になったが、登場人物が日本人であることの意味がわかった瞬間気にならなくなる。とにかく演者が豪華過ぎて、あの時代の衣装を着たいから手弁当で出たのではと疑うほど(特に西田尚美w)ずっとバカリズムテイストのコントっぽさが漂っているのだが、現代にも通じるテーマがどんどん先鋭化していってとても考えさせられるし怖い。関西小劇団世代なのでベートーヴェンの親友が生瀬勝久なのが胸熱。山田裕貴はずっと美しくずっとキモい。
入れ子構造の面白さ
コミカルな味付けだけど至って真面目です
ベートーヴェンを詳しく知りませんが、だいぶ前にテレビで観た映画(タイトル覚えてません)では、晩年の彼の弟との確執や甥への執着の話で、気難しく嫉妬深い人物のように描かれていたと記憶しています。
本作ですが、日本の中学校のある日の放課後、一人の生徒が音楽室で先生からベートーヴェンの話を聞くことになります。
知ってるか?「運命」のジャジャジャジャーンは、運命が扉を叩く音なんだよ…
ベートーヴェンの神聖なイメージは、熱烈な崇拝者である秘書のシンドラー(山田裕貴)によって作り上げられたものである、という後の研究報告書がベースです。
古田新太さんが、下品で小汚いオッサンとしてベートーヴェンを演じましたが、初対面こそ上着にゴミくずがくっついてだらしない感じを出してましたが、後はそんなに汚い印象は無かったです。
意外だったのは、てっきり師弟の固い絆みたいな話かと思っていたのに、シンドラーの思いは一方通行で、ひたすら奉仕する彼をベートーヴェンは何とも思っていなかったことです。
偉大な天才を、自分の理想の人物としてプロデュースしたい欲望で突き進み、見事に成功した彼の笑顔が印象的でした。
でもシンドラーの眉毛はもっと貧相にした方が良かったと思います。
中学校の先生たちと当時の人物を一人二役で演じるところが「大河への道」と似ていますが、キャスティングは良かったです。
<おまけ>
私は普段クラシックを聴きませんが、数年前に関ジャムという番組でベートーヴェンを取り上げていて、「運命」のジャジャジャジャーンは休符から始まる、つまりンジャジャジャジャーンなのだと知りました。途中の部分を聴くと確かにそうでした。(高校で音楽を選んだ人には常識かもしれません)
休符から始まる(拍の裏から始まる)曲はリズミカルな効果があります。”lemon”がそうですね。
これをベートーヴェンが編み出したのかどうかは忘れましたが、その他にも、現代音楽の基礎を作った天才なんですね。
ベートーヴェンが悪く描かれてなくて安心しました
ベートーヴェンピアノソナタのファンとしてはベートーヴェンが悪く描かれていたら嫌だなと思ってみていましたがそんなことはなく、ちょっとクセ強めで気難しいところはあるけど、お高く止まることもなく愛嬌のある気さくなおじさんとして描かれていて安心しました。
何が真実か、どこまで真実かは結局わかりませんが、ベートーヴェンという天才の人物伝と当時の時代背景のドキュメンタリーとしてはわりと楽しめます。ベートーヴェンの曲がたくさん出てきますが特に曲の解説などはないので知っている人だけがニヤけることができますが知らなくても楽しめます。
コメディタッチですがストーリー全体としてはわりと真面目な映画で、バカリズムっぽさを期待すると期待外れかもしれません。
伝記モノとしては面白く見れる
バカリズムだから絶対話題作と思ってたのに、旅行中見逃してる間にあっという間に1日1上映に。慌ててみにきたが、思ったよりしっかり伝記物、で確かに人は選ぶなと納得。
山田くん推しで楽しみにしてたのだが、この作品で表情の演技力を今まで以上に感じた。難しい心情の変化良く出てたと思うし、あの目力に狂信者の境地が見てとれた。でもあの特徴的な声と喋り方で山田くんはいつも山田くんだ。それがいい。
そして豪華キャストもまた。エンケンさんがエンケンさんのままドイツ人を演じてたのが妙にマッチして楽しかった。小手さんとか小澤さんとか野間口さんとか8番出口!の河内さんとかこれでもかというくらいに出てくるのが良い。古田新太は最早小汚いベートーベンにしか見えない。
前半結構笑えたのでもう少し後半も軽くてもよかったかなーというのと、シンドラーの話とはわかっているけどベートーベンの生前の物語もう少し長くてもいいのになー。いまいち、なぜそこまでして阻止しなければいけないのか感情移入はできなかった。女侍らせようが、ウェイターに食事ぶっかけようがさほどダメージはないような。。
ただ題材としては全く知らなかったし、むしろ実際?の出来事をこんなに楽しく見せてくれたことには感謝。あの厚みを見ると絶対読まないけど、実際の書籍にも興味をもった。せめて原作くらい見てみてもいいな。
ちなみに後日配信された時向けにメモとして、第九初演から2年後に呼び戻されるまでの一番大切な紆余曲折は寝てました、自殺未遂とかハテナだったので後で必ず見るように。。
「ホットスポット」を期待すると…
全く予備知識の無いまま鑑賞。バカリズム氏のドラマはほぼ観ております。
キャストがキャスト、脚本が脚本なのでコメディかと思って鑑賞したらしっぺ返しを喰らいます。レイトショーで観たので客は6人ほど…私の席の3つ前にカップル…そのカップルはおそらく爆笑コメディだと思ったのでしょう途中で退席しておりました。私も一応コメディを期待して観に行ったのですが途中で笑いどころを探すのを止め、素直な気持ちで作品に没入。ジャンルとしては(歴史)サスペンスですね。実際に殺人事件が起きる訳ではありませんが主人公が念じているかの如く主人公に有利に「死」が深く関連してきます。(歴史)サスペンス、実在したクラッシック音楽家を扱った作品として名作「アマデウス」が浮かんで来ますが、この脚本だとどうしても両作品を比較してしまいます。私としては当然「アマデウス」に軍配が上がる訳ですが、バカリズム氏はその作品の存在を当然知っているに違いなく何故この作品の脚本をシリアス路線にしたのか(所々コメディ要素はありますが…)…原作者やら製作者やらとの絡みがあるにせよ「アマデウス」に喧嘩を売って勝てる訳がないとは思わなかったのか…そんなつもりで作った訳でもないのか…新生バカリズムを見せたかったのか…色々首を傾げます。
どうせなら「脚本バカリズム」と脈打たずにエンドロールで分かる様にした方が作品は生きたと思います。「脚本バカリズム」と脈打ってる以上はコメディとして観に行く人は当然存在する訳で…退席したカップルの気持ちも理解が出来ます。
総評…シリアスだろうとコメディだろうとクラッシック嫌いには全く受け付けない作品ですが、ストーリー的には私は充分満足出来ました。
最後に…
バカリズム氏にはぜひこの原作で大爆笑コメディに振った作品を作ってもらいたいものです。どうせなら「ベートーヴェン捏造」を捏造しちゃえば良いのに…とも思います。
⭐️はまぁ半分で…
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