「低予算ながら上手く纏め仕上げたと感じます」ベートーヴェン捏造 The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
低予算ながら上手く纏め仕上げたと感じます
大昔、”アマデウス”を観たけども。この手の話はあれ以来でしょうか。
今日は、低予算ながら良くこんな面倒くさく難解な古典的イメ-ジになりがちな作品の「ベートーヴェン捏造」を見ました。
原作:かげはら史帆氏(ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく)
脚本:バカリズム氏
監督:関和亮氏
-------MC------
・ベートーヴェン役:古田新太さん
・シンドラー(忠実おバカ秘書)役:山田裕貴さん
・セイヤー(アメリカ人音楽ジャ-ナリスト)役:染谷将太さん
・ホルツ(晩年の秘書)役:神尾楓珠さん
・カ-ル(甥)役:前田旺志郎さん
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最初少し難解気味に人物相関が理解できず行くかと思われましたが
洋画で字幕だったら難しくなったでしょうけども、
そこは日本語 ある意味吹替(笑)。かつ登場人物が総て日本人顔。逆にこれで良いのかとは思いましたね。
会話や思ってる心内の心情理解は良く訳されてて分かりました。
この点はバカリズムさんの脚本の功績なのでしょうか。
決して過去作品風な おバカ路線には入らず、
あくまで原作ベ-ス?に忠実路線に徹したところは良かったと感じます。
”アマデウス”の時も感じたのですが、天才を描く時
どうしても内面をどう感じ どの様に切り出すのか表現が難しいと思うのです。
コミカル風に置き換える事でより人間らしく内面を描けたのではないでしょうか。
そういった点が評価かなと感じます。
洋画字幕で内容ベタで描かれてたら、BGMがクラシックですしね きっと熟睡してるだろうと思いました。
原作知りませんが、内容は非常に興味沸きました。
本気でドイツ、ウィ-ン、アメリカ合作で仕上げたら
中々?オスカ-狙えそうな作品素質では無いかと、そう思います。
(良かった点)
・あくまで学校の音楽教室内での 音楽の先生と生徒の話。
ココでの遣り取りが 決して総てを包み隠さずさらけ出す事(真実)が正しいわけでは無いとしているポイントが良い。セイヤ-が最後に取った行動がやはり善の行いとして取れるのではと思うのです。
確かに捏造したことはイケない事ですが、偉大なる音楽家を守り称えたかった訳で。親族内の事まで今更暴露する事がいいのかどうか。そう言う事ではないでしょうか。昨今のSNS問題を思うとそう感じます。
・誰を見てもクセ凄な役者陣。西洋の話なのに、キャスト全員日本人。
でも背景等はできる限り洋風仕立てで。
色々と画を工夫し普通なら金かかりそうな場面を低予算内で纏めているのが伺えます。その点は出来る事をやっているのがこちらにもその努力が伝わって来ます。
上手く纏めていったのかなとは感じました。
・俳優陣はメイン山田さんの頑張りどころ一筋って感じですかね。
あと、古田さんに染谷さんですね。悪乗りして無くて程々で良かったです。
(難点な点)
・脚本域の事ですが、時代を語るのに 18OO年~とか事前テロップ多過ぎと感じます。ちょっと技が感じられません。正確に描きたくてそうなったカモですが、荒くなっても良いと思います。観客はそんな数年毎の話は気にしてないと思います。
あくまで流れが大事で。それよりも その年代の時代象徴する背景的な物を同時に映した方がより一層印象を与えて分かりやすかったのではと思います。
ベ-ト-ベン楽曲がBGMでガンガン流れて
是非好きな人は
どうぞ劇場へお越し下さい!
こんにちは^ ^
原作未読、レイトショーで鑑賞したので年代テロップは余り印象にないですが…凄く分かり易く笑えましたw
キャラ強なキャストさん達が最高でした。肖像画を見ても古田新太さんのベートーヴェンしか頭に出てこない(°▽°)
おつろくさん
コメント有り難う御座います。
脚本バカリズムと載せちゃったから喜劇で面白いと思い込んでる人が多いようで。
彼作の良い味で纏めたってところでしょうね。
共感ありがとうございます!
確かにアマデウス以来の音楽系のアレな作品でしたね。私もアマデウスを観ているので、もっとドロドロしたものを期待していたかも知れません。
シンドラーの一人語りのパートで恥ずかしながら睡魔に襲われてしまい、危なく寝てしまうところでした。おっしゃる通り年代テロップは不要だと思いました。19世紀のヨーロッパと現代の日本の高校では見間違うところが1ミリも無いですし、いちいち区切らないで作品に没入したかったです。
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