「交響曲第5番の冒頭の意味は「運命はこのように戸を叩く」でいいんです(笑)」ベートーヴェン捏造 邦画好きさんの映画レビュー(感想・評価)
交響曲第5番の冒頭の意味は「運命はこのように戸を叩く」でいいんです(笑)
この映画を見ている最中に「アマデウス」を思い出しました。「アマデウス」はもちろんいろいろな資料をもとにして描かれたフィクションですが、正直言えばモーツァルトがどんな奇人変人であっても、その「仕事」が素晴らしければ評価は全く変わらないということです。この「ベートーヴェン捏造」も主人公であるシンドラーは名プロデューサーであり、彼の捏造したベートーヴェン像もどこまでが本当でどこからが嘘かなど、ベートーヴェンの仕事の内容から言えば正直どうでもいい話なんです。
モーツァルトやベートーヴェンの「仕事」と比べるのはちょっと変かもしれませんが、昨今の日本の芸能界では彼らのなしえた「仕事」の評価よりも、そのプライベートな問題で干されたり、作品がお蔵入りになったりします。日本の芸能界やマスコミはスポンサーがあってこそのもので、そのスポンサーが最も恐れる我々消費者のクレーム等による不買運動等がある限り、芸能や文学などの「作品」はいろんな足枷があるままです。
もちろん法に触れる犯罪者は糾弾されて然るべきですが、モーツァルトやベートーヴェンがどんな奇人変人であっても、その「仕事」を評価すればいいわけで、彼らの人となりは「そんなの関係ねぇ」わけです。日本だけではなく世界中の現在の芸術がその作品だけで評価できる風になればいいですね。
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