「コメディに振り切って欲しかったけど無理か〜」ベートーヴェン捏造 ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディに振り切って欲しかったけど無理か〜
2025年劇場鑑賞246本目。
エンドロール後映像無し。
この映画は史実に基づいています〜的な文は出ますが字ちっちゃくて読めない!
最初ヨーロッパ人を日本人が演じると知って、えーと思いましたが、テルマエ・ロマエもそうでしたし、ベルばらもああ無情も日本人で演じられてますし、舞台だとポピュラーなのに気づくと抵抗なくなりました。後、音楽教師が生徒に話すという設定なので、その生徒が頭の中で知っている大人に置き換えていると思えばより納得です。
前半はイカれたファンである秘書の暴走コメディとして笑えたのですが、後半は笑うより狂気を感じる構成になっています。多分前半は生前のベートーヴェンがツッコミ役になっていたのが、死後(映画に関係ないですけど死後の反対が生前って考えたらおかしくないですか?生まれる前になっちゃってるし、正確には死前では?とふと思いました)に出てくるベートーヴェンは全てを受け入れる存在になってしまったのが理由なのではと思います。最初ベートーヴェンは古田新太じゃなくて佐藤二朗がツッコミまくったら面白いだろうなと思いましたが、あの意地悪な感じは古田新太の方が適役でした。まぁ山田裕貴と佐藤二朗だったら「爆弾」になっちゃうか。
できたらコメディでなんとか振り切って欲しかったなぁ。バカリズムが脚本と聞いてそこを期待した人多いのではないでしょうか。
ちなみにブラックショーマンを観てすぐこの映画を観たので冒頭でいきなり生瀬勝久出てきてさっき観たよ!と思いました。
染谷将太の最後らへんのシーンは良かったですね。
後、劇中でたびたび第九の歓喜の歌が聴けるのですが、マイケル・ジャクソンやビートルズも音楽史に残るヒットメーカーだけど、やっぱり人類史上最大のヒット曲って歓喜の歌かもなぁと思いました。
言わんとされる事はよくわかります。
ほぼ、かげはら史帆 さんの3刷された原作に忠実ですからね。
松竹の宣伝の仕方が誤解を招き良く無いですね。
音楽ファン、ベートーヴェンファンにはとても面白い内容かと。
何より上映中、ベートーヴェンの美しい音楽に浸れるのもすはいかと。
このまま外国でリメイクされると面白いかも。
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