「ベートーヴェンを聴きながら毒を浴びる」ベートーヴェン捏造 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
ベートーヴェンを聴きながら毒を浴びる
バカリズムの毒が散りばめられていて面白い。
シンドラーが秘書として関わった晩年のベートーヴェン。小汚くてわがままなオヤジは、子供向け伝記で知った苦悩するベートーヴェン像とはかけ離れている。
大人になってみると、世の中に出回っている伝記の類は、脚色が当たり前だと知ることになる。だけれども、読み物として面白くない伝記は手に取りたくない。そこに伝記作家の筆が発揮されることになり、良きにしろ悪きにしろ、物語として読者を惹きつける方向に仕上がる。
こういった伝記の宿命は、バカリズムは百も承知。「シンドラーがベートーヴェン像を捏造することは普通じゃね」というスタンスで、周りの人間もバカリズムフィルターでカリカチュアしまくる。
日本の俳優が演じることによって、より人物像が捉えやすくなっているし、交友関係も頭で理解しやすい。
ベートーヴェンの素晴らしき音楽を聴きながら、毒を浴びるのも乙でございます。
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映画LOVEさんのコメント
2025年9月21日
こんにちは^ ^
大音量な第九で禊がれましたorz
バカリさん流な分かり易くて面白い作品でした。古田新太さんの手のベタついた小汚いオッサンなベートーヴェンならコーヒー豆60粒数えてそうで…鍵盤の数にもうるさく言いそうw
山田裕貴君の健気なシンドラーなら分かる気しますw
おつろくさんのコメント
2025年9月20日
共感ありがとうございます!
シンドラーがドMの変態だったとしても、自分を犠牲にしてまで奉仕したくなるくらいベートーヴェンは魅力があったんですかね? だとしたら捏造・改竄してまでベートーヴェンを持ち上げまくった伝記を出版する動機が理解できますね。
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