「真実を伝えることの「正しさ」とは」ベートーヴェン捏造 吹雪まんじゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
真実を伝えることの「正しさ」とは
コメディを観に行ったはずが…何やら深いメッセージを受けた、不思議な作品でした。
過去の偉人の伝記などが正しいかどうかは日本でも話題になりますよね。不確かだからこそのロマンがあると思うし、新たな解釈で本が出版されたり、映画化されたり…。本作はそんな歴史の曖昧さをテーマにした作品。
思ったより真面目だなぁ、というのが正直なところ。いや、ベートーヴェンが生きている前半部分は結構笑いどころもあって、ちゃんとコメディしてたんですが、後半になるとなんだかシリアスな展開に。
本作は、後半のシンドラーの狂気とも捉えられる、敬愛するベートーヴェンの美化に奔走する姿こそが描きたかった部分だったかと思います。真実を全て語る必要があるのか?彼の評判を落とすような伝記を残しても誰の為にもならないのではないか?偉大なる音楽と共に偉大なる作曲家として評価されるべきではないか?シンドラーの暴走は倫理的な問いに発展していきます。
コメディとして観たら、もう少し笑いどころが欲しかったかな、とは思いますが、思いもよらぬメッセージ性はなかなか深いなぁと唸ってしまいました。
ラスト、生徒と先生の対話で終わるのも面白かったです。これは現代に通ずる普遍的な問題であると思わせてくれるオチでした😊
ノーキッキングさん、コメントありがとうございます😊
そうだったんですね!ニーチェは発狂エンドで「らしい」終わり方だなぁって思ってました…(笑)バカリズムでやって欲しいですね、色んな偉人の「利にならない」実話ベースの作品🤣
まあ、伝記には載せないのでしょうがベートーヴェン、ニーチェは病理学では有名な梅毒患者です。ビョーキが作品にどんな影響を及ぼしたか、バカリズム脚本で観たかったのですが………
共感ありがとうございます!
バカリズム脚本ならもっとコメディー感満載のはずなのに、予告映像で笑う要素が隠し味程度なのが不思議でしたが、通して観て納得出来ました。
バカリズム的には、現代にも当てはまる普遍的な問題を提起したかったシニカルな作品だと言えるでしょうね。
おっしゃるように 実は史実とされている歴史の真実 メッセージ作品でした。
私もコメディ見に行ったのに 不思議作品でした。写真も無い 日本の明治維新以前に思いが・・
いいねコメントありがとうございました😊😊同感です👍。
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