劇場公開日 2025年7月4日

「少年漫画を地で行く熱いグループ」JO1 THE MOVIE 「未完成」 Bon Voyage MAMAムビさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 少年漫画を地で行く熱いグループ

2025年7月7日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

デビュー後すぐコロナ禍に突入し活動を制限されたJO1。前作ではデビューから初有観客ライブまでの道のりをテンポ良く見せてくれました。変にお涙頂戴の演出はなく、ただリアルで等身大のJO1メンバーを追っているだけなのに少年漫画を読んでるような、そんな爽快さがあります。それほど彼らには良くも悪くも"逆境"が付いて回る。各々が悩みながらも正解を探し、与えられた課題をこなし、雲を掴むような活動でファン(JAM)との絆を深めていく。メンバーである金城碧海の活動休止から復帰を経て更に団結力の増したグループの成長物語だったのが前作までの軌跡でした。
今作ではメンバーが確実に大人の考え方にシフトしたように感じました。ただがむしゃらだったデビュー直後のJO1とは違い、世間にはたくさん彼らと同じようなグループが溢れ、ファンとの対面イベントもたくさん行われていく中で、もうコロナを言い訳には出来ない、他のグループとの差や、自分達らしさとは何か、Go to the TOPの意味を各々が独自に捉えながら11人で活動していく事の根本的な価値観を共有し、日々愛情いっぱいに素直に生きている11人の主人公達を見せてもらい、感動もするけど純粋に彼らの夢を応援したくなるそんな少年漫画を地で行くような熱くて純粋な青年達の嘘のない物語です。

私はオーディション中からのファン(JAM)なので、アウェイだった環境から東京ドームまで行った彼らの姿を見るだけでも泣けますが、Go to the TOPの意味も知らない、JO1という名前もどう読んだらいいかわからないくらいの人達でもきっと今作「未完成 Bon Voyage」を通して熱く純粋な気持ちになれるそんな力を持った作品として堂々とお勧め出来るなと思いました。

今作が公開される直前メンバーの一人による不祥事が公になり、世間の不祥事に対するイメージと事務所の捉え方の重さが異なってしまい、当該メンバーに対する処分の甘さがとても残念だったので☆を4つにしました。
件がなければ更にプロモーションに力を入れられたのではという惜しい気持ちがあります。それほど、自信を持ってお勧め出来る質の高いドキュメンタリー作品なので、悔しさはあるけどたくさんの人が鑑賞してくれたらいいなという気持ちでレビューを書かせてもらいました。

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MAMAムビ