「芸のためなら悪魔に魂を」罪人たち ばとーさんの映画レビュー(感想・評価)
芸のためなら悪魔に魂を
ホラーは守備範囲外なのでスルー予定だったが、漏れ聞こえてきる評判が良いので急遽鑑賞。いや観ておいて良かった。ホラーでありながら音楽映画、人種差別プロテスト映画、かつ芸能映画というてんこ盛り作品でおナカいっぱい楽しめた。
前半の、酒場のスタッフを集めていくプロセスは七人の侍っぽくもあり、また登場人物たちの関係や背景がさりげなく説明され上手い作り。
中盤からの急展開は、監督が認めるようにタランティーノ&クルーニーのあの怪作リスペクト。熱いジャズに合わせて「呼び寄せられたモノたち」が踊り狂うシーンは白眉。
最悪の夜が明けてお約束のシーンで終わるかと思いきや、さらにそこからひと波乱あり、最後は鬼滅の煉獄さんと鬼の問答みたく終わる余韻の残るエンディングでした。「国宝」にもそんなセリフがあったが芸を志す人間にあの誘いは抗い難い。
ところでラスボス初登場シーンは結構明るかったけどあれはセーフなのか?(煙は出てはいたが)
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