劇場公開日 2025年10月24日

「彼らが生きた証が、そこにはある」愚か者の身分 マルホランドさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 彼らが生きた証が、そこにはある

2025年10月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

驚く

ネタバレ! クリックして本文を読む
マルホランド
マルホランドさんのコメント
2025年10月29日

ひなさま
返信ありがとうございます。

言われてみれば、確かに映画のラストで見える川はきらめいていましたね。

きっと「おばあちゃんの味」をいつまでも覚えていたのは、その当時の思い出がタクミにとっての原風景だったと思います。

たとえ大金を手にしなかったとしても、そこが狭い家だとしても、雨風しのげて誰かと温かい食事にありつけること。

それこそが彼が望んでいたことなのかなあ、と思いました。

おそらくタクミたちはあのあと逮捕されて罪を償うと思いますが、出所したらまた3人が再開できるといいなと思いますね。

実は原作を読まずに映画を鑑賞したのですが、読んでみたくなりました。続編が作られるのは嬉しいですね!教えてくれてありがとうございます!

マルホランド
ひなさんのコメント
2025年10月28日

マルホランドさま
コメント返信ありがとうございます😙

「川」で思い出したのがタクヤの台詞、「知ってるか?アジってドブ川でも釣れるの」

鯵の料理と言えば、お造り・干物・塩焼き・アジフライ。煮魚は、お酒や生姜で魚の臭味を消す料理。
タクヤがおばあちゃんの味と言うアジの煮付けは、鮮度が落ちて安く売られていた魚か、兄弟が汚い川で釣ってきて料理していたか…

ラストでマモルが見つめる川は、光でキラキラとキレイな水に見えました。
タクヤからのメールの通り、都会を離れてやり直すんだなと思いました。

原作者は初号試写を観て、「3人は誰も死んでいないので彼らの未来を書きたくなった」と、続編「愚か者の疾走」が11月11日に出版されるそうです🫡

ひな
マルホランドさんのコメント
2025年10月28日

ひなさま

こちらこそ共感ありがとうございます!

ベストレビューと言ってくださり、とても光栄です!

本作で象徴しているものがもう一つあって、それが「川」だと思います。

何かの縁であの三人は結ばれた。それはまるで水の流れのように繋がっているような気がします。

今思えば、冒頭の川に流れたシャツが流れていった先に捨てられた自転車があってそこに引っかかっていた描写は、マモルとタクミの関係性を暗示していたのかもしれませんね。

川って日本各地にあって、どこかでつながると思うんですよね。その水の流れが人と人を結ぶ「縁」のようとも捉えられる。

そう考えると、冒頭のおとり捜査官が最後に出てきたのも、何かの縁で結ばれていたのかもしれませんね。

マルホランド
ひなさんのコメント
2025年10月27日

マルホランドさま
共感ありがとうございます🙂

レビューの最初から最後まで、まるっと引用して共感させてほしい、と心から思います。
『宝島』と同様に、マルホランドさんのこのレビューが、私にとってのベストレビューです。

メインキャストの北村匠海さん&林裕太さん&綾野剛さん、永田琴監督、森井輝プロデューサー、脚本の向井康介さん、全員グッジョブでした。

最後の刑事がパパ活焼肉の囮捜査官だったのは、最高の伏線回収でした。
「賢者の贈り物」のようなラストと、エンディングの「人間讃歌」に泣きました🥲

ひな