劇場公開日 1986年2月8日

「最恐タッグ」クリープショー どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0最恐タッグ

2024年9月8日
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鑑賞方法:VOD

怖い

スティーブン・キングとジョージ・A・ロメロ、二人の巨匠が組んだオムニバスホラー。面白さを約束された作品でしたが、さすがでしたね。そこらのB級ゾンビ、ホラーとは違う、深みすら感じさせる見応え満点のオムニバスでした。

少年が夢中になっている俗悪ホラー・コミックの世界が再現される…という設定で、この少年のお話はプロローグ、エピローグで観れます。作品と作品との繋ぎの部分であったり、作中の部分的にも、設定を活かした演出が非常に挑戦的で面白かったです。

各話非常にテンポが良く、難解さは皆無。「感じさせる怖さ」より「見せる怖さ」を重視させたかのようなわかりやすい内容です。俳優達の演技も素晴らしく、特に2話目の植物人間の「そうはならんやろw」という展開に説得力を持たせた演技には感心しました。なるほど、そういう見せ方があったかと。…これ…キング自身が演じてるってマジ…!?

ゾンビはさすがのロメロ。造形、メイクの完成度には安定感があります。そして照明を活かした演出も面白かったですね。ボリス・カーロフが出演していた「ブラック・サバス」もそうでしたが、B級ホラーならではの演出という感じがして大好きです。一歩間違えるとギャグになりそうなところを踏ん張ってます。

これだけベタ褒めしといて星4?なんで?と思われたかもしれませんが、最終話でマイナス星1です。大嫌いなGがメインのお話で、スマホで観ていたのですが思わずスマホをぶん投げてしまいました。なので最終話のみ未鑑賞。というか絶対に観ない。悪趣味にも程がある。こればっかりは許せん。

吹雪まんじゅう