兄を持ち運べるサイズにのレビュー・感想・評価
全162件中、21~40件目を表示
家族愛の金太郎あめ
単純な質問ですが家族とは何ですか?
関係の締めくくりは美しく
うその裏側、うそを許せない裏側
柴咲さんもオダギリさんも満島さんも、とてもよい年齢の重ねかたをしているなあと思った。無理している感(無茶している感)がなく、自然体にみえてとてもよい。
しかし生活保護の審査がされていたということは、あの子の環境を行政も把握していたと思うので、生前からなにかしらの支援はできなかったのだろうか、とちょっと思いました。
主人公がすこし冷たいというか、他者への思いやりのない感じに描かれていて、それでいてちょっと過剰なくらい嘘に敏感なところもあったりして、なんだかんだでいちばんこじらせていて、それはたぶん幼少期の環境なども影響していると思われ、いやもう子どもっていうか人間育てるのってほんとおそろしいわ、とあらためて思う。
『文章で思考する』タイプのひとのあたまのなかをとてもうまく視覚化していて、とてもよかったです。
作家の記憶を追体験する映像表現と、家族の「嘘」の優しさ
絶縁状態だった兄の死。一見すると、迷惑ばかりかけていた兄の存在は残された者への「呪縛」のように思える。
しかし、物語を通して感じたのは「家族とは支えることであり、呪縛ではない」というメッセージだった。
タイトルにある「持ち運べるサイズ」とは、物理的な話だけでなく、苦難や重い荷物を分け与え、残された者たちが自分も担ぐ(シェアする)ことを意味しているのかもしれない。
■「嘘」と「知らない顔」
劇中で浮かび上がる「なんで言わなかったの?」という問い。兄には妹も知らない顔があったが、そこでつかれていた嘘や沈黙は、決して悪意ではなく「相手を守るための嘘」だったのだと感じる。
知っているようで知らない顔がある、その多面性を認めることが供養にも繋がるのだと思わされた。
■作家の視覚を再現した演出
主人公が作家である設定を生かし、頭に浮かんだ言葉が文字として画面に現れる演出が印象的だった。「見たことや体験したことを常に書き留める」という作家の習性が視覚化されており、観客は作家の記憶を追体験しつつ、思考が生まれるリアルタイムな瞬間を共有できる面白い試みだと思う。
■震災のメタファーとしての「片付け」
舞台が東北であることは、この映画の裏テーマを語る上で重要だと感じる。
足の踏み場もない兄のゴミ屋敷。散らばった空き缶や資材を黙々と片付けていく姿は、どこか「震災の後片付け」と重なって見えた。
「場所に記憶が宿り、想いが宿る」。吸い殻一つでも、それを見れば兄の姿が蘇る。部屋(過去)を片付ける行為は、散らかった感情を整理し、喪失と向き合うプロセスそのものであったように思う。
確かに持ち運べるサイズになるね
お骨になったら。
えーーっと、お久しぶりなのにいきなりですが。。
皆さんは汚部屋の片付けをした事はありますカァ??
ちょい散らかっているレベルではなく、本作の様な業者レベルの"汚部屋"デス。
アタシはですねぇ。。
今までに実弟x3回、義理実家x1回の計4回は喰らっとるんですよ!
そして弟の4回目を!ナウです!!
くっそーーーー!!
もう涙も枯れましたorz
兄のあの部屋は私的にレベル6。
義理実家はレベル9でしたww
はい、も〜笑っとけ笑っとけ!
で、弟の汚部屋今回はレベル4の掃除もよーやっと見通しが経ち、映画館へファラウェイ!
「ナイトフラワー」観たいんだけど今のアタシにコレ、ぴったりなんだろーな〜って思って
こちらを先に観ました死んだ魚の目で。。
レイトショー貸し切りでした(°▽°)
予告も観た記憶ないけどタイトルからして
「そ〜ゆう話し」なんだろ〜なーって察しが付いていた本作。
家族って。。
何なんでしょーーねーー(棒)
私は今は結婚もして子もいて自分の家族を持っていますが、親としての年月より、自分が子として在る年月の方がまだ長いし、親も元気なので、感覚としては大人子供に近いのかもしれないという自覚あり。
外食に行くと支払いをさせてくれない父には未だご馳走になりっぱなしだ。
だから申し訳無さもあるし心配もかけたくないので、今回の様な弟関係の面倒な案件アゲインな時は、極力親には知られずにやっつけようという気持ちが働く。
だからお姉ちゃんに変身!
お姉ちゃん発動!
弟は兄の様にちんではいないので、毎回本人に直接怒りをぶつけながらの作業になるので、まだ気持ち的には楽なのカモ。。って思って観ていた。
私もある事がきっかけで弟と距離を取っていたのですが、今回の様な面倒な事態に陥っている彼を見て、やっぱり頻繁に連絡するべきだったかもと自分を責めたし、後悔やら怒りやら訳の分からない感情になっている。
だから疎遠だった、しかも嫌いで連絡を無視していた兄の急死を知らされた理子の気持ちを考えると心が痛んだ。
だってさ、ちんだ人は最強(°▽°)
理子の様に自分を責めたり後悔の気持ちが湧き上がるのもわかる。
ストーリーとしては結構えぐられる部分が多かったけど、兄のキャラが嫌いになりきれない、、いや、嫌いだわw
だけど、ユーモラスで深刻になり過ぎていなかったから何だか暖かかった。
理子も加奈子も満里奈もこの状況を通して
それぞれが、兄という存在としっかり決着を付けてさよなら出来た事、前に進めた事が嬉しかった。
良一の明るい未来も想像出来た。
ゴミをどけたテーブルの上や畳が綺麗過ぎて"美術さん、仕事甘いな"って思ったけど(実際はカオスでーす♡)
何だかずーーっと鼻ツーーンとしてた。
シンクロし過ぎな所が多かった。
「でっちあげ」バストン!の最強モンペとは全然違う役所のコウちゃんがとっても良かった。
時々安田成美さんに見えた。
ひかりちゃんもこれまであんまり見なかった役所でしたが、細かな芝居がやっぱり巧くて流石でした。
そんな2人が演じた理子と加奈子の距離感が素晴らしま♪
"着替え途中"は出来過ぎだが笑ってしまったし、斬新すぎる分骨!ww
でもあの兄ならあの分骨が似合うし、不謹慎には思わなかった。
何なら理子、加奈子満里奈から愛を感じた。
(きっと良一は後でびっくりw)
満里奈が管理人さんに父の事を謝罪するシーンと駅での理子家族のシーンが特に好き。
旦那さんも息子2人も理想的過ぎるw
兄からのメールは"嘘"ではなかったし、何だかんだ鑑賞後は暖かい気持ちになったけど、、、
私には
"家族は支えであり、呪縛、、"
だなまだorz
あ。
汚部屋清掃業者は
「断捨離パラダイス」がおススメです(^。^)
みんなでイマジナリー兄ちゃん
等身大パネルを抱えるポスターとキャストに惹かれて鑑賞。
ダメ兄貴の死後処理をする4日間の話。
3人ともコミュ強で、7年ぶりのギクシャクとかなく進むのはストレスがなくていい。
しんみりしつつもしっかり笑わせるのも見事。
(“着替え中と“分骨”のところは意表を突かれてめちゃくちゃ面白かった)
それにしても、あまりにもな惨状をイヤな顔せず手伝ってくれる満里奈ちゃん、いいコだな。
冒頭でさり気なくTV消したり、息子2人もめちゃくちゃ出来たコたちなんだけど。
反面、大人は子供っぽく描かれてたのが印象的。
粗筋からは「実は良い人でした」とか「事情がありました」になりそうだが、然にあらず。
過去のエピソードはヒドいものが大半。
メールに嘘がなかったにせよ、働かず不摂生を続けて悪循環に陥ったのは自業自得だし。
みんなが幻視するのは「自分が会いたい彼」でしかないので、都合よく美化されてるだろう。
加奈子の去り際の台詞からも、それが分かる。
愛嬌のあるイケメンなら、ダメ人間でも2回も結婚して子も成せる、という理不尽を感じた。笑
あとは、死んだもん勝ちか。
プロポーズの言葉が明かされなかったのは残念。
全体的に間延びも感じたので、亀のエピソードなど削ってもう少し整理してほしかった。
「いい話…かなぁ?」という半端な印象でもあるが、遺されたみんなが前に進めればそれでいいか。
理子の服や満里奈の制服、良一のスニーカーなど全体が青基調なのは何か意図があるのかな?
⭐︎3.9 / 5.0
ダメ人間、苦手~
................................................................................
オダギリは昔からテキトーで嘘つきなダメ人間だった。
でもそのダメさ故に母から強い寵愛を受けており、
生真面目な妹のコウはそれに嫉妬して育った。
オダギリは成人後もダメダメで仕事が続かない。
で母やコウに嘘をついては金を無心する・・・
母が末期ガンになると母を見捨てる・・・ダメ全開。
二度の結婚に失敗して離婚し、何故か息子の親権を得て、
散らかり放題の汚部屋でその息子と2人暮らし。
そんな兄が病気で急死、コウは兄の元嫁ひかりと共に宮城へ。
そこでオダギリの息子と共に兄ゆかりの地を巡ったりする。
オダギリの息子はひかりに引き取られて終了。
................................................................................
まず思ったのが、女優2人の演技が素晴らしい。
感情が伝わって来て何度も泣かされた。さすがやな。
ただオダギリの役が、全く感情移入できんキャラ過ぎた。
いるいる、こういう陽気で自分勝手な、自由過ぎるヤツ。
放っておけない雰囲気で、何故か人気者やったりもする。
昔からそういうヤツが嫌いやった。一種の嫉妬もあった。
おれもコウと同類の生真面目さを強く持った人種やから。
印象深かったのは、女性2人のこんな感じの会話のシーン。
ひかり:オダギリは嘘をつこうとしてつくことなんてない。
言う時は本気で言ってる、それが結果的に嘘になるだけ。
コウ:結果的に嘘になれば、それは単なる嘘つきでしょ。
おれは100%コウの意見を支持する。
ってか嘘をつこうとしてつくヤツよりもタチが悪いよ。
正直だけど吐いた言葉に無責任・・・それって最高に悪質。
このオダギリは、確かに悪い人間ではない。
でもやっぱり自業自得で、身を滅ぼして当然やと思う。
なのに死後に美化される傾向には少し違和感があった。
ラストのひかりの一言で一気にスッキリしたけどな。
オダギリは貧乏やけど幸福やったとでも思ってる?
それはあり得ない、ただの不幸だよ的な一言な。
でもそれと同時に、この映画が何を言いたいのか、
オダギリを肯定したいのか否定したいのか?
それが分からんくなった。おれは100%否定派やけどw
家族の“ほどけていく気持ち”を静かに描いた物語
突然の訃報をきっかけに、長いあいだ距離を置いていた兄と向き合うことになる主人公・理子。その姿を見ながら、「家族って、こんなふうに簡単には割り切れないよね」と静かに胸が締めつけられました。
大きな事件が起こるわけではなく、淡々とした時間が流れていくのですが、その中に“生きていた証”や“すれ違いの痛み”がにじんでいて、気づけば感情がゆっくり動かされていきます。
とくに印象に残ったのは、散らかった兄の部屋の片付けを通して、理子が兄の知らなかった一面を少しずつ知っていく場面。重たさと優しさが入り混じっていて、自分の家族のことまで思い返してしまいました。
スローテンポな物語なので、じっくり味わうタイプの作品が好きな人向けではありますが、“わだかまりのほどけ方”がとても丁寧で、観終わったあとにそっと心が温まります。
家族に対する感情って、うまく説明できないけれど確かにそこにある――その曖昧で複雑な気持ちを優しく描いた、とても静かで余韻の深い作品でした。
その兄は存在した
好きな邦画『湯を沸かすほどの熱い愛』や『浅田家!』の中野量太監督の5年ぶりとなる新作なので鑑賞。
人によっては好き嫌い分かれるかも知れない作風。主人公が作家だけに、心情がタイプライターされる。
村井理子が自身の体験をもとにつづったノンフィクションエッセイ「兄の終い」の中のセリフが今作のタイトル『兄を持ち運べるサイズ』になっている。
と言うことはホントにいたのか、、、あの兄貴。
今回 "親" を演じた三人、柴咲コウ(本名:山村 幸恵)も44才、オダギリ ジョー(本名:小田切 譲)も49才、満島ひかりも40才だ。
しかし表情豊かな満里奈役の青山姫乃(nicola専属モデル)、良一役の味元耀大(呉美保監督に『ふつうの子ども』で抜擢)など若手の俳優が育っているのも感じる1本。
内容が薄い
ふぅ〜
観終えて吐息が漏れた。
この感じが何度続いているだろう。
ちょっとしんどくなってきた。
ラストの方で怒涛の4日間とか言ってたが、は?
この程度で?
原作者の実体験らしいが、単なる自己満の日記としか思えない。
ユーモラスなところがあるわけでもなく、感動的なわけでもない。
そもそもオダギリジョー演じる兄がクソでしかなく、全く感情移入できない。
それをなんとか良さげに誘導しようとするのは、感動巨編にするためか?
大いに鼻白んだ。
原作者は存じ上げないが、この原作自体の評価は高いのだろうか。
少なくとも私は手に取る気にはなれない。
それに蛇足ながら、句点多すぎない?
最近、ネトフリのドラマを観ている。
最近観た映画より数段おもしろい。
若者は映画を観ないらしいがさもありなん。
プロジェクターを買って自宅をホームシアター化して
アマプラやネトフリのドラマを観た方がいいのでは?と感じ始めた。
迷惑な兄も思い出すと、とってもいい兄になってたりする。誰にも共感できる、ちょっといい話。
疎遠だった兄の突然の訃報。
遺体を引き取りに行く妹は、道すがら過去を思い起こす。
荼毘に付された兄は、持ち運べるサイズになった。
冒頭からめちゃくちゃ嫌で厄介者の兄だが、母親からは愛され嫉妬していた妹。
久々に普通の人役の柴咲コウの少し天然であったかい演技が、とってもいい雰囲気です。
ちょっと控えめで甘えん坊っぽい「妹」という感じがよくでてます。
対する兄のオダギリジョーが、そのユニークなパブリックイメージにちょっと近い?(失礼)役柄で、いかにもぴったり。
回想シーンでのリアルな兄は、本当にしょうもなく、迷惑かけられて嫌われるのも至極当然。
しかし、終盤、みんなが思い起こす「いい部分のイメージ」の兄には泣かされる。
誰にもあるような感情、家族への想いをうまく描いていて、いい話でした。
脚本とキャストで決まるらしい。
普遍的なテーマ
人はいずれ死ぬ、という普遍的なテーマを感じた。
クズ兄に振り回された妹と妻や子達。
オダギリ・ジョーさんのクズっぷりが実に板についている。
「湯を沸かすほどの熱い愛」と同じ中野量太監督。
コメディタッチであるにも関わらず、あちこちで笑いと涙が交錯するような作りにも関わらず、私はこうやってジタバタしていても人はいずれ皆死ぬし、人生って短いとか、その儚さとか悲しさを感じてしまった。
結果、人の一生はその人だけのものだし、だとしたらやはり今日を精一杯生きねばならないだろうとは思えた。
精一杯は無理だとしても、死ぬまでは生きるしかないし。
役者さん達は皆さん適役だと思った。
子役さんも上手。
ラストシーンは特に印象に残った。
突っ込みどころは沢山ある。
でもあえて突っ込まないで、流していい作品なんだと思う。
全162件中、21~40件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。












