にもかかわらず

解説・あらすじ
「イタリア映画祭2025」(2024年5月1~6日=東京・有楽町朝日ホール/5月10、11日=大阪・ABCホール)上映作品。
2024年製作/88分/イタリア
原題または英題:Nonostante
「イタリア映画祭2025」(2024年5月1~6日=東京・有楽町朝日ホール/5月10、11日=大阪・ABCホール)上映作品。
2024年製作/88分/イタリア
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2025年4月19日「にもかかわらず」がエンドロールのキャストのそれぞれの名前に付いていたので意味が分かった。死んではいない、生きてはいるけれど覚醒していない、病院での仮死状態。そういう状態「にもかかわらず」、意識があって動き回れて同じ状態の仲間とは話せて遠足に行ったりできる。そういう死生観、人生観は新鮮だった。意識はなくても死んでなければ動けて話せて笑えて恋に落ちることができるんだ!
日本人はどうだろう?アルツハイマーになったら・・・という心配はあるが、集中治療室行きになりその後仮死状態が続いている。その時は?については自分は殆ど考えていない気がする。
彼らは違う。仮死状態「にもかかわらず」自分達は意識があって病院のベッドで眠る自分とそんな自分を見舞いに来る家族を見ることができる設定。彼らは仲間意識があってそれなりに楽しんでいる。だからそんな中で知り合った仲間との記憶を忘れるのをとても怖がる。死んでしまえばいい、でも下手に生き返ってしまうとその仲間との楽しかった日々を忘れてしまう、それが悲しい。どんな状態でも人間が好きで人と繋がっていたいイタリア人らしい、と言っていいのか?
マスタンドレア監督も自分の父親の死がきっかけで脚本を書いたんだろう。愛する人が亡くなったらいろいろ考える。それだけは古今東西、同じだ。(イタリア映画祭2025)