脱走のレビュー・感想・評価
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映画としての完成度は申し分ない上に画の切り方が面白い!
自分は韓国映画などは一切見た事無かったのですが、この映画は予告編を見て画が何か独特な切り方をしている風に感じて見に行きました。
結果として大当たりの大満足でした。
まず前提として映画そのものの完成度は非常に高いです。後述する画の切り方の他にも脚本はまったくだれず、緩急緩急がしっかりと続いています。
引きも完璧で。長ったらしく序章をやったりはなく、もう本当にパッパッパッという形で観客に見せるという事を意識してしっかり脚本が作られているなと感じました。
音楽に関しても非常に完成度が高く、映像のテンポに合うようにしっかりと組み込まれていて作品としての一体感を感じました。
俳優陣の演技もバラエティー俳優とかじゃなくて(自分は韓国の俳優さんをあまり知らないのであくまで主観です。)没入感のある演技をしてくださった一流の方々だったと感じました。
そして、自分がこの作品を何よりも推したいのはこの映画の恐らく独特ともいえる画の切り方です!これが自分には何よりも面白かった。
あくまで主観的な感想になりますが、この映画の画の切り方は実写映画の切り方というよりは恐らく漫画やアニメといった作品の切り方に近いと感じます。
予告編を見てもらえれば分かりますが、(ネタバレではなく予告編にある映像で例えます)例えば追っ手の捜索隊が森の中で捜索するシーンで一列に並んで一斉に銃の構えを移動するといったシーンがあったりします。自分の体験だと、なかなかこういう風に実写で画を切る人はいないと感じました。
一般的な実写の切り方で言えば、追っ手を後ろから撮ったり前から撮ったりして緊迫感を演出するものだと思いますが、この映画ではそのようにあえてリアルさを捨てて(恐らくいくら北朝鮮兵士であっても森の中で一斉に整列してそのように人を探す事はないのではないかと思います)映像の一種の記号化というか、有り体に言ってしまえば漫画やアニメで多用するような伝える為の画みたいな画の切り方をしているように感じました。
主人公の脱北シーンでも、主人公のアップを多用するよりも常に広く右側から撮り続けるといった画が多用されており、これは実写映画ではなかなかみない画だと思わされるのと同時にこの映画ではそれがしっかりと活きていて作品の緊迫感や独特の雰囲気を作り出す事に成功しているように思います。
北朝鮮兵士の脱北するというある種単純で単調な話を、シナリオ、テンポ、音楽、画の切り方という映画そのものの要素を使って表現しきった「傑作!」と自分は感じました。
とてもよかったです!
韓国映画の真骨頂
優しい嘘。
除隊間近の軍曹ギョナムが韓国へ逃げようと脱北を計画する話。
脱走計画が部下ドンヒャクにバレ、綿密に調べた脱走ルートの地図を奪われたが失敗するドンヒャク、失敗の場に居合わせたギョナムも銃殺刑かと思ったが、幼馴染みでもある保衛部小佐ヒョンサンから幸か不幸か「脱北者捕らえた英雄」と祭り上げられ計画が狂うギョナムだったが…。
超ドシンプルで分かりやすくて面白い!
あの脱走ルートの地図は完成までにどのくらいの期間を費やしたのだろう、銃殺免れ幸か不幸か直属の部下とか想定外な展開と観てる側としては面白い。
計画成功までもうちょっとでの“底無し沼”、境界線手前で撃たれて残念な展開と思ったもののホッとした。
脱北してから1年後、脱走中は鬼の形相だったギョナムだったけど、普通の生活を手に入れあんなにも優しい顔に変化してく表情部分もよかった。作品としても面白い!観てよかった。
脱北映画ですが、結末が読めてしまうのは仕方ないか!
かつて朝鮮半島の南北軍事境界の板門店で北朝鮮兵士が韓国側に逃げ込んで撃たれる事件が起きました。
脱北には命の危険が伴うことは昨年のビヨンドユートピアと云うドキュメンタリーでも見ました。
今回は飽くまで映画ですので現実とは乖離しているとは思いますが、ストーリーはほぼ想定していた感じでした。
兵役中の北朝鮮の軍人が脱北を試みようと奮闘する北朝鮮目線の作品。 本年度ベスト級。
国家に忠誠を誓う軍人と自由を求め脱北を試みる兵役中の軍人の熱い作品って感じだった。
ただ脱北を試みる作品と思いきや、色んな出来事が満載で楽しめた。
軍事境界線を警備する兵役中のギュナム。
脱北を計画。
脱走する準備として夜な夜な施設を抜け出し兵舎の周辺に埋め込まれた地雷の位置を地図に印し脱北のタイミングを図って行く感じ。
大雨が降ると地雷の位置がズレてしまう設定。
大雨が降る前に脱走を決行する展開。
北朝鮮の追手の人数がハンパ無い!
夜中に脱走兵を追う兵隊達が持つライトの数が凄かった。
脱走したギュナムを追う少佐のヒョンサン。
かつては幼馴染みだった2人が敵対する仲になってしまったのが泣ける。
ヒョンサンがギュナムが逃げる先を地図で先読みし、兵隊に指示を出す姿が印象に残る。
ラストの韓国との境界線のシーン。
鑑賞客を泣かせようとさせる演出が見え見えで涙が流れなかったのは残念(笑)
この手の作品であるあるだけど、主人公が銃で撃たれてもなかなか当たらなかったり、地雷原を走っても爆発しなかったりするのは想定の範囲内でした( ´∀`)
失敗したい
決死の脱北…。
2日間という限られた時間のなかで命懸けの脱北に挑む軍人の闘いを、緊...
2日間という限られた時間のなかで命懸けの脱北に挑む軍人の闘いを、緊迫感たっぷりに活写した韓国映画。
軍事境界線を警備する北朝鮮の部隊。もうすぐ兵役を終える軍曹ギュナムは韓国への脱走を計画していたが、ついに決行しようとした矢先、部下の下級兵士ドンヒョクに先を越され失敗してしまう。さらにギュナムの幼なじみである保衛部少佐ヒョンサンが、脱走兵ドンヒョクを捕まえた英雄としてギュナムを祭り上げ、前線から平壌へ異動させようとする。タイムリミットがあと2日に迫るなか、ギュナムはヒョンサンの目を盗んで決死の脱出を試みるが、思わぬ困難が立ちはだかる。
テレビドラマ「シグナル」のイ・ジェフンが脱北に挑む主人公ギュナム、Netflixドラマ「D.P. 脱走兵追跡官」のク・ギョファンが彼を追撃する軍少佐ヒョンサンを演じ、「このろくでもない世界で」のホン・サビン、テレビドラマ「ナビレラ それでも蝶は舞う」のソン・ガンが共演。「サムジンカンパニー1995」のイ・ジョンピル監督がメガホンをとった。韓国のシンガーソングライター、Zion.Tが挿入歌を担当。
脱走
2024/韓国
配給:ツイン
ツボをおさえた脱走映画
タイトル通り、ちゃんと脱走映画の勘所を押さえた作り。隠した身分がバレるバレないとか、追っ手の中に紛れ込むとか一通りやって90分。
このくらいうまく作ってあれば多少のご都合主義(タイミングよく川に落ちすぎとか)は問題なし。こちらが見たいものを見せてくれ、満足して映画館を出た……
……ただ、どうしてもがまんできない点が三つある。
① 冒頭で部下が主人公を庇うところ。あれは無理がある。多少世話になってたからといって庇うわけがない。なので、部下は偶然「地図」を発見し、誰が計画したか知らずに計画をパクって脱走するという展開、こうでないと不自然だ
② 話が終わったあとの「一年後」の描写。あれは完全に蛇足。トンネルのところで終わるべき
③ エンドロールの時に流れる甘ったるい主題歌。クソダサい。余韻も何もあったもんじゃない。
とは言え、面白くみてたのは間違いない。払った映画代に見合った内容だ。
全然脱走させてもらえない(笑)
2025年劇場鑑賞179本目。
エンドロール後映像無し。
失敗したら即死亡というキャッチコピーだったのでもうひたすら2時間弱走り続ける映画かなと思っていたのですが、なんか色々起こって全然脱走始めさせてもらえません。主人公の父親が昔運転手をしていた、上流階級のお坊ちゃんが色々親切にしてくれるのですが、顔がわからなくなりがちの韓国映画では珍しく顔がはっきり区別がついて助かりました。というか大東駿介を白くしたみたいだなぁとずっと思っていました。どっちもねちっこい演技をさせたら抜群ですね。
邦画やハリウッド、インド映画なんかは主人公が助かる確率は95%を超えますが、韓国はキャラの命をなんとも思っていないので助かるかどうか本当に分からずハラハラできました。実際どうかはご覧ください。
自国を出るのに命懸けってどうよ?と思った。
鑑賞前に、もしかしたらハッピーエンド(脱北成功)にはならないかもと思っていたから、ハラハラドキドキ感があった
M :Iなら、まさかイーサン・ハント(トムくん)死なんだろと思ってるから安心して見てられるけど、脱北映画って今回の映画に限らず、最後にやっと南に入ってヤレヤレと思ってたら撃たれてバッドエンド(脱北成功したけど死んじゃう)なんて事も十分に想定されるから、結構緊張する。
南には、「失敗する自由がある」という幼馴染みの少佐の言葉が印象に残った。
脱走するしない問題以前に 日々の命、自分の行動選択を自分で出来ると...
何度も、死んだと思った
脱北の大変さを体感出来る
南北の軍事境界線を警備する北朝鮮の部隊で、もうすぐ兵役を終える軍曹のギュナムは韓国への脱走を計画していた。そんな時、部下の兵士ドンヒョクに先を越され、脱北は失敗してしまった。その場に居たギュナムも一緒に捕えられたが、やって来た保衛部少佐ヒョンサンが、ギュナムを脱走兵ドンヒョクを捕まえた英雄として表彰し、前線から平壌へ異動させようとした。大雨の予報から、タイムリミットまで2日となるなか、ギュナムはドンヒョクを救い、2人で決死の脱出を試みたが、追手は強力で・・・さてどうなる、という話。
北朝鮮軍にとって軍人の脱北は金正恩を筆頭に軍の恥なんだろうし、決して許すことのできない大罪なのだろう。
脱北を試みただけで射殺対象みたいで、ホント命懸けの緊迫感が凄かった。
雨が降ると地雷の位置が動く、とは、言われてみればなるほど、という制限時間設定に良いポイントだと思った。
こんなに難しいのに脱北しようとする軍人が実際に居る様で、韓国からのラジオや拡声器での呼び掛け、風船などを使ったビラ撒きなどが効果が有るのだろう。
見応えあった。
タイトルなし(ネタバレ)
除隊間近の軍曹ギュナムが、綿密な脱北計画を実行しようとする中で、さまざまな問題の中で見事に成就するお話
毎夜宿舎を抜け出して、地雷の位置や脱走防止のライトの位置を逐一メモしていたギュナム
かなり前から脱北を計画していたのがよくわかる
除隊したあとはどうするのかと聞かれた場面が印象に残った
身分が低いと炭坑夫か農家であると…
私達が住んでる国は自分で選ぶ事が出来るのに、大概は。
彼の国は国が選ぶなんて…
そう言った意味でも、南に行きたいと思う事は自然な事なんじゃないのかな
ふと、南から北へ脱走する人はいるのかな?
あの手この手で追っ手から逃れ、上官には逆らえない軍人ならではの慣習も活かしつつな、脱北エンタテインメント。
村を追われたゲリラチームみたいのもカッコよかった。
ハラハラドキドキしながらも、軍人なのに弾が当たらないお約束もキッチリ。逆に兵役なのにギュナムは名手なのも然り。
厳しそうなイメージの北朝鮮の軍人なのに、やたら野戦が下手なのはご愛嬌。
脱北をテーマにしながらも重くなりすぎずいい塩梅。
上映時間もちょうどいい。
リ兄貴は...携帯に登録してるピアノ仲間の名前が、ん??ってちょっと引っかかった。
小指立ててリップとか、そういうこと?北朝鮮の軍人でアリなのか?
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