でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
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映画を超越した衝撃
映画の質は・・・まぁ非常に良かったんじゃあ・・・というかそんなことを気にする余裕のないくらいにこの衝撃的な内容にどっぷり─それぐらいナチュラルでごく自然なパフォーンマンスと作り込みだったということは確実です。
実話がもととはいえ、ドラマだとはっきり認識できる劇場作品でしたが、迫り来る感じは半端なかったので、柴咲コウさんや光石研さんが理不尽なコメントで溢れかえる心配すらしてしまいます。とはいえ、この作品をしっかり見ていればそんな不当なことをするはずもないのですが、逆にこの作品から感じる怖さもまた大きかったりします。
ひとつひとつ、細かいところで違和感だったり嘘っぽさを感じても、それらが積み重なって確固たる現実を作り上げてしまう・・・ということは結構あるんじゃないかと思います。その極端で悲惨な例がこれなんだなぁと他人事のように眺めながら恐怖や悲しみをもって見続けていました。そして同時に日々の溢れかえる情報は果たしてどうなんだろうと色んな出来事をアタマに浮かべながら、ヤバイなこれ・・・としみじみ思いながら、それら出来事に一喜一憂してお金や人が蠢いているやるせなさ・・・考えすぎるともう生きていけない気がするのでとりあえずは冤罪は決してないようにということだけを思いながら生きていこうと思った次第です。めっちゃ引き込まれて色々と考えさせられた作品でした。
なんか責任取ってない奴ら多すぎる
2025年劇場鑑賞190本目。
エンドロール後映像無し。
予告の時点で先生が生徒の前でめちゃくちゃ暴行や暴言をしていて、その後やってない、と言っているので、偽りの証言を映像化した羅生門方式なんだな、というのは分かったのですが、じゃあ見ていたはずの子供たちに聞けば簡単に真実が分かるのに、裁判にまでなったということは、クラスの子供たちが全員グルになって先生を陥れようとする話なのかなと思っていました。
実際はとんでもない適当さでどんどん無実の人間を周りが社会的に抹殺しようとしていて、そいつらが全然責任取っていないのに吐き気がしました。
そうは言っても多少映画だから先生側に有利な展開に脚色しているのかな、と実際の事件の裁判記録や当時の様子を調べたらほとんど映画の通りで、500人の無能な弁護士団とか、適当な医師、クズ校長、サイコパスペアレント、クソ文春、バカテレビ、全部実在したと思うと怖すぎました。
もう途中まで先生が明らかな悪手を打っていくのをダメだって!と心の中で思ってしんどかったですが、小林薫演じる弁護士出てきてからはホッとしました。ちなみにこの弁護士さんは実際には2人の方らしいです。1人に信じられるより2人に信じられた方が心強いと思うので、ここは2人のままにして欲しかったとは思いました。
⭐︎3.8 / 5.0
やっぱり人間が一番怖い。
真実はさておき
実話ベースでありながら、現代の私刑社会に対する悲痛な叫び
監督が三池崇史さんなので
結構えげつない展開もあるかと勘ぐったが
さすがに実話ベースの作品なので
めちゃくちゃ忠実に作られていた。
ベースとなった事件は調べれば出てくるので
この映画を鑑賞したあとにぜひ見てもらいたい所。
それでも供述パートで見せる演出は
見ているだけでも反吐が出るくらい見てられない。
それというのも
とにかくキャスト全員の演技力が高いので
ムナクソ悪いシーンは本当にムカムカするぐらい
おもいっきりムナクソ悪い。
特筆すべきはやはり綾野剛と柴咲コウで、
感加害シーンを見て嫌悪感が芽生えたかと思えば
被害シーンで一気に同情する。
あまりに演技がうますぎる。
マスコミなどによって
面白おかしく書かれた情報を盲信し、
誰かを世間が一斉につるし上げるという現状は
20年前と何一つ変わっていない。
むしろ今はSNSという文化が広まったことで
あの頃よりも正義という名の私刑は
タチが悪くなっている。
最後の意見陳述は
そんな世の中への皮肉なのかもしれない。
ホラーよりリアルに身近な人の怖さ体感@@!
土曜レイトショー『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』
原告目線と被告目線の描写予告が気になり劇場へ
いやぁ〜柴咲コウの表情の使い分けも見事でしたが・・・
綾野剛にサイコパス演じさせたらもう目つきが本物のモンスター
年明けの賞レース参戦決定の凄さでした!
自身も一つのミスから同じようなモンスター裁判経験した事ありますが・・・
書類のやり取りより意見陳述って大事なんですよね
この時代、スマホで盗聴・盗撮人を陥れるの簡単なんでホント怖い世の中です
まぁゴシップ誌の利の目的を考えたら信用出来ないメディアである事は間違いない
終盤の年月の流れ見るとNetflixなどでドラマ化の方が良かったのかもですが・・・
コレ見たら先生になりたいっていう人益々減りそう^^;
原告と被告、及び被告弁護人の演技を観る映画だった。
高評価のレビューが多いので、鑑賞してみた。
実話に基づいた映画だか、20年程前にそんな事件があった事を全く記憶していない。裏取りもせず、センセーショナルな話題に飛びついたマスコミ報道に呆れる。現在、SNS上では裏取りなど端からせず、噂だけが飛び交っていて、前より酷いかも。
綾野剛の演技力は当然で、難しい役を演じた柴咲コウを褒めてあげたい。法廷を離れた小林薫は、観客の緊張を和らげ、ホッとさせてくれる。
どうして、こんな虚言症の母親が生まれたのか興味があるが、それは原作を読めと言うことかな。
私の小中学校時代(55年以上前)、悪い事をすれば先生から体罰を受けても普通だった。特に男子は。さすがに女子は無かった(でこピンはあったかも?)と思う。
綾野剛の真骨頂を堪能できました😏
なるべく沢山の人に観て欲しい
擦り切れたショルダー・ストラップ
綾野剛がとてもよかった。小学校が大好きで子どもが好きな先生だということがよく伝わってくる。優しすぎてたまに感情的になってしまう先生、生徒に好かれる普通のいい先生、子ども達をよく見て、いい授業をする先生。放課後に校庭で子どもと遊んでくれる先生。まだ若い、ジャージを着ていた時にしょっていたリュックは新しくてお洒落でピカピカしていた。10年後も同じリュック。擦り切れているショルダー・ストラップに胸が痛くなった。買い換えたくなかった?そろそろ買い換えたら?と言ってくれる、自分を支え元気で明るい妻がもう居ないから?息子は親をちゃんと見てきちんと育ったね。そんなところで泣きたくなってしまった。
律子のようなタイプの保護者は男女問わずいるだろう。大学生の保護者にもいるだろう。一番近くにいる筈の自分の子どもが見えていない、叱ることもできない保護者もいる。でもそれに負けない程、いい保護者も沢山いる。殆ど音楽がなく進むドラマは辛かったがリアルでよかった。最後に流れた音楽に、小林薫演じる弁護士登場と同じ程にほっとした。
おまけ
三池監督による映画は幅広い!😁
初めが肝心
役者様様です!
体罰をした教師(綾野剛さん)と子供を守りたい母親(柴咲コウさん)の苦悩と狂気が凄まじい程に描かれる、見事な作品でしたー。そしてこの物語も現実に起こった実際の出来事。
2025年劇場鑑賞9本目は「でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男〜」
2003年、日本で初めて教師による児童への体罰、いじめが認定された事件。マスコミは実名報道に踏み切り、彼を殺人教師と呼び世間の関心を煽る。
被害児童の母親(柴咲コウさん)は、体罰教師(綾野剛さん)を被告に賠償責任を問う裁判に。
被害者感情と世論を味方にした550人もの大弁護団(弁護団長、北村一輝さん)とたったひとりで立ち向かう被告弁護士(小林薫さん)。
裁判の冒頭陳述で被告(綾野剛)は、この事件は原告(柴咲コウ)と被害児童による「でっちあげ!」だと主張する‼️
体裁を守りたい学校、教育委員会。過熱するマスコミ報道。この裁判の行方は! 真実は一体どこに。
冒頭15分であっという間に引き込まれました。立場の違いによって、全く異なる見え方がするこの事件の表裏。
出演する俳優陣の演技が素晴らしく、原告(柴咲コウ)と被告(綾野剛)の苦悩と狂気がすさまじい程に映し出されます。😱
そう、そしてこの物語も、実際に起こった真実の出来事なのです。
教師という仕事に敬意を表します
冒頭から告訴した親子側の視点での描写、続いて訴えられた教師視点での描写を時間軸に沿って映像が流れます。
以前見た『怪物』と同じ手法で、あれ?同じ監督だった?と一瞬戸惑いますが、ドキュメンタリー要素を強くさせた海外映画でもよくある手法ですから、ああこういう映画の流れね、とすぐに合点がいきます。
怪物では子供の狂気、でっちあげでは親の方の狂気を取り上げられていて、どうにもならない感じは子供の方が強い。一方で親(大人)の狂気は攻撃の矛先も熱量も独善的な論理構成によって支配され、時にしつこく完全なる屈服を要求される。
このような最悪の理不尽に落としめられた教師の方、そしてご家族にはよくぞ耐えしのがれたと敬意を表します。
今はSNS全盛の時代。同様のことが起きたらもっとひどい仕打ちを受けるかもしれません。
私たち一般人は相変わらずです、いや決して無くならないでしょう誹謗中傷は。いつまでも大人扱いしない方がよいのかもしれません。政府が大好きなマイナンバーカードにSNSも紐づけした如何でしょうか?
マスコミはどれだけ変わったんでしょうか?出版社は誤った報道で訂正記事一つだけ。廃刊にすらしませんが、そもそも存在価値はあるのでしょうか?
教育委員会は、変わらなけばその地で教師になろうとする人はいなくなるでしょうから、変わるでしょう?そう期待するしかありませんが。
三池監督、是枝監督は今度はこちら側の映画を作っていただきたいです。スポンサーつかないでしょうが、両監督ならクラウドファンディングで資金は集められると思います。
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