でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
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簡単に分かった気になってはいけない
面白かったです。
主役の綾野剛さん、とても良かった。最近、注目しています。
柴咲コウさん、怖いー。
モヤモヤする映画ではありましたが、色々と考えさせられました。
この映画は観終わって、結局は何が事実だったのか、ちょっと分からなくなりますね。
それで良いと感じました。
映画であれ何であれ、簡単に分かった気になってはいけない、と思います。
マスコミが真実を語るとは限らない
当時22年前にマスコミが騒ぎ立てたのだろう事件も正直記憶にはないが、こんな事が起きた当事者と家族が不憫でならない。
少し理不尽すぎてストレスがかかるが、綾野剛さんを筆頭に出演者の演技がとにかく凄かった。
この事件のとおり、子供・保護者が、担任教師から体罰を受けていると訴えたら、何も知らない第三者たちは教師の無実を信じるだろうか、と考えると実際、無理だよな・・と思う。真っ先に教師を100%擁護するのも違うけど、正しく丁寧な聞き取り調査を経て真実を見定めるのはとても大切で難しい事であろう。
映像作品でよくあるが、何か誹謗中傷を受ける人の家を特定して、落書きやら貼り紙やらをする人って実際いるんだろうか。心理がヤバすぎる。
(まぁ、種類は違うけど、某お宅へ「バカ息子」とかあったか)
・迫田さんが黒光りで静かに不気味な演技が怖かったw
・実在した原告家族はその後、他の学校でトラブルなく過ごせただろうか
とはいえ、この情報も実際に知らない我々がこの作品・原作のエンタメを100%信じて、原告を絶対悪だと決めつけてしまうのは、きっとどこかで別の冤罪を助長してしまうかもしれないので、情報鵜吞みはほどほどに。
原告の動機や真意が語られないのは、あくまでも薮下先生側から見ている世界だから、ご都合主義の真相解明はなかったのかな。刑事事件でないしね。
裁判は戦争
綾野さんの演技は良かったが
実話がベースというホラーより怖い現実
現代においても何も知らない第三者がマスコミの記事を鵜呑みにして叩く光景をよく見る
マスコミは本当に真実を描いているのだろうか?
この物語は実話がベースになっており、殺人教師とまで言われた方を中心に描かれている
少なくても、この方は一度しかない人生を完全に壊されてしまった
教師を志した場面が描かれているので涙が出た
残念ながら実際は、学校も会社も個人を守るところは少ないのだろう。
だが、仲間の言葉を信じないというところがホラーより怖い現実
綾野さんもオールドルーキー以前に疑惑が出て相当苦しかったと思うので、今作への想いは相当強かったのが演技で感じられた
柴咲さんは非常に怖く現実にいて睨まれたら私なら間違いなく相当遠くまで引越するだろう
女優としては素晴らしい演技
小林さんの安心感はたまらない
困ったら弁護士として相談に行きたくなる
脚本としてはよくまとまっており非常に見やすかった
福岡の小学校で起きた実際の事件、福田ますみさんの原作も読んでいたが映画化されたので見ました。真実が描かれています。
翌年ジャーナリストの福田ますみが福岡で関係者に取材を行い雑誌に投稿。
被害児童の両親が両親と福岡市を相手に損害賠償請求を申し立てるが、裁判のなかで母親の証言に嘘があることが明らかとなる。
福田ますみはこのような幾つかの事件を取材して本にして私も読んでいるがいるが、中身は忘れていた。
この教師は冤罪であることが判明し教師に復職できたが、訴えた夫婦、児童がどうなったかは描かれていない。
原作は忘れましたが、この映画は裁判で公になった真実に忠実に描かれていました。
実話だという怖さ
こんな事が本当にあったのかと私の世代では驚かされる💧
自分の小学生の頃なんていじめはあったしね!
モンスターペアレントなんて言葉もある時代だし
裁判沙汰になる先生も人生狂わされるし
本当に今の先生という職業は大変なのだと…
タイトル通りの『でっちあげ』は
先生側の事なのだと理解しつつも…
柴咲さん演じる氷室律子の冷血漢というか
なぜそんな性格の人なのかをハッキリ描写されていなかったのが、今ひとつ分からなくて腑に落ちてない💦
「死に方教えてやろうか」と
そんなセンセーショナルな脅し文句が
予告に流れていた頃から
綾野剛さん(薮下先生)の悪が見えて…
これはまたハマり役きたわーって絶賛してました👏
でも…それは初めの方だけで💦
話のほぼほぼが弱々しい薮下先生(剛さん)で
10年後の姿まで演じて
また振り幅の広い俳優だなぁ~と
関心してしまい魅入っていました😊
そして監督の三池さんの作品を久しぶりに観た気がする
タイトルで結末はわかってるけど、ハラハラ
綾野剛と柴咲コウ(あと、たくと役の子も!)が、2役とも言うべき演じ分けをしていて面白い。アバンまでの綾野剛、ガチで怖いしむかつくし。
弁護士ドラマなら都合よく味方や証言者が出てくるけど、そうもいかない。みんな知らんぷり。あまり触れてないけど、家族の心労はいかなるものか。(おそらくそのせいで…)
なぜ嘘をついたのかについては断罪するのでなく理由を匂わせ。あっさりとした描写はうまい。
それぞれにそれぞれの理由があって生きていくのでイッパイイッパイな感じがそこかしこにあり、冒頭のごんぎつね「誰が悪いんでしょう?」に答えはない。ただ、ごんは死んじゃう。理屈じゃ救われないんだというしんどさ。
注文つけたいのは、ヘアメイクさん。
10年後の薮下先生と弁護士、あまりに歳取らなすぎ。綾野剛がよぼよぼした演技してるだけによけい変だわ。たった10年とはいえ、皺もよるし禿げてもくるよ。せっかく細かい演出のある映画なのに、台なしだなあ
綾野剛いいなあ、やはり
演者の芝居は素晴らしかったが
綾野剛さんと柴咲コウさんの演技が怖いです
ストーリーはモンペと優しいというか甘かった先生のお話です。
どちらもこういう人いるいると思います。
とりあえずやってないけど場をおさめるために謝ってしまうとか、結構やりがちだったりします。
また話を盛って盛って盛り上げてしまう方って居られます。実話だと思うと震撼します。
実際、冤罪って多いですよね。高齢者虐待ではとか殺人でも冤罪は多々多々。絶対やってないなら、主張せねばと思いました。
一緒に観た我が家の18歳はこんなのありえないと言ってました。そもそも自分ならやってないのにすみませんとか絶対言わない、この映画茶番じゃん、つまんないと言っておりました。10代パワーは凄いと感じました。
私はこの誰でもが起こりうるとても怖い映画ですし、
綾野剛さんの
人間とは思えない様な怖い先生の演技と
めっちゃ優しくて気の弱い先生の演技両方観られますのでとっても面白かったです。
そして柴咲コウさんの無表情めちゃめちゃ怖いです。
これが実話とは…
【再現VTR】これなら世界仰天ニュースで良い
題材となった事件の概要を把握してから鑑賞。
三池監督は当たり外れが大きいが、実話を元にしたのであれば、悪癖の出る余地が少ないはずだと期待していた。
結果は、ただ事件をなぞるだけで制作側が独自に描きたかった事を見出せず、それに伴って鑑賞側の解釈も広がらない、再現VTRのような2時間だった。
ただし、同伴者や周囲の反応を観るに、映画だけでは事の顛末が分かりづらい人もいたよう。
期待通り、三池崇史監督の悪ふざけが顔を出さなかったのは幸い。
本作を観た誰もが連想するであろう是枝裕和監督・坂本裕二脚本の『怪物』は、この事件に着想を得たのではないかと思うぐらい、「子供が保身のために吐いた嘘によって、無実の教師がいじめ加害者にされる」といったプロットが似ている。
ただし、今回は物語(事件)の核心部分が子供にではなく、柴咲コウ演じる母親にあるという点が大きく異なるのだが、そこが深く掘り下げられない。
実際にあった事件を題材にする場合、どこに面白さが生じるかと言えば、そのディテールの掘り下げであろう。
分かりやすく例を上げれば、『冷たい熱帯魚』の犯行方法や主犯格のキャラクター、『地面師たち』の騙しの手口などだ。
今回で言うなら、柴咲コウ演じる母親の動機や家庭の様子(主に子供への接し方)、弁護団の法廷戦術、そして何よりも原作であるルポルタージュを執筆した福田ますみ氏の取材方法がそれにあたるであろう。
※本作では福田ますみ氏にあたる記者は登場せず、真実を究明する役割は小林薫演じる弁護士に集約させている。
そもそも、その核心(動機)自体が身勝手極まりなく、とても共感を得られるものではないために、綾野剛演じる教師にしてみれば、異常な人物に絡まれた不運かつ理不尽な出来事であったという他ない。
元となった時間は2003年に発覚しているが、冤罪モノで言えば、2007年には『それでもボクはやってない』が公開されているし、マスコミによる"いきすぎた報道"は幾多の映画で演出されてきた。
今なら間違いなくSNSが絡んで来るであろうが、映画はあくまで当時の出来事として描いている。
つまり、現在に通じる普遍的かつフレッシュなテーマや視点は存在しない。
そのため、やはり柴咲コウ演じる母親の異常性を掘り下げでもしなければ、2025年にこの題材を映画にする事で何を伝えたかったのかが分からない。
(母親の幼少時代とオーバーラップさせて、それが一体何になる)
言わずもがな、教師の方の無実が証明されたのは何よりだが、事件のあらましを伝えたいだけなら、本作よりも10年早く『世界仰天ニュース』で観られれば良かった。
最後に…
GAMECUBEやPlay Station2をこれ見よがしに登場させるなら、柴咲コウ演じる母親の自宅のキッチンと亀梨和也演じる記者のサングラスは時代考証的におかしい。
円熟期に入った綾野剛の演技に+星1つ
暴力教師なのか? モンスターペアレントなのか? どちらが真実なのか、全く分からない作品。 本年度ベスト!!
綾野剛さんの演技に釘付け!
登場人物の目線により綾野剛さん演じる教師、薮下の真逆な感じの演技に引き込まれた!
生徒に体罰をする薮下。
家庭で妻に優しくされる薮下。
裁判で戦う薮下。
色んな薮下が満載(笑)
あんなに弱々しい綾野剛さんを今まで観た事が無い(笑)
生徒に体罰をしたか?
していないのか?
で裁判で争う姿を表現した作品。
体罰を受けたと言う生徒の母親。
体罰をしていないと主張する先生。
それぞれの目線で物語が展開する感じ。
鑑賞中、どちらが真実なのか解って来るけど500人以上の弁護団がモンスター過ぎる(笑)
弁護士の500人対1人の戦いが面白く引き込まれる。
(実際には500人の弁護団は登場しないけど…)
小林薫さん演じる薮下の弁護士の湯上谷が冷静沈着に原告の弁護団に立ち向かう姿がカッコ良い!
亀梨和也さん演じる雑誌記者がクソ。
何でマスコミって映画では毎回クソ扱いなんだろう(笑)
学校の校長や教頭もクソだった。
あんなクソ学校に子供を通わせたく無い。
だけど薮下の監視役の女性教師のセリフが良く薮下の人間性を表現した言葉が印象に残る。
柴崎コウさんが怪演過ぎる!
終始無表情な姿が恐ろしかった。
個人的に良かったのが薮下の妻を演じた木村文乃さん。
美しい姿と夫の薮下を守ろうとする演技がマッチして素晴らしかった。
そして薮下の息子さん。
あんな事件があったのに父と同じ道を選んだ決断が素晴らしかった。
薮下の奥さんが残念無念。
旦那に献身的だったのに、まさかの展開に泣ける。
タイトルの出るタイミングがベタだけど、鳥肌が立ってしまいました( ´∀`)
これは今生きている世界の映画
これは事実に基づく映画
怖い映画
私たちが今生きている世界が怖い世界という意味で
事実はひとつ
では真実はどこにある?
これほどに違って見えるのか…
小さな妥協で世界が一転する
自分にとっての真実のことばが誰にも届かない
自分の一つひとつの行動が他人には全く違って映る
人は自分にとって心地よい真実を受け取る
できるだけ揉め事を起こさないように…
時に他人を蔑むことで優越感に浸リたくて…
あるいは偏った正義感に陥って…
きっと私もそのひとりなのだろう
無自覚は罪だ
驚き、怒り、諦め、そしてまた誰かの支えでやっと希望を見出す
全ての感情がまるで自分のものであるかのように襲いかかる
その表情とともに瞼に浮かぶ
今も薮下先生の日常は続いている
雲は晴れないのだろう
それでも一人息子が教師の道を選ぶ
唯一の希望だ
綾野剛の役に向っていた時間を思うと心が苦しくなる
一ファンとして涙が止まらない
番宣や雑誌のインタビュー、イベントで晴れやかに微笑む彼の姿にホッとする
素晴らしい役者です
本当にあったと思うと…いつ自分が!
味方だと信じていた人たち〜怒りや哀しみを超えると笑いになる?
2025年公開、配給・東映。
【監督】:三池崇史
【脚本】:森ハヤシ
【原作】:福田ますみ〜『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』
主な配役
【殺人教師疑惑? 薮下誠一】:綾野剛
【教師にいじめられた? 氷室拓翔】:三浦綺羅
【拓翔の母 氷室律子】:柴咲コウ
【薮下の弁護人 湯上谷年男】:小林薫
そのほか、木村文乃、高嶋政伸、小澤征悦、安藤玉恵、
美村里江、光石研、北村一輝など
1.第6回「新潮ドキュメント賞」受賞作
つまり原作は、ノンフィクションということになる。
地名だけ、映画独自の架空自治体「向井市」とした。
ノンフィクションだから、結末を変えたりはできにくいだろう。
◆リアリティ
◆伏線張りまくりの展開でどれだけ引っ張れるか
◆俳優たちの演技
が肝になるかな、と考えたりする。
自分の言い分を通すために、
マスメディアを利用し始める拓翔の両親。
いとも簡単に利用されちゃうメディア。
視聴率とれたら何でもok!
他局(他誌)が扱うならウチも!
このマスコミも怖いが、
◆味方だと信じていた校長
◆市教委
これらに裏切られ続けの前半部は、
胸が苦しくなり、怒りが湧き上がり、哀しくなり、
そして、
しまいには、笑えてきた。。。
事実は小説よりも奇なり
この校長も教育長も、実在したのだろう。
柴咲コウに魔力でもあるのか?!
校長に催眠術でもかけたのか?!
いや、これはノンフィクションだ。
と自分に言い聞かせる(笑)。
自分だって、被害者いや加害者になる可能性もあるのだから。
2.綾野剛、柴咲コウ、三浦綺羅
この3人は、「真」と「偽」二通りの役柄を演じる。
3人ともに素晴らしい。
小林薫の弁護士役もとても良かった。
スクリーンを通じて、観ていたこちらに安心感がうまれたほどだ。
3.まとめ
原作者や脚本家に対して、礼を失するかもしれないが、
◆「事実に基づく映画」
にしたことが、なんとなく惜しまれる。
製作陣、俳優陣、
このメンバーが揃えば、
もうひとひねり、ふたひねり、
背筋に鳥肌が立つような作品を作れたのでは?
と思ってしまった。
※追記
10年後、
あえて、遺影も仏壇も映らない画角で、
チーン、と鈴をたたいて出勤する薮下教師の姿に
ウルウルしてしまいました。
☆2.5
全216件中、101~120件目を表示
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