でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
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原作のルポルタージュは…
そう言えばこんな事件もあった様なぐらいで原作になったルポルタージュは未読。三池崇史監督だからと観に行った。
三池崇史監督らしいおふざけやダラダラ感もなく被告となった教師と原告側の生徒の家族からの視点で描かれ果たして真実は如何に❓
事実を一つ一つ積み上げマスコミや被害者家族のでっちあげを崩して行く。
法廷劇が大半だけど淡々と描かれ柴咲コウがほとんど瞼を動かさない❗️
世の中には息をする様に嘘をつき嘘を自分で事実と記憶し理不尽さを感じない人間がゴロゴロいる怖さ❗️
柴咲コウの名演技❗️
綾野剛は実際、ガーシーから誹謗中傷を受けまくり半ば引退扱いにされていただけに映画と重ねて見てしまいまさに迫真の演技❗️
脇を固める俳優陣、中でも人権弁護士役の小林薫は重苦しいストーリーの光。
またもや名バイプレイヤーの光石研が実に嫌な役。
スリリングさや派手さはなくてもじっくり怖さや社会の理不尽さを観たい方には是非❗️
冤罪はあってはならない
最初の冒頭からイジメがえぐかった。
観ていて目を閉じてしまった…
言った言わないの証言で殺人扱い。
何ひとつ証拠もなく、何故ここまで律子さんは教師をはがイジメするのか理解できなかったですね。また法廷での律子さんの子供はの愛情は薄い気がします。涙ひとつも見せませんでしたしね。一体何がしたかったのか…
また民衆も職場も味方をしてくれない世の中。
他人事とは思えない…考えさせられました。
勿体ない
原作が実話のルポということで、多くの人に見て考えてほしい作品。
出演者の演技も、素晴らしく、上に従っただけなのに責任を押し付けられて蟻地獄に落とされるごくごく普通の人(主人公)、保身しか考えない校長、教頭、教育委員会、頭のおかしいモンスターペアレント、無責任なマスコミ、どれもすごくリアルでした。
それだけに、ゲームの「逆転裁判」かのような裁判シーンの
リアリティの欠如だけが、あまりに勿体ない。
せめて日本の民事裁判制度は調べて脚本書きましょうよ。
三池崇史監督にそこまで求めるのは、求めすぎでしょうか。
ちなみに福岡県教育委員会の教師を守らない保身、無責任体質は、この事件後も変わっていません。
冤罪を覆すのには少数派でも味方が重要
最初のくだりはあまりに綾野剛が嫌なやつで、辟易していて途中から立場が逆転になるも最初のインパクトの方が強すぎてそれを拭い去れないわ。
サスペンスとどんでん返しと法廷劇と面白要素が盛りだくさんなので十分失恋ながら楽しめる。四面楚歌の主人公に唯一、手を差し伸べる弁護士。秘密を知っているものの表に出れない主婦。
まあ、この展開で一番苦しんだのは主人公の子供だろうな。ラストの裁判での大逆転で、北村一輝の表情場読み取れたが、マスコミ亀梨和也の表情って写ったっけ? 見落としたか? 彼の表情もなんとも言えない様相になるわな。
この映画が話題となった現代、文春いやこの母、いまは27歳になるというこの息子は何を思うんだろうか
冒頭からの『氷室律子の供述』シーンの映画としての掴みは強烈で綾野剛さんの演技力から目を背けたくなるシーンから始まる。
結論いえば『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』というルポタージュ。
2003年当時福岡市立小学4年生の母によるあまりにも酷すぎる『でっちあげ』と判決が出た事件。
当時46歳の男性教師の一生を『週刊文春』という現代のスナイパーによって葬ったこの事件。
自分も連日の『殺人教師』過熱報道を信じこんでいたはず。
そして報道が雲散霧消になった後、完全にシロの認定されたのは10年後という。
実名公開、写真掲載までした週刊文春は未だ謝罪記事も訂正記事すらも出しておらず、この『母』は雲隠れ。
いまこの映画が話題となった現代、文春いやこの母、いまは27歳になるというこの息子は何を思うんだろうか。
リアリティ 多数派を疑う勇気
真実を元にした物語ではあるが、そのリアリティを失わないために
単純な結論を避けるように強く意識された構成になっていると感じた。
保護者の律子(柴咲コウさん)の過去と現在の因果関係についてとか、
誤った偏向報道に対するマスコミや加担者たる大衆の責任とか、
裁判の最終的な行く末、判決についてなど、
ラストの主人公の気持ちと同様にモヤっと残る部分が多く残るが、
それこそが甘くない複雑な現実世界を表現している本作の一番の魅力だと思う。
登場人物では、柴咲コウさんの能面モンスターペアレントも怖いが、
なんといっても先生役の綾野剛さんの(でっちあげられた)悪人面から、
怒り、悔しさ、悲しさ、虚しさなど、様々な感情が複雑に入り混じった表情や
細やかな手足の所作の感じもすばらしく、最後まで画面にくぎ付けになった。
小林薫さんの弁護士は、
不要に正義感や信念の強い熱いキャラクターではないのがリアルだし、
ちょっとした違和感、直観から多数派を疑い、
極少数派でも主人公を信じるという態度は、
相当な意志の強さは必要だけれど
情報社会への我々の向き合い方に対するヒントになっていると感じた。
実話だと思うと恐ろしい
誰が本当で誰が嘘か、週刊文春に載っている記事が
どこまで本当でどこまで、嘘か。
人のでっちあげの真実を暴くのって本当に難しいことだと思うし、この事件の実話の元になったニュースを当時報道されてた時に見たことが当方もありましたが、何気なく見ているニュースの情報は、疑うということよりもスッと頭に入ってきて、こんな教師がいるんだ、ひどいな、こわいな、で終えてしまっていました。
実際、犯人にでっちあげられた人が近くにいる人や、知り合いとかじゃない限り、聞いたものをそのままそうなんだと、見る人もたくさんいると思います。
それが冤罪だった時、人生が狂わされた人の気持ちなんて誰にもわからないものだなと思いました。
そして免罪は確実に知らないところでもたくさんあるんだろうなと。
一番最後、全ての罪がなくなった、
でも彼は、親御さんと子供が歩いている幻覚を見て
怯えるような目で、姿を追いかけます。
罪は無くなっても、彼が経験したことは心の奥でトラウマとして残るんだろうなと、あのシーンを見て感じました。
ハッピーエンドではあるけど、苦しい作品です。
諦めない弁護士に出会えたことと、ずっと諦めなかった先生と、全信頼を置いていた家族が素敵でした。
今は先生より親が上から物事を言えてしまうような環境の学校が多いと思います、コンプラや、世間体や、色々抱えてある人が世の中には溢れているんだろうなと思いました。
先生になるキッカケは、育児放棄されて外にいた兄妹に勉強を教えていて、教え方が上手いから先生になったらいいのにと言われて先生になった背景を見て、この人は本当に、先生になるためにたくさん努力して、なりたかった先生になったんだなと思うと、すごく心が締め付けられます。
あんなふうにたくさん大変な目にあった父親を見てたはずの息子が選んだ仕事が、教師でした。
そこにも感動しましたし、奥様は10年後亡くなってしまっていた(?)ようですが、本当にこの人に信じてくれる家族がいてよかったなと思います。
見てよかった作品でした。
綾野剛さんの演技は、同じ映画なのに別人がでできます、
素晴らしいなととても感じました。
裁判は戦争、お互いの正義と正義の戦い。
簡単に分かった気になってはいけない
マスコミが真実を語るとは限らない
当時22年前にマスコミが騒ぎ立てたのだろう事件も正直記憶にはないが、こんな事が起きた当事者と家族が不憫でならない。
少し理不尽すぎてストレスがかかるが、綾野剛さんを筆頭に出演者の演技がとにかく凄かった。
この事件のとおり、子供・保護者が、担任教師から体罰を受けていると訴えたら、何も知らない第三者たちは教師の無実を信じるだろうか、と考えると実際、無理だよな・・と思う。真っ先に教師を100%擁護するのも違うけど、正しく丁寧な聞き取り調査を経て真実を見定めるのはとても大切で難しい事であろう。
映像作品でよくあるが、何か誹謗中傷を受ける人の家を特定して、落書きやら貼り紙やらをする人って実際いるんだろうか。心理がヤバすぎる。
(まぁ、種類は違うけど、某お宅へ「バカ息子」とかあったか)
・迫田さんが黒光りで静かに不気味な演技が怖かったw
・実在した原告家族はその後、他の学校でトラブルなく過ごせただろうか
とはいえ、この情報も実際に知らない我々がこの作品・原作のエンタメを100%信じて、原告を絶対悪だと決めつけてしまうのは、きっとどこかで別の冤罪を助長してしまうかもしれないので、情報鵜吞みはほどほどに。
原告の動機や真意が語られないのは、あくまでも薮下先生側から見ている世界だから、ご都合主義の真相解明はなかったのかな。刑事事件でないしね。
裁判は戦争
事実そっちのけ。マスゴミ全盛期のでっち上げ被害者。
今日日のSNS社会、オールドメディアの本質も、人権弁護士団の出自もバレバレなんで、勇気ある支援者は現れるとは思いますが。
それはさておき、三池崇史作品って、評価が割れる印象があります。私は結構好きなんですけどね。
本質おバカ映画に、洒落でキレイなタイトルつけたら「タイトルに違和感」って言われるし。夏休みのお子様映画を撮れば「子供向け」って貶されるし。不遇やなぁw
今回は「劇的な展開に欠ける」ですか?
まぁ、実話に基づき過剰演出無し、原作を尊重した脚本に基づいて撮れば、そうなるのは当たり前ですけどね。
逆に言えばですよ。
巷の法廷サスペンスの様な、隠された真実暴露で大逆転、であるとか。今作でも、そんな建て付けにしようと思えば出来なくは無いのですが、それをやらないところが好き。
管理責任者の場当たり的対応と無責任。モンスターペアレント。報道の暴力。民意を扇動することで稼いでいるワイドショー。家族愛。弁護士の本来のあるべき姿。人権弁護士達(日弁連)の本質。などなど。
結構ぶっ込んでますが、過剰演出に走らず。持ち前の画力の高さ、無駄の無い展開、役者さんの芝居を大切にする造り、で上手く尺もまとめる。
ちなみに撮影は、山本英夫さんで、卒がないです。キャストも良いし、凄くちゃんとした映画だったとおもいます。
難癖つけるとしたらですよ。
10年で、そんなに老けますか???
何れにしても。
良かった。
結構。
思い込みはいけない
2003年にあった事件。
根拠がないまま、片方の言い分だけで、どんどん追い詰められる教師。引き受けてくれる弁護士が現れるまで観ていて辛かった。
関係もないのに容赦なく攻撃する人々。現代なら、SNSでの嫌がらせもすごいに違いない。
保身だけで、謝罪を強要する管理職。
裏どりしない週刊誌記者。
怒りが湧く。
そういう中、夫を信じて支える妻にグッときた。大変な仕事だと言っていた息子が教師になったくだりは驚いた。綾野剛と柴咲コウの目の演技が凄かった。
ただ、何故、あの家族は、あそこまで攻撃的だったのか腑に落ちなかった。また、あの男の子の行く末が心配。親と学校が協力し合わないと。
人生をめちゃくちゃにされたのだから、教師側から、親や間違った判断をした教育委員会を訴えたいくらいでした。
綾野さんの演技は良かったが
実話がベースというホラーより怖い現実
現代においても何も知らない第三者がマスコミの記事を鵜呑みにして叩く光景をよく見る
マスコミは本当に真実を描いているのだろうか?
この物語は実話がベースになっており、殺人教師とまで言われた方を中心に描かれている
少なくても、この方は一度しかない人生を完全に壊されてしまった
教師を志した場面が描かれているので涙が出た
残念ながら実際は、学校も会社も個人を守るところは少ないのだろう。
だが、仲間の言葉を信じないというところがホラーより怖い現実
綾野さんもオールドルーキー以前に疑惑が出て相当苦しかったと思うので、今作への想いは相当強かったのが演技で感じられた
柴咲さんは非常に怖く現実にいて睨まれたら私なら間違いなく相当遠くまで引越するだろう
女優としては素晴らしい演技
小林さんの安心感はたまらない
困ったら弁護士として相談に行きたくなる
脚本としてはよくまとまっており非常に見やすかった
福岡の小学校で起きた実際の事件、福田ますみさんの原作も読んでいたが映画化されたので見ました。真実が描かれています。
翌年ジャーナリストの福田ますみが福岡で関係者に取材を行い雑誌に投稿。
被害児童の両親が両親と福岡市を相手に損害賠償請求を申し立てるが、裁判のなかで母親の証言に嘘があることが明らかとなる。
福田ますみはこのような幾つかの事件を取材して本にして私も読んでいるがいるが、中身は忘れていた。
この教師は冤罪であることが判明し教師に復職できたが、訴えた夫婦、児童がどうなったかは描かれていない。
原作は忘れましたが、この映画は裁判で公になった真実に忠実に描かれていました。
実話だという怖さ
こんな事が本当にあったのかと私の世代では驚かされる💧
自分の小学生の頃なんていじめはあったしね!
モンスターペアレントなんて言葉もある時代だし
裁判沙汰になる先生も人生狂わされるし
本当に今の先生という職業は大変なのだと…
タイトル通りの『でっちあげ』は
先生側の事なのだと理解しつつも…
柴咲さん演じる氷室律子の冷血漢というか
なぜそんな性格の人なのかをハッキリ描写されていなかったのが、今ひとつ分からなくて腑に落ちてない💦
「死に方教えてやろうか」と
そんなセンセーショナルな脅し文句が
予告に流れていた頃から
綾野剛さん(薮下先生)の悪が見えて…
これはまたハマり役きたわーって絶賛してました👏
でも…それは初めの方だけで💦
話のほぼほぼが弱々しい薮下先生(剛さん)で
10年後の姿まで演じて
また振り幅の広い俳優だなぁ~と
関心してしまい魅入っていました😊
そして監督の三池さんの作品を久しぶりに観た気がする
タイトルで結末はわかってるけど、ハラハラ
綾野剛と柴咲コウ(あと、たくと役の子も!)が、2役とも言うべき演じ分けをしていて面白い。アバンまでの綾野剛、ガチで怖いしむかつくし。
弁護士ドラマなら都合よく味方や証言者が出てくるけど、そうもいかない。みんな知らんぷり。あまり触れてないけど、家族の心労はいかなるものか。(おそらくそのせいで…)
なぜ嘘をついたのかについては断罪するのでなく理由を匂わせ。あっさりとした描写はうまい。
それぞれにそれぞれの理由があって生きていくのでイッパイイッパイな感じがそこかしこにあり、冒頭のごんぎつね「誰が悪いんでしょう?」に答えはない。ただ、ごんは死んじゃう。理屈じゃ救われないんだというしんどさ。
注文つけたいのは、ヘアメイクさん。
10年後の薮下先生と弁護士、あまりに歳取らなすぎ。綾野剛がよぼよぼした演技してるだけによけい変だわ。たった10年とはいえ、皺もよるし禿げてもくるよ。せっかく細かい演出のある映画なのに、台なしだなあ
綾野剛いいなあ、やはり
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