でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
全315件中、81~100件目を表示
レビュータイトルは冒頭に書きます!!
タイトル=結論部分はネタバレになるのでここで書きます。
観たくない方はここで閉じておいて下さい。
結論
①薮下先生みたいな先生が増えて欲しい!!
②言葉は時に凶器になる!取扱う際は
十分に注意しなければならない!!
③マイノリティの中、真実を伝える難しさの
怖さを痛感した!!
以上
観ようとしたきっかけ
どこかで「地面師たち」のようだと書かれていたので、どの様なものなのかを確認したく拝聴した。
あらすじ
映画の流れとしては、最初に原告側の律子の主張が映像として表現される。
次に被告側の薮下の主張が映像として表現される。
その上で、前半は原告と被告がどちらが真実を述べているのかを観賞者側に考えさせるような流れでストーリーは進んでいく。
そして、起承転結の承の部分で薮下がマスコミ、教育機関及び世論からバッシングを受け家族諸々被害に遭うところが描かれる。
心折れかける薮下であったが、妻の支えもあり一念発起し無実を訴えるために戦う事を決意する事によりストーリーは転換していく。
そして、薮下や律子の過去を交えながらストーリーは結末に向かっていく。
果たして、真実とは一体なんなのか。この辺りが監督の観賞者に問いかけたかった事だと感じた。
感想
薮下先生は優しい。本当に子供が好きで子供を良くしたいと言う思いがとても伝わってきた!!だから①のようになれば日本の未来も明るくなると感じた。
②でも述べたとおり、言葉は時に暴力にもなる。取扱う人が正しく使わなければ、それは時に凶器となる。
だから言葉を発する時は、吟味して発する必要があると感じた。
③マイノリティの言葉は届かないと言うことが、このストーリーの根底の部分だと思われる。
③は特に日本では起こりやすいように思う。
真実も曲がり通されマジョリティの意見が通る。日本人の持つ協調性が悪い方向に出てしまった結果であると感じた。
以上の事からとても考えされられる映画であり、ポップコーン片手に観るような映画ではない!!と言うことは伝えておきたい。(とは言え僕はポップコーンとドリンクセツトを頼みました。)
映画の見せ方もキャストの演技も素晴らしいので皆さんも映画館で是非!!
これは私たちのものがたり
映画レビューが久々すぎて緊張…若い女性がたくさんいた!女の子に綾野剛人気なんやなあ。
保守的な組織あるあるで見ていてとても苦しくなる作品。
社会人って誰しも理不尽な目に遭うことはあると思う。これは理不尽の最上級である。私自身、自分の身を犠牲にしてまで部下を守るという管理職にまだ会ったことがない。みんな自分がかわいい。だからこそ、自分を守る術は持たないと生きていけない。そう思っている。
この主人公は普段から自己主張しないタイプなのだろう。周りからの圧に負けて言ってしまったことが取り返しのつかない事態へとつながっていく。痛いほど伝わってくる苦しみに胸が締め付けられる。
発言には責任を持つべき。やけど、管理職2人にあれだけ詰められて、いや!違う!とあの場で感情的にならずに論理的に説明できる人はどれだけいるんやろうか?主人公とともに絶望的な気持ちになる。そして、当事者でもない者たちが追い詰めていく。教皇選挙でも印象に残った「確信と疑念」という言葉をふと思い出す。本質を見るには常に疑念を持つ。周りに流されず見極められる大人になりたい。
この事件とは比べ物にならないが、私は以前、どうしても許せないと思うことがあり必死に組織と戦ったことがある。その際重要だったのは日々のログだった。それのおかげで時系列が明白となり、向こうの主張が論理破綻していることが明らかになった。どこにでもおかしな主張をしてくる人間はいる。映画の中でも出てきていたが孤立無援状態やと、本当に自分は悪いことをしたのでは?と不安に感じる。その時に自分を信じて闘いなさいと味方になってくれた人は本当に恩人だ。
これから社会人になる方にはぜひ自分の身は自分で守るしかないと強く伝えたい。本当はそんなことをしなくてもフェアな社会になってほしいと願う。2003年から組織という魔物は変わっていない。この物語は他人事ではなく自分にも起きる可能性がある。だからこそ恐ろしいのだ。
誰の身にも起こるかもしれない
実際にあった出来事というのが怖い。マスコミやネットにより情報が拡散されたら、何が真実か見極めることもなく取り敢えず報じられている事について、好き勝手に反応する人々がいるのは、この事件の20年後の今も同じ、いやむしろもっと危なくなっているかも。どんなに真実を告げようにも、弱い方の立場に置かれてしまったら大方の人は聞こうとしなくなってしまう。不運なことに誰にでもそんな事起こり得る世の中なのだと実感させる作品。
三池監督、バイオレンス・アクション以外にもこういう作品を撮るんだとちょっと感心。戦いといえばそのジャンルではあるが。
柴咲コウの新境地、無表情が怖かった。綾野剛好演だけど、10年後の老け演技がちょっとだけ残念、老けより弱い感じになっていて、老けたおじさん感はカッコよすぎて出せないのかな。ま、そこは本筋ではないから大目に見ます。真実を見極める心を持っていたいとつくづく感じたのでした。
真実はどこにあるか
教師と親,それぞれの視点から事件が語られる,この点はちょっと前に話題になった怪物にも似てる。
決定的に違うのはこっちは事実に基づくという点だろう。
ただ、普通は事実に基づく物語は過激でも説得力があるけれど,この映画,ちょっと逆で虐待の様子は,ひどいけれど無理があるような描写が続く。どちらがでっちあげなのかはやがて明らかになる。けれどその過程で、教師と家族の時間はどれだけ失われたのだろう。マスコミの報道が過激になる時は一歩引くことも大事だと実感した。
それにしても,この親達,一体何がしたかったのか。
彼らがなぜあんなウソで騒ぎを起こしたのか,全くわからなかった。ただ,柴咲コウの能面のような顔は,美人なだけにかなり迫力があった。その心の中をのぞいてみたかった。
怖い映画です
ホラー映画ではないが、日常で実際に誰にでも起こりえる(まあ実話なんですけど)怖い話でした。
薮下先生も、どうのように動いても無傷ではいられないというのが、本当に怖い。
罪として認めなければ、学校に居場所がなくなる。認めれば、それはそれで居場所がなくなる。
裁判に勝っても、教育委員会や学校や教員という組織から煙たがられ、居場所がなくなる。
どうあがいても、勝目がない。
裁判も9:1で勝っても1負けると結果、相手の弁護団も体罰が争点の裁判だったから俺らの勝ちって言うだろうしね。
チョット疑問なのが、本当に誰も疑わなかったのか?という点ですね。流石に弁護団も雑誌の記事や母親の証言だけで100%信用してはいないと思うんですよね?
自分がこういう立場になった時には、マスコミに出て真実を話して、自分側についてくれるマスコミや弁護士を探すって方法は無理なんだろうか?と思いました。
いろいろ考えさせられすぎる
平日の休暇の日にイオンシネマで
タイトルである程度筋が想像できて
ルポルタージュが原作だと知り
そういうのが観たいと思って
あえてそれ以上の予備情報を入れずに臨んだ
傑作だった
綾野剛は好きな役者のひとりなのだが
さすがだった
リビングの木村文乃を前にした絶叫シーン
ホンモノ リアルにもほどがある
現実はあぁなってもおかしくないのだが
常識を超えた演技
木村の受けにもとまどいがあったような
リアルな泣き笑いみたいな感じ
柴咲コウ目線からのスタートで
怪物と似たテイストの
羅生門とか藪の中的な展開だったが
綾野と柴咲の両面演技がスゴすぎ
10年後の場面で
年取った綾野が息子と連絡を取るシーン
何だか家の様子がちがうなぁと
洗濯物が室内に干してあるし
あぁそういうことか という場面
年月の経過を感じつつ
あんな目に遭って心労半端なかっただろうし
というような気持ちにさせられた
光石研の円満定年退社のシーンが
さりげなく織り込まれているのも巧み
最後の方で向井氏って誰だっけと混乱
あ 向井市だったと整理がついた
うーんいろいろ考えさせられすぎる
こんな人物に関わられたらホント大変
でも綾野側の目線の原作だから
そういう感想になるのか とか 藪の中
そういえば監督は三池崇史
スクリーンで観たのは初めてかも
日本の役者うまいなぁ
本日もいい休日だった
いつだって最大の被害者は子供。
教師による児童への虐待、親による子どもへの虐待、学校•教育委員会による教師へのいじめ、親による教師へのいじめ、社会•マスメディアによる個人へのいじめ、子どもによる子どもへのいじめ、子どもによる教師へのいじめ…すべてのいじめ問題が連鎖して起こることを表したお話。
焦点が虐待を疑われた教師だったので他の登場人物の行動や心理などははっきり描写されていなかったが、親による少年への虐待は放置されている(と示唆される)描写で幕が閉じている。
虐待が虐待の連鎖を生む。学校教育を始め社会はその連鎖をどうやって止めるかにもっと力を入れ、個人はそのことをしっかり考える力をつけて行かなくてはいけないとあらためて思う。
映画としては、ドラマチックな場面が気になったのでせっかく実話のルポが原作なのだからもう少し淡々とした作りの方が良かったのではと個人的には思った。けど“センセーショナルに煽るマスメディア”を自作で皮肉る狙いなのか…?
ペンは剣よりも強し。
でっちあげられ、濡れ衣を着せられ、という話がイライラして精神的に一番嫌い。
ただこの映画はでっちあげられたのが前提としてあり、それをどう取り戻していくかなので、安心して観ることができる、と思っていた。
実話をベースにしているから、ハリウッド製の裁判劇のような最後に胸のすく大逆転があるわけではない。
勝ったような、負けたような。
濡れ衣は晴らすことができたが、主人公の教師はいつまでもあの少年のことが気になっていたのだろう。
静かなエンディング。(歌いらない)
あの校長、教頭、教育委員会の輩は謝ることもなく、自分に少しの非があるとも思わず、退職金をたんまりもらって安穏に暮らしているんだろう。
小林薫が演じた弁護士のように、あの訴え(子どもに死に方を教えた等)にリアリティがないと感じた者は他には誰もいなかったんだろうか。
三池監督の作品は好きなものと好きになれないものとにはっきり分かれるが、今作品は好きなほう。
綾野剛、柴咲コウ、小林薫、木村文乃、少年役の子、思いの外豪華なキャスト、みんなやりすぎず上手だった。いい映画だった。
最近の文春砲など、マスコミのスキャンダル作りがあまりにも下品で行き過ぎているのを、みんな感じてきているから、マスコミが必ずしも正義ではない、という作品が増えてきたのかな。
剣よりも強いペンが向けられるのは、弱い者に対してでなく、巨悪に対してであるべきだ。
胸が苦しくなる。これは
見ていて辛くなった。映画館でなければ、辞めたくなるほど。前半から厳しいのだが、後半の展開。昨年の名作「怪物」を思い出す。だが、一つ大きく違うことがあって、こちらは現実にあった話ということ。
大衆に流されてはいけない。マスコミに踊らされてはいけない。が、事実は各々の真実に書き換えられてしまう。
わからない事にやりたい放題できる世間に、ゾッとした。
綾野剛、良かったです。
最近よく聞くptsd 、でっちあげようとおもえば、いくらでも悪用できそうだなあと。。
三池作品ぽくなかったが、凄く面白かった。
あー楽しかったではないので、4.5
これは好みの話
藪の中
世の教員は初任研でこれを見ろ
ついでに子どもが通学してる親も見た方がいい。自分の考えだけで訴えちゃだめなんだよーって。
さて、実話がモデルということと、予告が面白すぎたので見に行った。
冒頭で保護者視点で語られる事件の全貌は恐ろしい。これぞ暴力教師だが、直後に語られる教師側の全貌をみると、なるほどこうやって事実がねじ曲げられるのかと感心する。
同じことが起こり、同じような会話の内容ではあるんだが、お互いの感じ方でニュアンスが変わるんだなーとうまく撮れている。
ちなみにこの撮影って、似たような状況で、演技を微妙に変えて撮ってるわけだよね。うまいもんだな。
裁判ものといえば「それでもぼくはやってない」がある。あの映画はほんとよくできていて、私も2回見て、5点満点をつけた。偉大なる映画と比べるのは酷ではあるが、こっちもなかなかよかった。ただし、前者はモデルこそあれ、あくまでフィクションで、今作はそれよりかは事実に寄ってるはず。違ったらすいません。
結末の違いは、まあ自分で見てくれ。
とにかく管理職の対応がくそ。こんな人の下では絶対に働きたくない。教員を全く守ってくれず、保護者の機嫌を取ることだけを考えて、とにかく謝罪しろの一点張り。なによりもまず事実確認が先だろと。第三者的な立場で中立に対応しなさいよ。
管理職試験にこの映画の視聴を義務づけるべき。
そしてやっぱり、やってないことは絶対に認めてはいけないというのが教訓になった。
あと、亀梨がキャストの三番目に名が載るわりには、あまりフィーチャーされてないので注意。
本人の供述というのは基本的に鵜呑みにしてはいけないというのがミステリーの鉄則。地の文は信じても会話文は信じてはならない。だからなのか、この教師側の供述も信じていいのかと最後まで疑いながら見ていた。これってもしかして、本当は体罰は実際にあって、でっちあげているのは教師側なのではないか。サイコパス的なオチなんじゃないかと。
結局どうなるのかは、まあそれも自分で見てくれ。
真っ直ぐ信じたいけれど…
実話だと思うと恐ろしい。だけど虚言癖というのは実際にありますよね。教師がすべて子どもを思いやる先生とは限らないし、子どもがすべて純真だとは限らないし、親がすべて真っ直ぐに子どもを思う人間だとは限らない。そういう事は最近になってニュースでも色々と騒ぎ始めていますが、2003年なんてまだまだ神話的な親子像が信じられていた時代だったでしょうから、真実はどこにあるのか二転三転して大変だったでしょう。人はニュースも噂話も信じたい方へ惹きつけられるし扇動した方が世の中は動く。センセーショナルな方を好みます。そして誤解が真実のように過熱していくのですよね。
綾野剛さんも素晴らしかった。亀梨さん、柴咲さん、木村さん、小林さん…キャスティングも最高でした。ちょっと過酷な現実を追っていくので体調が良い日を選んで観に行かれるのをおススメしたいです。できれば人の意見に誘導されがちな自覚がある人は、目を背けずにいてほしい問題だと思いました。
いつ自分に起きてもおかしくない話
いやー、めっちゃ良かった! 初手のパンチから分かってるわw 世の中...
おっかねえ
怪物だ…
どういう観点で星を付けたら良いのか分からない作品です。
倫理が通用しない、言葉も通じない、目的も分からないただただ怖い。病気…??後半になるにつれ、「え?は?何?は?は?」と理解ができない。うさぎさんとかピノキオとか、こういうことがあるのか。まじか…。
自分を見失わずに戦った先生に敬礼です。
それ以外の言葉が出てきません。
相変わらずマスコミとSNSは人の人生を容易に狂わせるんだなと感じました。(脚色なのか事実なのか!事実ですよね!?!)
誰も助けてくれない学校現場は見ていて辛かった。教育委員会も管理職も信じられない。お客様対応をし過ぎてはいけない。逃げ切りの世代、本当に良くない。今はいくらか改善されていると信じたいけれど、盗撮やわいせつの件が、この時期に重なっていて、信用がね……。
しかも夏って教員採用試験の時期ですよ。
子どもたちをしっかり教育するために先生になった人が報われる世界にならないといけない。
いじめや暴力が起きた時、保護者目線で見ると行き過ぎてしまうから、先生目線で見るべきなのでしょうか。「起きたこと」に目くじら立てず、警察や弁護士が介入して事実が整理されてから報道してくれ!!何も知らず批判だけする人間をこれ以上増やさないで欲しい。
綾野剛の泣きで劇場内の湿度がその都度高くなります。表情(感情)の切り替えと表現が上手すぎる。冒頭と本編の温度差がさすが綾野剛。
弁護士さんとの運命の出会いが泣けました。一筋の光とはこれのことだと。怪物との戦争に絶対勝つ気持ちと、絶対感情的にならないことが鉄則。ありがとう弁護士。(でも実際はこういった地獄を生きている人が居たなんて私は知らずに生きていたので本当に心苦しくなりました。)
湯川先生に振り回されていたはずの柴咲コウの虚無を見て背筋が何度凍ったか。ヤバい人が本当にヤバいので語彙力が無くなる。けど分かる。要求だけして後は白けてる人居る…。どうやって弁護士集団集めたのかなぁ…。
闘いの数だけ、司法は人を守る方法を積み重ねていくと、信じて良いのでしょうか。冤罪がテーマの映画(事実に基づく)が新たに生まれないことを願います。冤罪を吹っ掛けた罪ってどうなっていくんでしょう。
傷付いた記憶はずっと幻影を見せ続けるのでしょう。あれこそがPTSDじゃないかと感じます。
最後、処分は取り消されて喜びを噛み締めるシーンを観ましたが、モヤモヤが!消えない!
冤罪の作り方
事実に基づいた作品とのこと
いやモンペとかいうレベルではなく、被害?にあわれた先生はお気の毒というレベルを超えてますね。
柴咲コウの、瞬きしない能面のような演技すごいけど、怖い。夫役の人も、目ヂカラ怖い。
安定の小林薫さんが出てくるまでは、胸くそ悪い(言葉が悪くてごめんなさい)という、感想しかなかった。
やばい母親ができる背景…そんなに時間取ってないけど、短い時間で理解できる見せ方は監督の力量かな。
ここからは、映画でなく事件についてのことというか、漠然と思ったこと。
母親が複雑な育ちを抱えてこんな状況になった時、パートナーの父親まで冷静でいられなくなったのはなぜなのか?
それが1番の疑問。
学校は、気持ちいいくらい事勿れ主義に描かれていて、
マスコミも安定のバカ?
売れればいいという、何の矜持も持ち合わせていない
そして、集団ヒステリーのような市民
冤罪は、きっと簡単に作れるのてすね。
安定の綾野剛かな
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