でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
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キャスト陣の演技が圧巻です
原作未読のまま鑑賞しましたので、結末は知らず綾野剛さんと柴咲コウさんの演技の高低差に、どっちが真実?どっち?どっち?と引きずられるがままに楽しむ事ができました。正直、予告か何かで観た子どもの虐待シーンが今の時代は受け入れられるのかとも思いましたが、あのシーンを個々の想像に任せられると伝わりづらくなりそうだし、三池監督らしいと言うのか私は必要なシーンだったと感じました。総体的には現実に起きた事だと言う先入観もあってか辛いシーンも多かったのですが、あなたなら大丈夫!ずっと支えている奥さま役の木村文乃さんの言葉、小林薫さんが演じる見事な弁護士、闇の様な世界にも愛があり救われる作品となりました。亀梨さんの記者役も良かったと思います。敢えてぼっち鑑賞しましたが、次回は主人はもちろん息子も連れて鑑賞したいと思いました。
第一報の地方紙と実名報道した週刊誌記者が、どちらもファクトチェックを怠ったことが問題だと思った。
そもそも択翔がウソをついたのが悪い。そして、やはりウソをついた律子も悪い。
校長と教頭は、取り敢えず謝ってその場を取り繕えば事態は収まるだろうという事なかれ主義だ。教育委員会もきちんと調べていない。それと主人公の口下手というか押しが弱いことが相まって事態は裁判になだれ込む。
地方紙の記者と会社が事実確認を怠ったのも凄~く良くない。
だけど、僕が一番頭に来たのは実名を報道して全国区にした週刊誌記者だ。民間人をファクトチェックもせずに悪玉にして実名で吊し上げるとは言語道断だ。
事実誤認が甚だしかったにも関わらず、映画では社会的に何のおとがめもないままだ。現在どうなってるかは各自でネット検索してくれ。
その他、文春砲の悪口や、芸能人と政治家の不倫で騒ぐなとか、もっと色々言いたいけど、映画には直接関係無いからオシマイ (^^)。
豪華俳優陣
冒頭の綾野剛さんがこの映画の全てと思っていたので騙された。
いや、騙されて良かったのだけど。
校長、教頭が嫌な感じだったなー。
いい人じゃない光石研さんを久しぶりに観た。
亀梨クンとの土砂降りの揉み合いシーン、あれ本当の雨だったらしいですよね。
でもここまですごいの?と思いながら見ていました。
北村一輝さんの裁判でなんだこれ、負けたじゃんと思った?ときの表情。
柴咲コウさんの終始能面表情。
素晴らしいですね〜。ガリレオコンビ。
迫田さんクロすぎじゃない?顔も。
個人的には小林薫さんが好きなので出演してるの知らずに観たので良かったです。役も良かった!
唯一涙したの離婚しようと言った主人公に木村文乃さんが、味方だよと言ったシーン。
家族がずっと味方だったのは救いでした。
でも最後亡くなった設定??
綾野剛の熱演が凄かった裁判劇
原作は未読ですが、事実を元にした物語だったんですね。
どうしても世間は、体罰や差別だと小学生よりも教師が悪いとイメージしてしまいます。誠一(綾野剛)が最初に加害を認めてしまうと、どんどん律子(柴咲コウ)につけこまれてしまうという感じでした。あの校長や教頭も誠一が悪いと決めつけてしまう圧力がやばかったです。
綾野剛さんのいろいろな表情が楽しめて良かったと思います。
民衆の波の恐さ。
2003年5月、小学生の生徒にイジメと体罰で告発された教師・薮下誠一と、告発した親・氷室律子の裁判劇。(実話に基づく)
遅くなってしまった家庭訪問で出た“混血話”と校内で起きた体罰、自殺強要、教師・薮下視点と、拓翔母視点で見せてく。
薮下視点、母視点で見せる家庭訪問のやり取りで過る数年前の作品「怪物」を思い出す…、視点の違い、人の性格、その時の気分で変わる言葉の受け取り方、…の違いで双方の意見こんなに変わる?!と思うものの。
ストーリー進めば拓翔母の二重人格的な?と思えば、放ったらかしで親からの愛情を受けなかった子供の頃の氷室律子、そんな親の姿を見て育ったから自分の子供への間違った愛情、ズレって感じなんですかね。
作品鑑賞中は胸クソ悪いけれど映画作品としては面白い!綾野剛君演じたダメな薮下先生の姿は何かハマってたな~、湯上谷弁護士演じた小林薫さん渋くて好き!
やっぱり"人間"が一番怖い!
原作未読。
綾野剛演じる「特定の児童ばかりを虐待し、ついには“殺人教師”と呼ばれた男」が「自分はやっていない」と訴え続ける——
そんな“モンスター教師の末路”を描いた作品かと思いきや…
本当の“モンスター”は、柴咲コウ演じる〈被害児童の母親〉だった。
ここはぜひ映画で確かめていただきたいが、社会派サスペンスの緊張感が好きな方には、必見の一本だと思う。
…ただし、予告編にもあるように、児童虐待の描写はかなり生々しく、正直、目を背けたくなるシーンもある。
だが――
その“真実”を知ったとき、きっと〈思いもよらない感情〉に打ちのめされることだろう。
上映時間はあっという間。
ハラハラしながらも、最後まで引き込まれる、とても面白い映画だった!
殺人教師と思い込んだ人たち
曖昧な情報と学校圧力の中でやってもいない体罰を認めさせられ、認めたことにより訴訟裁判へと繋がり、あっという間に報道により殺人教師の社会イメージが構築されていく。
恐ろしい。
事実でないことが事実であるように一瞬にして日本中の人に認知されていく様子は、インターネットやSNSが日常に浸透した今やもはや当たり前の風景となっているけれど、ネットがない時代でもマスメディアによって全く同じ現象が起きている。
映画ではもちろんエンタメ性をもたせる為の演出はあれど、観客は180度違う事実を見せられ、困惑する。いったいどっちが本当なんだと。
序盤とそれ以降では、物語の見え方が全く異なっていて、その見せ方が非常にうまい。事実とは違う歪んだものの見方をそのまま映像化し、観客に体験させる。それはまるで、一部の本当かどうか分からない情報によって湾曲された見方をしているあなた方の視点ですよと言われているようだった。
間違った情報であっても、それを本当と思い込み、SNSで拡散し、誹謗中傷が飛び交う今の時代にこそ観てほしい映画。
個人的には、パンフレットの背表紙やクリアファイルが劇中に登場する週刊誌の表紙デザインと同一となっていて、ここに痛烈な皮肉を感じた。
そして何より、綾野剛の極悪教師と純粋教師の演じ分けが素晴らし過ぎる!スゴイを通り越してコワイくらい…!
“でっちあげ”は、他人事ではない
普通の映画
俳優の演技に脱帽
出演している俳優さんの演技がみな凄く、特に柴咲コウさんに関しては演技ですが怒りすら覚えるくらいの素晴らしい演技でした。
この話は実話に基づいて作られておいたことに驚きました。
こんな馬鹿げた事が起こっていた事、それによって壊れた人生を送った人がいる事実を映画にした三池監督にも凄いと思いました
かなりリアルな本気の作品でした
もう性善説で生きられる世の中では無くなったのだな、とつくづく痛感しますね
2025.6.27 イオンシネマ久御山
2025年の日本映画(129分、PG12)
原作は福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡『殺人教師』事件の真相』
身に覚えのないいじめ問題に晒される教師を描いた法廷劇
監督は三池崇史
脚本は森ハヤシ
物語の舞台は、2003年5月の日本のとある街(ロケ地は群馬県高崎市)
希望ヶ丘小学校の教諭である薮下誠一(綾野剛)は、受け持ち生徒・氷室拓翔(三浦綺羅)の保護者(迫田孝也&柴咲コウ)からいじめにおける賠償請求の裁判を起こされてしまった
内容は、出自に関する差別的な発言、行きすぎた体罰などに関することだった
当初は、保護者からの通告を受けて、校長(光石研)と教頭(大倉孝二)から突き上げをくらったものだった
「謝れば済む」と言われた薮下だったが、身に覚えのないことを認めたことによって、思いもしない事態へと発展していく
保護者からの追求は保護者面談のみに留まらず、新聞社へのリーク、週刊誌へのリークへと続いていく
さらには民事裁判を起こされるに至り、私刑を含めた様々な事象に苛まれることになった
映画は、実際に会った事件のルポルタージュを元に構成されていて、どこまでは実際の事件の真実かはわからない
事件をWikiを見る限りは、映画で描かれていることはそのままだが、原告の請求額は映画の10倍の5800万円だった
弁護士の湯上谷(小林薫)が言うように「感情的になったら負け」なのだが、冷静を装ってもその態度が悪いと批判をするだろう
結局のところ、商売のコマにされている間は何を言っても無駄で、記者(亀梨和也)がやっていることと同じことをするしかない
身を守るためには「すべて自分に起こったことを記録し、全て保管すること」であり、記者からの突撃などに対しても「動画撮って対応する」しかない
降りかかったものに対し、全て自分で考え、先々のことも考えた上で行動するしかなく、自分に起こっていることを「客観的に捉える」ことが重要なのだろう
この渦中においてこれだけ冷静な行動ができるかはわからないが、常に置かれた状況を客観視し、相手が自分を殺すつもりで来ていると割り切る以外には対抗する余地はないと感じた
いずれにせよ、映画では原告側の過去を引用して探りを入れているが、冷静に見れば「サイコパスが金儲けのために状況を利用した」にしか見えない
全ての保護者が子どものことを考えていると言うことはなく、自分の物差しで考えると痛い目に遭う
世の中には一定数はこのような人がいて、自分を守ってくれると思っていた組織は自分を後ろから刺してくる存在であると考えることも必要だろう
世の中は、自分のことを考える人で溢れていて、その利益をどのように生み出そうと考えるかは人それぞれである
そう言った社会に生きていると自覚することでしか自分や家族の身は守れないので、それを肝に銘じて生きるしかないのかな、と感じた
人間不信になるけど、目をそらせない一本
いや~~重かったですね。
見終わったあと、しばらく無言になってしまった。
綾野剛が演じる先生、すっごい真面目で一生懸命なのに、たったひとつの「子どもの告発」で人生ごとひっくり返されていく。何が怖いって、周りの大人たちがどんどん静かに、でも確実に“敵”になってく感じ。悪意ってこうやって広がるんだなってリアルに見せられた気分。
SNSとかの描き方も「わ〜あるある……」っていう嫌なリアルさ。特に亀梨くん演じる記者のキャラ、めっちゃ腹立つのにちょっとだけ共感しちゃうのがまたいやらしいw
あと柴咲コウが演じてたお母さん。あれもわかる。
子どもを信じたい気持ちはほんとにあるし、でも突っ走った結果とんでもないことに…っというのが親の立場だったら刺さりまくりかと。
全体的にトーン暗く、終始ピリついてる。でも演技も脚本もめっちゃ良くて、「観てよかった」って言えるタイプの映画。
ただし元気な時に観ないと、元気吸われていくかもしれない…。
試写会で鑑賞しました 冒頭から緊張感に包まれ引き込まれました、真実...
2回目になるとまた印象が変わってくる
550人の弁護団!?
コレが実話ってヤバっ!
試写会当選@TOHOシネマズ錦糸町オリナス)🌟 Pontaパスさんありがとう😊💕
正直あんまり期待してなかったけど面白かった!
予告の作り方が良かったおかげでいろいろと騙された!!
出演者みんなが芸達者💜母親役の柴咲コウはもちろん、校長先生に教頭先生、タクトくん自身を演じてた少年の演じ分けも素晴らしかった〜。あたしにとっては初めて綾野剛を良い俳優さんだと認識できた作品かな🌀
実話ベースのお話ってことだけど、事実は小説よりも奇なり!!
今どーなってるのか。
【涙活報告】泣いた……な。ほんの少〜しだけお友達のジュンヤくんが助けてあげて!の声を上げたあたりで薄っすらと。10年後の歓喜の涙につられてあたしも…
惹き込まれたし、期待していなかった分より一層評価の上がった良作✨
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