でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
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綾野剛×柴咲コウの化学反応に圧倒される!
氷室律子視点の冒頭、そして薮下誠一視点における
綾野剛と柴咲コウの演技の変わりようが圧巻である。
もはや別人レベルで演じ分けていることに、両俳優の凄みを感じた。
事実をもとにした作品ということで、
冤罪のつくられ方が実に怖い。この怖さを肌身で感じるほどの臨場感がある。
薮下の苦悩、やるせなさ、焦燥しきった状態は察して余りある。
薮下の妻・息子においても。
※薮下の家にひどい落書きや貼り紙がされている(だいたいこういう作品では見かける)が
本当にこんなことをする人の気がしれない。マスコミに踊らされる世論の恐ろしさ。
そして踊らされる人々。この人たちも薮下を相当に苦しめている要因というのは忘れては
いけない。
一方、氷室の異常性もその生い立ちからすると、こういう人がつくられていくことも
理解はできなくもないが、ここまでやる動機はやはり理解できない。
氷室の夫は全部嘘だとわかっているはずなのに、あそこまでするのか?は甚だ疑問というか
人格を疑わずにはおれない。
薮下の救世主となった弁護士である湯上谷との出会いは運命だと思うし、
正しい道を歩んでいれば、ちゃんと救いがあるのだと思う。そう信じたい。
演じた小林薫も真摯さ・静かな賢明さ・誠実さ・力強さの演技が、実に素晴らしかった。
木村文乃演じる妻にも救われた。
マスコミの報道を鵜呑みにしてはいけない。
これは、『フロントライン』を観たときにも感じたこと。
亀梨和也のクズ記者っぷりも見事。
教育委員会などの実態をもっと知りたい。腐った組織体質でないことを切に願う。
自分が加害者になっていないか、
マスコミに踊らされ愚かな行為に至っていないか、
自分の身が引き締まる作品であった。
ぜひ、多くの方に鑑賞いただき、少しでも私と同じ思いに至る人がいるとうれしい。
でっちあげ‼️殺人教師と呼ばれた男
賞とかとは無縁だろうけど
三池監督作品は
ただただ悪趣味なだけとかもあるから
どっちだろ…と思ったら
これは面白かった
綾野剛うまいね
嫌な感じも、気弱な感じ、
繊細なシーンもブチ切れシーンも上手いし、
特に大雨のシーンとか迫力あった
(いかにもな人工雨だったけどw)
撮影難易度、総合演技難易度とかでいったら
『国宝』の方が圧倒的と思うし、
正直この作品は意外性もそこまではないけれど、
面白さでいったら個人的にはこっちかな?
(客観的に総合力で言ったら『国宝』が遥に上と思うけど、
個人的に、二時間でテンポ良くて見易かったってのもある。
『国宝』は吉沢亮の圧倒的演技力に加えてオールスター、
こっちはほぼ綾野剛だよりだけどもw
(いじめられっ子の母親役と小林薫もよかったかな?))
ただの胸糞映画かな?と思ったら、
後味も悪くないし
(りんを鳴らしたシーンはちょっと切なかったけど)
「最近面白い映画ある?」って聞かれたら
「けっこうおもしろいよ」って
ふつうにすすめやすい作品かな?
国宝の方はすでに話題だしね
個人的には、
金のかかり具合、
難易度、斬新さより、
別にぜんぜん映画通でもないから
賞とは無縁だろうなぁとおもう作品でも
単純に面白ければいい
もちろん予算や拘りや意外性が
面白さに繋がることもあるから
ぜんぜん無駄とも思わないけども
まぁそれぞれいろんな映画があっていいね
好きなものを真似たものほどひどいものもないから
ずっしりと重い作品。救いようのない度重なる理不尽な出来事にどん底の...
実際の事件がモチーフ。ある意味下手なホラーより怖いです。
2003年に起こった福岡市「教師によるいじめ」事件を題材にした作品。
日常的な教師からの暴力に、子供を自殺にまで追い込まれたと主張する両親の主張。
そんな事はしていないという教師の主張。
立場変われば見方も変わる。
ちょっとした行き違いによるもつれなんだろうなと思っていましたが、そんなかわいいものではありまけんでした。
オープニングからかなり衝撃的でこんな教師がホントにいるのかとショックを受けました。
作品通して感じた事はとにかく気分が悪くなる。
でっちあげられる側の心境。マスコミの影響力。
思い込みというのは、本当に怖いなと感じました。
また、どちらが嘘をついているにしても、何の為にここまでするのか目的が分からない。
そんな疑問が最期までつきまといました。
観終わった後もいまいち理解できていません。
はっきり言ってこういうのをサイコパスっていうんだろうな。考え方が常人をはるかに超えてくる。そこらのホラーよりよっぽど怖いと感じました。
事実を元にしているとはいえ、いくらなんでもありえないだろうと、鑑賞後に実際の事件を検索したところ、ほぼ映画そのまんまの事が現実には起きていました。
ある意味そこが一番衝撃的だったかもです。
実話をもとにした一種のホラー
有名な事件をもとにした映画。
当時、アンパンマンやらミッキーマウスで新聞で大々的に取り上げられたことは覚えていますが、真実のことは正直何年も経ってからネットで知りました。 報道のあり方も考えさせられました。
布団たたきのおばさんも、あんなにニュースになっていたのに、真実とされていることは報道されない。
今ごろ、この事件の家族はどうしているのか。海外ででも生活しているのかな。
映画としては…正直、期待していたほど面白くはなかった。
【”マスコミと世間に作り出された根拠なき推測による人権侵害”今作は原告の能面の如き無表情な母を演じる柴咲コウと、追い詰められて行く無実の教師を演じた綾野剛の物凄い演技に魅入られる恐ろしき作品である。】
ー 今作は、2003年に福岡で起きた全国で初めて”教師による苛め”と認定された体罰事件の真相を書いた福田ますみ氏のルポルタージュを基に描いている。
そして、最も恐ろしいのは、今作は映画的演出は入れているが殆どが現実に起きた事であり、薮下の人生を壊しかけた氷室律子(柴咲コウ)一家は、何の罰も受けずにこの世界の何処かで今も生きているだろうという事実である。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作の構成は、是枝裕和監督の「怪物」に酷似している。最初は氷室律子の証言による薮下の姿が描かれ、次に薮下の証言が映像で映し出されるのである。
そして、今作ではその中で、様々な人たちの”心の中の闇、怪物”が描かれているのである。
・更に言えば、氷室律子の供述による、小学校教師の薮下の氷室タクヤ(三浦綺羅)に対する様々な恐ろしき行為を行う姿を演じる綾野剛の、死んだ目の表情が物凄いのである。
今作は、綾野剛の”氷室律子により創り出された嘘”を演じる姿が、リアリティがあり過ぎるからこそ、成立しているのだと思う。
そして、薮下側から観たシーンでの、ドンドンドンドン、マスコミ、世間に作り出された根拠なき推測による噂により、精神的に追い詰められて行く薮下の姿。停職六か月を教育委員会のお偉いさんと思われる女から告げられた時の表情・・。キツイなあ。
真実の生徒に優しく接する薮下の姿と、氷室律子の嘘の薮下を演じる姿とのギャップが凄いのである。恐るべし、綾野剛である。
最早、現代邦画の代表的俳優と言って良いと思う名演である。
■様々な人たちの”心の中の闇、怪物”
1.薮下の上司の定年まで一年と少しの校長(光石研)と、教頭(大倉考二)の”とりあえず、謝れ!”と言う事なかれ主義の愚かしき姿。
2.その言葉に、戸惑いつつ従ってしまう薮下の姿。彼はその事を後から深く後悔するが、時すでに遅しである。
3.薮下の行為を格好のスクープとして追う、週刊誌記者(亀梨和也)とその上司(高嶋政宏)。何のウラも取らずに、薮下に”殺人教師”と言うレッテルを貼り、執拗に追う姿。今作では当時のマスメディアの在り方も、激しく糾弾しているのである。
4.何といっても、氷室タクヤの母、氷室律子である。
タクヤが学校の屋上から飛び降りようとしたときに突然現れるシーンで、直ぐに彼女の言っている事は嘘だと分かるのだが、柴咲コウの大きな瞬き一つしない目と、無表情が怖すぎるのである。凡庸なホラー映画が裸足で逃げ出す怖さである。
そして、彼女が幼き時にネグレクトの家で育っていた事が分かる過去シーンから、この恐ろしくも哀しき女は、息を吐くように嘘をつきながら生きてきた故に、怪物になってしまったのだろうと推測出来るのである。又、彼女の息子タクヤが”ADHD(多動性障害)だった点も関係しているのだろうな。”とも思うのである。
序でに、日に焼けた父の顔も怖いし、謎の男である。
■物凄く、頼もしく見えた人
1.人権弁護士湯上谷(小林薫)
常に笑顔で、冷静で、頭が切れる。薮下の人生を救った人である。こんな弁護士がいるんだなあ。この観ていてキツイ作品で、実にホッと出来る優しく頼もしい笑顔でありましたよ。
2.薮下の妻(木村文乃)
嫌がらせの電話が山にように掛かってくる中、夫を支える姿。
”貴方の味方だから!”という言葉は、涙が出そうになったよ。この奥さんの存在も、薮下を救ったのだよなあ。
3.氷室タクヤに苛められていたジュンヤの母(安藤玉恵)
大雨の中、”裁判の証言者になってくれ!”と頼む薮下の願いをインターフォン越しに切らずに聞く姿。そして、その後ろから聞こえて来る週刊誌記者の嫌らしい声。彼女は裁判には出ないが、氷室律子の真実の姿を告げたり、教室で無理やり謝罪させられる薮下を庇う、唯一の人である。けれども、それも薮下がキチンとジュンヤに接していたからであるんだよな。
■見応え十二分な法廷シーン
・原告の氷室律子の能面の様な姿と、それに対峙する人権弁護士湯上谷と薮下の姿。そして、湯上谷が次々に原告の氷室律子の嘘を暴いていくシーン。
1)愚かしき医者(小澤征悦)が、タクヤのPTSDの検査数値を113と告げた時、顔を伏せた女医の姿を見て直ぐに動き、タクヤの数値が氷室律子の証言により作られていた事を告げるシーン及び、実際の数値がほぼ常人と同じ事を示すシーン。
2)入院100日を超えるとの氷室律子の証言に対し、週末は家に居て近くの公園で元気に遊んでいた姿を見たという証言を取り、原告側弁護士(北村一輝)に反駁する姿。
だが、氷室律子の能面の様な表情は変わらないのである。
■法廷での白眉シーン
・薮下が最終弁論を行うシーンでの、彼の台詞が実に沁みるのである。
”子供は嘘をつきます。それは仕方がない・・。けれども、誰かがその嘘を叱らなければいけない・・。”
氷室律子が、ADHD(多動性障害)である息子タクヤを叱るシーンは今作では一度も映されない。それよりも、氷室律子がタクヤの薮下から行われた指導の事を聞いた時の、”獲物を見つけたような目”を思い出すのである。
そして、裁判官は原告の主張を棄却するのであるが、氷室夫婦は今度は市を相手に訴訟を起こし、賠償金330万円を得るのである。
<そして、10年後。
薮下を護った妻は最早この世にはいないが、彼に懲戒処分を全て取り消す裁決が下るのである。10年掛かってである・・。
薮下の息子は教育実習生として父と同じ道を歩み始め、薮下は湯上谷と路上で会い、お互いに年を取りましたね、と穏やかに会話を交わすのである。
今作は原告の能面の様な無表情な母を演じる柴咲コウと、追い詰められて行く無実の教師を演じた綾野剛の物凄い演技に魅入られる恐ろしすぎる作品なのである。>
■重ねて書くが、薮下の人生を壊しかけた氷室律子一家は、何の罰も受けずにこの世界の何処かで今も生きているだろうという事実が、実に恐ろしいのである。
裁判劇としてのカタルシスはないものの、現代社会の問題点は伝わってくる
序盤に、裁判での原告の証言として描かれる「殺人教師」の言動は、まさに教師による生徒に対するいじめでしかなく、「これは酷い」と思わせる。
ただ、その後に、被告の証言を引き継ぐ形で、無音で映し出される「でっちあげ」という印象的なタイトルによって、それまでのショッキングな映像が「嘘」だったということの察しがついてしまう。
これ以降は、被告の証言に基づいて同じ出来事が描かれるという「羅生門」的な展開となるのだが、すでに、こちらの映像の方が「真実」であろうと分かっているので、証言の真偽よりも、どうしてこんな冤罪が生み出されたのかということが興味の焦点になっていく。
その点、最大の問題は、教師を守ることよりも、父兄の顔色をうかがうことを優先し、原告に謝罪を強要した校長や教頭の対応にあったということが分かるのだが、我々の社会には、その場を穏便に収めるためだとか、ことを荒立てないためだとかで、とにかく謝罪した方が良いと考える風潮が確かにあると思われて、何だか身につまされてしまった。
その一方で、もう一つの問題点であるマスコミの報道については、事実の信憑性について何の裏取りもせず、一方の当事者の言い分だけを鵜呑みにして、しかも加害者と疑われる人物を実名で記事にするなど、雑誌やテレビの対応がお粗末すぎて、かえってリアリティが感じられなかった。これが本当なら、もってのほかとしか言いようがないのだが、せめて、オールドメディアは匿名で報道し、SNS上でプライバシーが暴かれたり、誹謗中傷が過熱したりといった流れにした方が、現在のマスコミの実態が浮き彫りになったのではないだろうか?
同様に、PTSDの鑑定をした心理学者の対応も杜撰すぎて、すんなりとは納得できないし、原告にいじめられていた子供の母親が、裁判での証言を固辞する理由もよく分からなかったので、ここは、原告の夫婦による買収や脅迫が明らかになるといった展開にした方が、物語に説得力が増したのではないかと思われる。
ラストは、予想したとおり、被告を無罪とする判決が下されるのだが、裁判劇としての一発逆転のカタルシスが無かったことには、物足りなさを感じざるを得ない。
あえて言えば、原告がアメリカ人の血を引いているという嘘がバレるところが、形勢逆転の契機となるのだが、それでも、どうして、あんな「でっちあげ」を仕組んだのか、その動機が分からないままなので、ここでは、原告の精神的な異常さが、もう少し強調されても良かったのではないかと思えてならない。
また、被告がいじめをしていたという嫌疑が、10年という月日を経て晴らされるという結末は良いにしても、被告を陥れた原告の親子にしても、無責任な報道をした雑誌記者にしても、ことなかれ主義で事態を悪化させた校長や教頭にしても、「悪い奴ら」が「痛い目にあっていない」ところには、どこか釈然としないモヤモヤとした感覚が残った。
その一方で、裁判のクライマックスで原告が陳述した「厳しく叱ることも愛情」という言葉には、ハラスメントを恐れるあまり、しつけや指導を行うことに萎縮してしまいがちな現代社会の問題点が感じられて、心に響くものがあった。
綾野剛さんの演技の振り幅に驚愕!
舞台挨拶で監督のみならず綾野剛さんや亀梨和也さんから「目が怖い」と言われて「全然怖くないよー」と可愛く発言していた柴咲コウさんですが、中々どーして、歪な内面をそのまま瞳に映した様な黒い目は迫力満点でした。
そして、それ以上に裁判での感情が伝わらない無表情の恐ろしさと言ったら…、目の恐ろしさなど軽く超える怖さがありました。
更に、柴咲コウさんの隣で瞬きもせず口を横に結んだ夫を演じる迫田孝也さんの演技と相まってマジで歪んだ人物にしか見えなくなっていきました。
本物の多動症にしか見えない息子の演技も抜群で、「関わりたくない家族No.1」というのが、いやが上にも伝わってきちゃいました。
そんな中、1番感心させられたのが綾野剛さんによる表現力。
演技の振り幅が尋常じゃありません。
綾野さん本人が楽しく観れると言っていた導入直後の体罰教師などは見ていて殺意が湧くレベル。
子供と目も合わさず暴言を吐く演技に背筋が凍り付きました。
にも関わらず、物語が進むに連れて様々な表情を作り出し、こちらの同情を誘う演技へとシフトできちゃう凄さと言ったら、他の共演者、名バイプレイヤーたちが霞んでしまうほどでした。
間違いなく綾野剛さんを代表する作品の一本になったと思います。
向かっ腹の立つ描写や怖くなる様な描写もある作品ですが、それを凌駕するだけの「魅力」が演じる人々から溢れ出している作品。
劇場で観る事ができて心底良かったと思いました。
余談ですが、柴咲コウさん演じる律子の部屋にエドワード・ホッパーの絵画「ナイトホークス」が飾ってありました。
ダリオ・アルジェントの「サスペリア PAPT2」に出てくるBARのモデルとなった絵画なので思わずニンマリしてしまいました。
思ったより
ずっと猫背の綾野剛の熱演
もうタイトルに出てるから
そのまま冤罪のお話なんだけど、
それでも引き込まれた引き込まれた。
綾野剛教師の一人二役の様な演じ分け。
(ポスターやチラシの顔がどっちとも付かない感じで、見るたびに怖かった←褒めてる)
素の教師の方だけでも、難しい感情を
猫背ひとつからして表してて。
柴咲コウの冷めた目も怖かったし
木村文乃の信じるのをあきらめない奥さんも良かった。
小林薫弁護士のシーンの癒されっぷりたらない。
(あとあの記者役に亀梨君がやるの
贅沢な配役すぎない?豪華)
これは冤罪だったけど、
でもこれでさらに教師もウソついてたら?
ほんとに何が真実かわからなくなって
真実って何?ていう怖さ。
真実なんて簡単に作られる怖さ。
自分だって報道を簡単に信じちゃう怖さ、感じた。
原作に忠実、柴咲コウの怪演っぷりが凄い
映画の前に原作を読みました。
恐ろしくて恐ろしくて震えました。
これを実写化、監督が三池崇史とくれば
大人から子供への容赦ないイジメ描写を
期待していましたが、
綾野剛を嫌いになりそうなくらい
見事に映像化されていました。
子役の男の子(三浦綺羅)のケアがしっかり
行き届いているのか心配になるくらいです。
ふー、とてもしんどいところです。
マスコミの世間を煽り楽しむかのような
扇情的な報道の数々や
本来、平等な立場であるべき弁護士が
よく調べもせず片方の言い分だけを真に受けた
550名もの大弁護団の無能っぷり。
自分の名前を広めるためにこの事件に
乗っかったかのような医師
これらがすべて真実と言う恐ろしい現実
10年もの長い時をかけて不服申立てが
やっと認められた事がせめてもの救い。
柴咲コウの怪演っぷりがすごいです。
怖いです、震えますまじで見事です。
綾野剛の演じ分けも圧巻でした。
優柔不断な気弱さを感じさせる教師
絶望する姿、怯える姿、いやぁ見応えあります。
こんな恐ろしい事件が本当にあったのだと
もっと詳しく知りたい方はぜひ原作も
読んでみてほしいです。胸糞悪さ半端ありませんから。
三十路に入った拓翔は、本作品をどう思うだろうか
そう言う話でしたか!
地方なんで中継ではありますが、
舞台挨拶付きで観てきました。
開始前の挨拶で綾野剛さんが
作中の役のようなお話しの仕方で
「最初の10分はエンタメとして見てください」って?
ん?映画だし?全部エンタメでしょうよ?ん?ん?
はい。映画終わって感想を書いている今ならわかります。
そして、亀梨さんが言ってた、
「この映画を観た後の世界の見え方」って。
はい。まぁもともと愚推野郎で斜に構える私。
でもでも、なるべく心ヘルシーに
世界を捉えたがるようになってきた私。
には、亀梨さんが本作でようやくそう感じたのかぁ!
そうかぁああ、いい経験したねぇええ。
と、生意気を言ってあげたくなりました。
あはは、何言ってるか意味わかりませんよね。
すみません。
2025上半期というか、きっと本年、ここ数年で
最高な作品にも思えます。
実話ベースだからか、そう感じてしまったのか。
これは是非見てほしい。
なんだろう。この前、観たばかりのフロントラインも
今回も「あっちの都合、こっちの都合」的なのを
凄いぶん投げてくる感じ。
そんな映画がこう続くと不思議です。
しかも、どっちかって言うと
「一を聞いて十を知(る)」ってる
気になってんじゃねーぞ!恥を知れ!みたいな熱さ。
やー、面白かったなぁ。
ネタバレしたくない
でも、ちょっとだけ書きたい
息子ちゃんに嘘をつかせてるのって
本人気づいてたのかなぁ
父親とかなんなんだろうなぁ
教育委員会とかマスコミとかご家庭とか
この社会悪の原因ってみんななんだと思ってるだろな
個人の性格じゃないと思うんだよなぁ
とかとか
重いけど実話
原作を読んで、徹底した取材に感嘆してたところで映画公開。
(柴咲コウさんのぶっ飛んだ演技に感服。
全く瞬きしないで3分の長回しはすごい!)
「(体罰を)認めて謝れば親も世間も納得して丸く収まる」
・・ってファンタジーがいかに根拠のないことかは、最近の不祥事→謝罪会見を見ていれば解りそうなものだが、校長も教頭も、本人までもその夢物語に振り回されて墓穴を掘る・・と言うのが前半。その後長く苦しい裁判を経て救われたのは10年後 !!
本作は、「譲れないことは譲ってはいけない」を教えてくれる。
PS: 映画では省かれているが、小説では他の父兄が「氷室家に脅されていたため」証言を拒否した経緯や、氷室家のその後も描かれている。
「ざまぁ」と思うか「悲しいね」と思うかは人それぞれ?
嘘が本当の事になっていく怖さ
予告編を観て興味が湧き鑑賞しました。
予告を見た限りでは教師が生徒に酷い体罰を与え生徒の両親と教師との闘い…というような印象を受けましたが
単純にそうではなかったです。
世の中の反応や動きで嘘が本当になり、本当が嘘になり、
多数派の言うことが正しくなり、まさに今の世の中にぴったりの映画でした。
痴漢冤罪もこんな感じで出来上がってしまうのかな…とも思いました。
三池監督の作品は毎回リアル過ぎて心に残ります…
子育て、生活保護、いじめ、SNS、マスコミ、週刊誌、冤罪…よく取り上げられる現代の問題点がたくさん組み込まれている考えさせられる作品でした。
綾野剛さん…久しぶりにがっつり主演の映画を観ましたが、この方は真から役者なんだなと強弱の演技に感激しました。
柴咲コウさん…目の演技も相変わらず凄くて圧巻です!
教師って本当に大変な職業だと思ってます。
自分の子でさえ指導しきれない私は先生ってすごいなぁ〜と改めて思いました。
小林薫さんいてくれてありがとう
怖いエンターテイメント系映画、と軽い気持ちで鑑賞、間違いでした、重い社会派ドラマでした。
そんなことある?と冒頭数十分はデフォルメしすぎだろう、と思っていたのですが、これがあとで効いてくる。認知の違いの世界を大きなスクリーンで見せつけられると、背筋が凍ります。
嘘、ではあるけれど、柴咲コウさん演じる母にはこういうふうに認知されてるんですよね。彼女には現実、作られたものだけど、体感は現実。だからあれほど貫けるし、恐ろしい。
歪みは周りも、自分の子も傷つけるでしょう。
わたし自身はこれほどには歪んでないつもりですが、他の人から見たらどこかしら歪んでいるかもしれない。違うふうに認識しているかもしれない。気づかないうちに誰かを、自分の子を傷つけているかもしれない、とこわくなりました。
綾野剛さんについては皆さんがおっしゃっている通り、身を削る熱演ですし、報道のこわさも、信じたいものを信じる無責任なうねりの迫力を突きつけられる。三池崇史監督には新しい手法の恐怖演出だなと思いました。
楽園、とかその同時期の綾野さんにぞっとした記憶があります。反対にテレビドラマでは最高の離婚が印象的で、つかみどころのないフワーッとした感じが素なのか演技なのか微妙な後味を残す役者さんだなと。
そのうちいい人の役もたくさんされてて、少しホッとしたところにまた狂気を放り込んでくる…怖い!勘弁して!笑
関係ないけど迫田さんのゴルフ灼けとBostonの発音のとこはちょっと笑っちゃいました。
あと小林薫さんの好感度が凄すぎです、胸糞悪い人ばかりで辛かったので後光がさして見えました…
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