でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
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実話だと思うと恐ろしい
誰が本当で誰が嘘か、週刊文春に載っている記事が
どこまで本当でどこまで、嘘か。
人のでっちあげの真実を暴くのって本当に難しいことだと思うし、この事件の実話の元になったニュースを当時報道されてた時に見たことが当方もありましたが、何気なく見ているニュースの情報は、疑うということよりもスッと頭に入ってきて、こんな教師がいるんだ、ひどいな、こわいな、で終えてしまっていました。
実際、犯人にでっちあげられた人が近くにいる人や、知り合いとかじゃない限り、聞いたものをそのままそうなんだと、見る人もたくさんいると思います。
それが冤罪だった時、人生が狂わされた人の気持ちなんて誰にもわからないものだなと思いました。
そして免罪は確実に知らないところでもたくさんあるんだろうなと。
一番最後、全ての罪がなくなった、
でも彼は、親御さんと子供が歩いている幻覚を見て
怯えるような目で、姿を追いかけます。
罪は無くなっても、彼が経験したことは心の奥でトラウマとして残るんだろうなと、あのシーンを見て感じました。
ハッピーエンドではあるけど、苦しい作品です。
諦めない弁護士に出会えたことと、ずっと諦めなかった先生と、全信頼を置いていた家族が素敵でした。
今は先生より親が上から物事を言えてしまうような環境の学校が多いと思います、コンプラや、世間体や、色々抱えてある人が世の中には溢れているんだろうなと思いました。
先生になるキッカケは、育児放棄されて外にいた兄妹に勉強を教えていて、教え方が上手いから先生になったらいいのにと言われて先生になった背景を見て、この人は本当に、先生になるためにたくさん努力して、なりたかった先生になったんだなと思うと、すごく心が締め付けられます。
あんなふうにたくさん大変な目にあった父親を見てたはずの息子が選んだ仕事が、教師でした。
そこにも感動しましたし、奥様は10年後亡くなってしまっていた(?)ようですが、本当にこの人に信じてくれる家族がいてよかったなと思います。
見てよかった作品でした。
綾野剛さんの演技は、同じ映画なのに別人がでできます、
素晴らしいなととても感じました。
裁判は戦争、お互いの正義と正義の戦い。
簡単に分かった気になってはいけない
マスコミが真実を語るとは限らない
当時22年前にマスコミが騒ぎ立てたのだろう事件も正直記憶にはないが、こんな事が起きた当事者と家族が不憫でならない。
少し理不尽すぎてストレスがかかるが、綾野剛さんを筆頭に出演者の演技がとにかく凄かった。
この事件のとおり、子供・保護者が、担任教師から体罰を受けていると訴えたら、何も知らない第三者たちは教師の無実を信じるだろうか、と考えると実際、無理だよな・・と思う。真っ先に教師を100%擁護するのも違うけど、正しく丁寧な聞き取り調査を経て真実を見定めるのはとても大切で難しい事であろう。
映像作品でよくあるが、何か誹謗中傷を受ける人の家を特定して、落書きやら貼り紙やらをする人って実際いるんだろうか。心理がヤバすぎる。
(まぁ、種類は違うけど、某お宅へ「バカ息子」とかあったか)
・迫田さんが黒光りで静かに不気味な演技が怖かったw
・実在した原告家族はその後、他の学校でトラブルなく過ごせただろうか
とはいえ、この情報も実際に知らない我々がこの作品・原作のエンタメを100%信じて、原告を絶対悪だと決めつけてしまうのは、きっとどこかで別の冤罪を助長してしまうかもしれないので、情報鵜吞みはほどほどに。
原告の動機や真意が語られないのは、あくまでも薮下先生側から見ている世界だから、ご都合主義の真相解明はなかったのかな。刑事事件でないしね。
裁判は戦争
事実そっちのけ。マスゴミ全盛期のでっち上げ被害者。
今日日のSNS社会、オールドメディアの本質も、人権弁護士団の出自もバレバレなんで、勇気ある支援者は現れるとは思いますが。
それはさておき、三池崇史作品って、評価が割れる印象があります。私は結構好きなんですけどね。
本質おバカ映画に、洒落でキレイなタイトルつけたら「タイトルに違和感」って言われるし。夏休みのお子様映画を撮れば「子供向け」って貶されるし。不遇やなぁw
今回は「劇的な展開に欠ける」ですか?
まぁ、実話に基づき過剰演出無し、原作を尊重した脚本に基づいて撮れば、そうなるのは当たり前ですけどね。
逆に言えばですよ。
巷の法廷サスペンスの様な、隠された真実暴露で大逆転、であるとか。今作でも、そんな建て付けにしようと思えば出来なくは無いのですが、それをやらないところが好き。
管理責任者の場当たり的対応と無責任。モンスターペアレント。報道の暴力。民意を扇動することで稼いでいるワイドショー。家族愛。弁護士の本来のあるべき姿。人権弁護士達(日弁連)の本質。などなど。
結構ぶっ込んでますが、過剰演出に走らず。持ち前の画力の高さ、無駄の無い展開、役者さんの芝居を大切にする造り、で上手く尺もまとめる。
ちなみに撮影は、山本英夫さんで、卒がないです。キャストも良いし、凄くちゃんとした映画だったとおもいます。
難癖つけるとしたらですよ。
10年で、そんなに老けますか???
何れにしても。
良かった。
結構。
思い込みはいけない
2003年にあった事件。
根拠がないまま、片方の言い分だけで、どんどん追い詰められる教師。引き受けてくれる弁護士が現れるまで観ていて辛かった。
関係もないのに容赦なく攻撃する人々。現代なら、SNSでの嫌がらせもすごいに違いない。
保身だけで、謝罪を強要する管理職。
裏どりしない週刊誌記者。
怒りが湧く。
そういう中、夫を信じて支える妻にグッときた。大変な仕事だと言っていた息子が教師になったくだりは驚いた。綾野剛と柴咲コウの目の演技が凄かった。
ただ、何故、あの家族は、あそこまで攻撃的だったのか腑に落ちなかった。また、あの男の子の行く末が心配。親と学校が協力し合わないと。
人生をめちゃくちゃにされたのだから、教師側から、親や間違った判断をした教育委員会を訴えたいくらいでした。
綾野さんの演技は良かったが
実話がベースというホラーより怖い現実
現代においても何も知らない第三者がマスコミの記事を鵜呑みにして叩く光景をよく見る
マスコミは本当に真実を描いているのだろうか?
この物語は実話がベースになっており、殺人教師とまで言われた方を中心に描かれている
少なくても、この方は一度しかない人生を完全に壊されてしまった
教師を志した場面が描かれているので涙が出た
残念ながら実際は、学校も会社も個人を守るところは少ないのだろう。
だが、仲間の言葉を信じないというところがホラーより怖い現実
綾野さんもオールドルーキー以前に疑惑が出て相当苦しかったと思うので、今作への想いは相当強かったのが演技で感じられた
柴咲さんは非常に怖く現実にいて睨まれたら私なら間違いなく相当遠くまで引越するだろう
女優としては素晴らしい演技
小林さんの安心感はたまらない
困ったら弁護士として相談に行きたくなる
脚本としてはよくまとまっており非常に見やすかった
福岡の小学校で起きた実際の事件、福田ますみさんの原作も読んでいたが映画化されたので見ました。真実が描かれています。
翌年ジャーナリストの福田ますみが福岡で関係者に取材を行い雑誌に投稿。
被害児童の両親が両親と福岡市を相手に損害賠償請求を申し立てるが、裁判のなかで母親の証言に嘘があることが明らかとなる。
福田ますみはこのような幾つかの事件を取材して本にして私も読んでいるがいるが、中身は忘れていた。
この教師は冤罪であることが判明し教師に復職できたが、訴えた夫婦、児童がどうなったかは描かれていない。
原作は忘れましたが、この映画は裁判で公になった真実に忠実に描かれていました。
実話だという怖さ
こんな事が本当にあったのかと私の世代では驚かされる💧
自分の小学生の頃なんていじめはあったしね!
モンスターペアレントなんて言葉もある時代だし
裁判沙汰になる先生も人生狂わされるし
本当に今の先生という職業は大変なのだと…
タイトル通りの『でっちあげ』は
先生側の事なのだと理解しつつも…
柴咲さん演じる氷室律子の冷血漢というか
なぜそんな性格の人なのかをハッキリ描写されていなかったのが、今ひとつ分からなくて腑に落ちてない💦
「死に方教えてやろうか」と
そんなセンセーショナルな脅し文句が
予告に流れていた頃から
綾野剛さん(薮下先生)の悪が見えて…
これはまたハマり役きたわーって絶賛してました👏
でも…それは初めの方だけで💦
話のほぼほぼが弱々しい薮下先生(剛さん)で
10年後の姿まで演じて
また振り幅の広い俳優だなぁ~と
関心してしまい魅入っていました😊
そして監督の三池さんの作品を久しぶりに観た気がする
タイトルで結末はわかってるけど、ハラハラ
綾野剛と柴咲コウ(あと、たくと役の子も!)が、2役とも言うべき演じ分けをしていて面白い。アバンまでの綾野剛、ガチで怖いしむかつくし。
弁護士ドラマなら都合よく味方や証言者が出てくるけど、そうもいかない。みんな知らんぷり。あまり触れてないけど、家族の心労はいかなるものか。(おそらくそのせいで…)
なぜ嘘をついたのかについては断罪するのでなく理由を匂わせ。あっさりとした描写はうまい。
それぞれにそれぞれの理由があって生きていくのでイッパイイッパイな感じがそこかしこにあり、冒頭のごんぎつね「誰が悪いんでしょう?」に答えはない。ただ、ごんは死んじゃう。理屈じゃ救われないんだというしんどさ。
注文つけたいのは、ヘアメイクさん。
10年後の薮下先生と弁護士、あまりに歳取らなすぎ。綾野剛がよぼよぼした演技してるだけによけい変だわ。たった10年とはいえ、皺もよるし禿げてもくるよ。せっかく細かい演出のある映画なのに、台なしだなあ
綾野剛いいなあ、やはり
演者の芝居は素晴らしかったが
綾野剛さんと柴咲コウさんの演技が怖いです
ストーリーはモンペと優しいというか甘かった先生のお話です。
どちらもこういう人いるいると思います。
とりあえずやってないけど場をおさめるために謝ってしまうとか、結構やりがちだったりします。
また話を盛って盛って盛り上げてしまう方って居られます。実話だと思うと震撼します。
実際、冤罪って多いですよね。高齢者虐待ではとか殺人でも冤罪は多々多々。絶対やってないなら、主張せねばと思いました。
一緒に観た我が家の18歳はこんなのありえないと言ってました。そもそも自分ならやってないのにすみませんとか絶対言わない、この映画茶番じゃん、つまんないと言っておりました。10代パワーは凄いと感じました。
私はこの誰でもが起こりうるとても怖い映画ですし、
綾野剛さんの
人間とは思えない様な怖い先生の演技と
めっちゃ優しくて気の弱い先生の演技両方観られますのでとっても面白かったです。
そして柴咲コウさんの無表情めちゃめちゃ怖いです。
これが実話とは…
【再現VTR】これなら世界仰天ニュースで良い
題材となった事件の概要を把握してから鑑賞。
三池監督は当たり外れが大きいが、実話を元にしたのであれば、悪癖の出る余地が少ないはずだと期待していた。
結果は、ただ事件をなぞるだけで制作側が独自に描きたかった事を見出せず、それに伴って鑑賞側の解釈も広がらない、再現VTRのような2時間だった。
ただし、同伴者や周囲の反応を観るに、映画だけでは事の顛末が分かりづらい人もいたよう。
期待通り、三池崇史監督の悪ふざけが顔を出さなかったのは幸い。
本作を観た誰もが連想するであろう是枝裕和監督・坂本裕二脚本の『怪物』は、この事件に着想を得たのではないかと思うぐらい、「子供が保身のために吐いた嘘によって、無実の教師がいじめ加害者にされる」といったプロットが似ている。
ただし、今回は物語(事件)の核心部分が子供にではなく、柴咲コウ演じる母親にあるという点が大きく異なるのだが、そこが深く掘り下げられない。
実際にあった事件を題材にする場合、どこに面白さが生じるかと言えば、そのディテールの掘り下げであろう。
分かりやすく例を挙げれば、『冷たい熱帯魚』の犯行方法や主犯格のキャラクター、『地面師たち』の騙しの手口などだ。
今回で言うなら、柴咲コウ演じる母親の動機や家庭の様子(主に子供への接し方)、弁護団の法廷戦術、そして何よりも原作であるルポルタージュを執筆した福田ますみ氏の取材方法がそれにあたるであろう。
※本作では福田ますみ氏にあたる記者は登場せず、真実を究明する役割は小林薫演じる弁護士に集約させている。
そもそも、その核心(動機)自体が身勝手極まりなく、とても共感を得られるものではないために、綾野剛演じる教師にしてみれば、異常な人物に絡まれた不運かつ理不尽な出来事であったという他ない。
元となった事件は2003年に発覚しているが、冤罪モノで言えば、2007年には『それでもボクはやってない』が公開されているし、マスコミによる"いきすぎた報道"は幾多の映画で演出されてきた。
今なら間違いなくSNSが絡んで来るであろうが、映画はあくまで当時の出来事として描いている。
つまり、現在に通じる普遍的かつフレッシュなテーマや視点は存在しない。
そのため、やはり柴咲コウ演じる母親の異常性を掘り下げでもしなければ、2025年にこの題材を映画にする事で何を伝えたかったのかが分からない。
(母親の幼少時代とオーバーラップさせて、それが一体何になる)
言わずもがな、教師の方の無実が証明されたのは何よりだが、事件のあらましを伝えたいだけなら、本作よりも10年早く『世界仰天ニュース』で観られれば良かった。
最後に…
GAMECUBEやPlay Station2をこれ見よがしに登場させるなら、柴咲コウ演じる母親の自宅のキッチンと亀梨和也演じる記者のサングラスは時代考証的におかしい。
円熟期に入った綾野剛の演技に+星1つ
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