「社会がでっちあげた。」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 梅じんの相棒さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0社会がでっちあげた。

2025年7月31日
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鑑賞方法:映画館

そもそも母親が躾ができずクソガキに育った子供を利用して自分の憂さを晴らすために嘘をついてひとりの教師を社会が陥れた事件。
まず学校の管理職が教育委員会やPTA、親に正面からぶつからず事なかれ主義が招いた、それを病んだ母親が週刊誌にリークして世間を巻き込むことになるのだがおかしいと思い声を上げたのはたった一人の母親。
金八先生の教え子や熱中時代の子どもたちなら先生は悪くないと庇う行動に出たし、それに親も同調しただろう。
陥れた要因のひとつにマスコミの報道があるが、ゴシップの記事を鵜呑みにして一方の嘘さえ真実であるかのように広まり、一個人が晒される社会は何としても変えなければならないよね。
ましてこの事件から20年以上が経ち、市民の全員がスマホでカメラを持ち歩いてる現代社会では、言い訳すら悪事に仕立て上げられてしまう。
一筋の光はと言えば妻と子供が最後まで信じてくれたことと正義の弁護士との出会い。
柴咲コウ演じる母親は怖かった。

梅じんの相棒