「何でこんな凡庸な嘘がバレなかったの?」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
何でこんな凡庸な嘘がバレなかったの?
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アメリカ嫌いの小学校教師・綾野は混血の生徒を虐めてた。
怪我をさせるレベルの体罰を日常的に与えてたうえに、
最後には自殺を勧める。生徒は自殺未遂しPTSDになる。
生徒の母コウが学校に怒鳴り込んで上記を主張。
でも上記はコウの捏造で、綾野は無実だった。
むしろその生徒が問題児で、綾野は正しく指導してた。
ことなかれ主義の校長は綾野に保護者会での謝罪を指示。
こうして仕方なく謝罪、これがマスコミに漏れ大騒ぎ。
さらにコウが綾野を起訴、裁判が始まる。
綾野は世間から悪人扱いされ、叩かれまくる地獄の日々。
もはや何を言っても、誰も耳を貸そうとしない状態。
そんな中で弁護士の薫が弁護を引き受けてくれる。
綾野が本当はいい先生だったこともあり、
生徒の保護者が陰ながら力になってくれたりもした。
それによりコウの嘘が暴かれて行くことになる。
そもそもコウも少年も、全く混血ではなかった。
コウがアメリカの学校を出たというのも嘘だった。
それに綾野が体罰してる場面を誰も目撃してない。
さらに生徒がPTSDというのもコウの嘘だった。
アホ医者がコウの話を鵜呑みにしてそう診断してた。
ということで綾野はついに無罪を勝ち取った。
ただ学校が一度認めたため、体罰はあったとされた。
それが10年後、ついになかったと認められ終了。
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何の恥じることもしてないのに、
悪意を持つ人間のせいでどん底まで落ちる男の話。
綾野にすっごい共感したし、心から応援したくなった。
やってもない罪を認めろという校長が最悪。
綾野もそんなの認めちゃアカン。自分に正直でいないと。
とは言え、校長に歯向かえない気持ちもよく分かる。
まだ若いし、職を失うのが何より怖いんやろうしね。
おれも同じ年齢で同じ立場なら、同じ選択をしてそう。
やっぱり人の下で働くのは向いてないわおれはw
話としてはめっちゃ面白かったのやが、
これってホンマに実話ベースなの?とも思った。
だってコウの凡庸な嘘が何で裁判までバレてないの?
そもそもこれって完全に刑事事件やと思う。
思いっきり傷害事件やし自殺教唆なんやから。
もし警察や検察が調べればすぐに解明してるはず。
なのに何で民事のみで争われてたのかが不思議。
薫弁護士が特段優れてたとも思えない、
こんなのどんな弁護士でも勝訴してそう。
あと驚くのが、研演じる校長と亀梨演じる記者。
どちらも最後は綾野の味方になるんやと思ってた。
いやまあ単に、演じてる俳優的にやけど。
ところがどちらも最後まで糞野郎なんで驚いたわ。
最後まで自分の都合しか考えてやがらんw
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