「平板すぎ」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 水原秀策さんの映画レビュー(感想・評価)
平板すぎ
最初の二十分くらい、綾野剛が虐待してるところは不謹慎ながら、ちょっと面白かった。「いくらなんでもそんなことするか?」と心の中でツッコミつつ見ていた。
が、そこから冤罪話になると全然面白くない。というか見るべきものがなかった。キャラクターもシーン(隠蔽体質の校長とか保護者説明会での吊し上げとか)も是枝監督の「怪物」で見たようなものばかり。
途中からは何かと言えば綾野剛が泣いてた。
冤罪だけに話をふったのが失敗では? もっと別視点を加えて羅生門システムを徹底し、「あれ、これはどっち? ほんとに冤罪なの?」とこちらの心を揺さぶる展開にしたほうがよかったか。そうなると原作とは話が離れてしまうが。
いずれにしても三池監督の中では駄作の部類だろう。こちらの予想を1ミリたりとも超えてこない。監督には悪いがお仕事としてこなしたということなんだろうね。
追 綾野剛が追い詰められてるのに「悪手」ばかり指すのは原作のモデルがそういう人だからだ。ただ、モデルの人はあんなに泣かないだろう。鈍感すぎて危機意識が低く、ドツボにハマった感じの人だったので。
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