「これは私たちのものがたり」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 めるさんの映画レビュー(感想・評価)
これは私たちのものがたり
映画レビューが久々すぎて緊張…若い女性がたくさんいた!女の子に綾野剛人気なんやなあ。
保守的な組織あるあるで見ていてとても苦しくなる作品。
社会人って誰しも理不尽な目に遭うことはあると思う。これは理不尽の最上級である。私自身、自分の身を犠牲にしてまで部下を守るという管理職にまだ会ったことがない。みんな自分がかわいい。だからこそ、自分を守る術は持たないと生きていけない。そう思っている。
この主人公は普段から自己主張しないタイプなのだろう。周りからの圧に負けて言ってしまったことが取り返しのつかない事態へとつながっていく。痛いほど伝わってくる苦しみに胸が締め付けられる。
発言には責任を持つべき。やけど、管理職2人にあれだけ詰められて、いや!違う!とあの場で感情的にならずに論理的に説明できる人はどれだけいるんやろうか?主人公とともに絶望的な気持ちになる。そして、当事者でもない者たちが追い詰めていく。教皇選挙でも印象に残った「確信と疑念」という言葉をふと思い出す。本質を見るには常に疑念を持つ。周りに流されず見極められる大人になりたい。
この事件とは比べ物にならないが、私は以前、どうしても許せないと思うことがあり必死に組織と戦ったことがある。その際重要だったのは日々のログだった。それのおかげで時系列が明白となり、向こうの主張が論理破綻していることが明らかになった。どこにでもおかしな主張をしてくる人間はいる。映画の中でも出てきていたが孤立無援状態やと、本当に自分は悪いことをしたのでは?と不安に感じる。その時に自分を信じて闘いなさいと味方になってくれた人は本当に恩人だ。
これから社会人になる方にはぜひ自分の身は自分で守るしかないと強く伝えたい。本当はそんなことをしなくてもフェアな社会になってほしいと願う。2003年から組織という魔物は変わっていない。この物語は他人事ではなく自分にも起きる可能性がある。だからこそ恐ろしいのだ。
自分語りで申し訳ないのですが、私にも似たような経験があります。
裁判までは行きませんでしたが、私に対する不当行為があり、相手は話し合いに応じないので弁護士に相談して決着をつけたことがあります。相手は何事もごねまくりまたは高圧的に相手を脅して自身の主張を認めさせてきたタイプだったため、私に対してもそれでいけると甘く考えており、そもそも法的根拠も正当な理由もないので、弁護士を入れて出るところに出たら、当然ながらその言い分は全く通らず、私は最終的に相当の額の金銭で補償を受けとりました。
自分は間違ったことをしていないと思っても、もしかするととんでもないことをしているのでは、と自信がなくなる、弱気になる、なぜか罪悪感に襲われる、などありましたが弁護士が都度力づけてくれ、全面的に応援してくれた家族・友人・知人たちは、本当に心強い味方で恩人でした。
裁判は戦争というのはその通りで、裁判になる前から言質をとられるようなことは言わない。つけこまれるようなことはしない。
してもいないことを謝罪するなどは最大の悪手です。
長々とすみません。
おはようございます。レビュー拝読しました。又、共感を有難うございました。
”私自身、自分の身を犠牲にしてまで部下を守るという管理職にまだ会ったことがない。”
私自身が係長だった頃、労組との会議で事前に当時の担当専務に内容を詳細に説明していたにも関わらず、説明途中に労組委員長から質問が在った時にそいつ(もはや、そいつ呼ばわり!)が背中から私を撃って(上司が会議中に、部下を叱責する事)、頭に来て(私は感情が顔に出ます。)それ以来、”私は、絶対に部下の立場に立って動くぞ!上司に媚びへつらわないぞ!”と思い、仕事をしています。お陰で○○からは”相変わらずだな”と言われますが、部下や同僚からは(多分)信頼をチョビッと貰っているかな、と思っています。故に今作で一番腹が立ったのは、本来薮下を守るべき校長と教頭の態度でしたね。ではでは。返信は大丈夫ですよ。
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