「みんな主観で生きている」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 ぉゅさんの映画レビュー(感想・評価)
みんな主観で生きている
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昨日観た作品ですが
今この時間になってもずっと心に重く残る作品でした。
パラレルワールドではない。同じ世界線で生きている人達なのに、視点が変わると全く別の物語になっている。
なのに、どの人物にも矛盾した行動や言動は一切ない。
自分の裁判の有利不利よりも、
PTSDの疑いが晴れた児童の身を案じて胸を撫で下ろせる
教師が、「殺人教師」と言われ恐れられ、迫害される。
子供を自分の命よりも大切にしている献身的な母であることで己を保てている母親は、子供にプレッシャーを与え、うそをつかざるを得ない状況に追い詰めている。
誰のことも責められないし、だれのことも迫害できない。
人の数だけ悪者もいい人も存在する。
そして、いったいどこからどこまで、
でっちあげたという自覚が母親にあったのか……。
この映画をみた私にとっては、
みんながみんな、保身のために動かざるを得なかった被害者であると感じました。
当事者でもないのに、家の壁にイタズラ書きをしたり、雑誌の情報を鵜呑みにして罵詈雑言を浴びせる観衆が、1番悪者だったとも。
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