「教師という仕事に敬意を表します」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 MUDEBISUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0教師という仕事に敬意を表します

2025年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

冒頭から告訴した親子側の視点での描写、続いて訴えられた教師視点での描写を時間軸に沿って映像が流れます。
以前見た『怪物』と同じ手法で、あれ?同じ監督だった?と一瞬戸惑いますが、ドキュメンタリー要素を強くさせた海外映画でもよくある手法ですから、ああこういう映画の流れね、とすぐに合点がいきます。
怪物では子供の狂気、でっちあげでは親の方の狂気を取り上げられていて、どうにもならない感じは子供の方が強い。一方で親(大人)の狂気は攻撃の矛先も熱量も独善的な論理構成によって支配され、時にしつこく完全なる屈服を要求される。
このような最悪の理不尽に落としめられた教師の方、そしてご家族にはよくぞ耐えしのがれたと敬意を表します。

今はSNS全盛の時代。同様のことが起きたらもっとひどい仕打ちを受けるかもしれません。
私たち一般人は相変わらずです、いや決して無くならないでしょう誹謗中傷は。いつまでも大人扱いしない方がよいのかもしれません。政府が大好きなマイナンバーカードにSNSも紐づけした如何でしょうか?
マスコミはどれだけ変わったんでしょうか?出版社は誤った報道で訂正記事一つだけ。廃刊にすらしませんが、そもそも存在価値はあるのでしょうか?
教育委員会は、変わらなけばその地で教師になろうとする人はいなくなるでしょうから、変わるでしょう?そう期待するしかありませんが。

三池監督、是枝監督は今度はこちら側の映画を作っていただきたいです。スポンサーつかないでしょうが、両監督ならクラウドファンディングで資金は集められると思います。

MUDEBISU
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