「表情で伝える、ということ」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 野菜のおじさんさんの映画レビュー(感想・評価)
表情で伝える、ということ
綾野さん柴咲さんはもう言うまでもないが、全体を通して表情の印象というものに凄くこだわりが見えた。そしてそれ自体が「表面的な情報」であることもこの作品においては大きな意味を持つ。
地味なところでは亀梨くん演じる記者の正義感は持った上での悪辣さや軽薄さ、迫田さん(氷室父)の特に説明も台詞も必要ないアレな雰囲気も
作中世界のかたちを伝える意味でよく効いていたと思う。
そんな中で綾野さんの演じる「根は誠実だがそれが印象として伝わりにくい男」の匙加減が……もうなんか、すごかった()。
高嶋さん必要だったか?とか教育委員会の人のビジュちょっとベタ過ぎない?とか
マスコミに追われ始めてからの家の状況なんかアバウトだなとか思うところはいくらか有るが
見せたい物とその見せ方がはっきりクッキリした
(ノンフィクションという点を抜きしても)良作だったと思う。
追記)一番大事なことを書き忘れてた。
三浦くんなんなのあの子。エグすぎるやろ。
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