「始業式の日にあの背面掲示は…」でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 わたろーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5始業式の日にあの背面掲示は…

2025年6月29日
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己の職業柄、こういう映画のリアリティーラインにはうるさいタイプですが、実話をもとにしてることが全てで、柴咲コウみたいなモンスターに遭遇する現実があるので、恐ろしかったし、面白い仕上がりになってます。ああいう保護者と出会ってしまうのはもう時の運としか言いようがないんです。元々『あの家とは関わりたくない』と言われてる保護者ということは、若手より主任クラスが担当させられるのは仕方のないことで、綾野剛目線の物語を信じるとするならば、本当に力のある先生だから回ってきた担任なんだろうと。そして潰れてしまう。もしくは今回のように潰されてしまう。教員は立場の弱い仕事なんですよね。逆も然りで、担任と合わないと子どもが感じたとしても、1年間は逃げられない。保護者側もね。

学校の解像度について、強いて言うならラストの始業式の日にあの背面掲示はないです。前担任が新しいクラスに持って行くために自画像を描かせて掲示するということはほぼないです。

綾野剛が裁判中も家の前だけはマスコミがいて、それ以外のところは自由に動ける設定のガバガバさはあります。あの家にい続けて良いのか、それこそ被害者側から報復がないのかは気になります。相変わらず家には落書きさせる描写はあるんだな〜ど思います。

そうした粗も気にならなくなるほど、綾野剛や柴咲コウの瞬き一つ簡単に許さない演技は本当に素晴らしかったです。結局母親は母親だけど、ショットの写し方的には父親なのかもな〜と思ったり。

責任を取れない管理職はゴミ。あの若い女の先生の若干の関与は何だったんだ。もう一回見てみたい。

わたろー
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