劇場公開日 2025年6月20日

「【今作は、愛する人を突然失った美大生の深い哀しみと、公認だった遠距離ガールフレンドに対する彼女の嫉妬と、二人の出会いと赦しを白夜のアイスランドの海面に煌く太陽光と共に描いた作品である。】」突然、君がいなくなって NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【今作は、愛する人を突然失った美大生の深い哀しみと、公認だった遠距離ガールフレンドに対する彼女の嫉妬と、二人の出会いと赦しを白夜のアイスランドの海面に煌く太陽光と共に描いた作品である。】

2025年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

■美大生のウナは同級生のディッディと恋仲。だが、ディッディには皆が公認する彼女クララがいた。
 ディッディはアイスランドの岩場の浜でウナに”クララと別れて来る。”と言い残し出かけるがトンネルでの大事故に巻き込まれ、帰らぬ人になってしまう。
 悲しみに暮れるウナの前にクララが現れる。一人の美大生男子を除き、皆はクララを慰める。そのシーンを複雑な表情で見ているウナ。
 だが、クララとウナは深い哀しみの中、徐々に距離を縮めていくのである。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・哀しい物語であるが、スクリーンに映し出される映像が大変に美しい。アイスランドの空気が澄んでいるのだろうか。

・特に、クララとウナがベッドでお互いに哀しみを癒す様に、共に寝ているショットの美しさは、アート作品の様に美しいのである。

・更に、クララとウナが、且つてウナとディッディが最後に会った、海岸に一緒に行き、共に海を観るシーンと、そこから映される白夜のアイスランドの海の上に浮かぶ太陽と、太陽光が海面に反射するショットは、亡きディッディの思い出と被り、美しき事極まりないのである。

<今作は、愛する人を突然失った美大生の深い哀しみと公認だったGFに対する嫉妬と、赦しを白夜のアイスランドの海面に煌く太陽光と共に描いた作品なのである。>

<2025年8月3日 刈谷日劇にて鑑賞>

NOBU